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スズキ コージ (画), みや こうせい (写真・文)
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石川啄木没後100年。今なお熱いまなざしを注ぐ啄木ファンに贈る待望の書。
啄木が最も愛したと言われる街、函館での啄木文学散歩に必携の斬新な案内記が誕生!
啄木は函館でかけがえのない友らに出会い、交流し、友情を育む。
青柳町の長屋で人生を語り、文学を論じ、安らぎを得て再生する。
函館に生まれ育った著者が、啄木と妻節子らのゆかりの地をつぶさに探訪し、その歴史に思いを巡らす。啄木夫妻の短くも哀歓に満ちた人生に共感し、一族が眠る函館の街の移り変わりを、みやこうせい氏の写真とともに描き上げる。
著者:竹原三哉(たけはら・みつや)略歴
1941年函館生まれ。北海道学芸大学函館分校卒業後、公立中学校の教職に就き、定年にて退職。2002年4月函館市文学館にボランティアとして入り、函館文学館の図録作成、執筆などに携り、現在に至る。
出版社、紅書房の紹介ページで一部立ち読み可。
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楽しい時にも悲しい時にも歌い踊るルーマニアの人々
今なお日常的に親しまれる生活の中の音楽を隅々まで紹介
数十年にわたる交流の中から採集された300本のテープから
厳選された16曲を収録した音楽CD62分とともに・・・・・
出版社、未知谷の2011/4新刊案内のページで、音楽が視聴できます。
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絶妙コンビが行く ユーラシア無宿の旅
この世の不思議と珍にして妙なる遭遇
「オレを男にしてくれ、外国へ行ってみたいんだ」絵本作家ミヨシさんの懇願からはじまった、先ずはルーマニアをめざす貧乏旅行。珍道中に出会う突飛なキャラクター達の面白おかしな動態から、世界各国の文化、文明にまで思いを巡らす。「男の母性愛」ともいえる二人の絶妙なやりとりも本書の醍醐味。ミヨシさんのイラストも奏功する伝説の名著、改訂版。
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妹のために銀のくまを手に入れようと、兄のマルチは雪の深い森をサンタクロースのもとへと向かいます。新鮮な色づかいで描かれる、素朴で心温まるクリスマス絵本。
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何といっても人間である。ルーマニアの農牧民に会うと、
にんげーん! と大声で呼びたくなる――(みやこうせい)
ルーマニアの僻陬マラムレシュ
日本人としてはじめて同地を訪れて40余年――
ここには原ヨーロッパの風景
数百年前の中世の風俗・習慣・生活様式
なにより掛け値なしの笑顔の人々がいる
『ソクーロフ』『ノルシュテイン』に続く、写真集三部作完結!
※モノクロ2色129点収録
■マラムレシュ■
マラムレシュは北々西ルーマニアに位置してウクライナと接する。ヨーロッパ随一のフォークロアの残存地域。カルパチア山系に三方を囲まれて、平原部から文物が入り難く、古い風俗、習慣が村々に色濃く残ることになった。衣食住とも羊と樅の木にたよる自給自足の生活を送って来た人々は信心深く、心情はやさしく明るい。ルーマニアの建国のもととなったボグダンはこの地方の出身で、人々はヨーロッパの中心と胸を張り、叮寧な感覚によるくらしを営む。
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ユーラ、あなたとあなたの作品が好きなんだ、
と内心呟きつつ、シャッターを切った――
「世界全体と個人とのつながり。自分に耳を傾けて自分の心を騒がすこと。創作において、自分のしていることを信じ、あくまでも自分であり続けることを何度も強調する。ユーラは自分に忠実に、すなおにといい、それで個人にとじこもっていない。何千万もの犠牲を出した世界大戦の言葉にならない記憶、森羅万象への深い愛がある。ユーラは決して偉ぶらず、真率で、誰にも迎合せず、誰とも妥協せず、大きな愛で作品を作り続けている。そんな雰囲気をこの本から少しでも感じて頂けたら幸いである。そして、彼の映画をどうか今すぐ味ってほしい――」(みやこうせい)
『きつねとうさぎ』『あおさぎとつる』『きりのなかのはりねずみ』で知られる、ロシア・アニメーション映画の神様ユーリー・ノルシュテイン。ロシアでのスタジオ、別荘、日常、来日時の素顔などの、どの一枚からもみやこうせい氏のノルシュテインへの“愛”が感じられる。モノクロ、カラー作品99点を収録。また、ノルシュテインによる出色の写真論「写真と私」は必読!
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太宰は「津軽」一作を読めば事足りる、と嘯いた同時代の作家もある。
太宰の作品でどうしてもこの一作だけを選ぶとするなら、という条件で「津軽」を挙げる知識人も多い。
太宰文学の主要テーマは人間疎外であり、そこからの復帰がさまざまな局面で語られる。それ故に現在も尚新しく、世界の文学として読み継がれている。中でも本作「津軽」は人を根底から支える故郷、大地を主題とする点で特異である。「世の母といふものはその子に甘い放心の憩ひを与える」と言うが、この母は故郷と置き換えて差し障りなかろう。つまりこの「津軽」は、大地に根差す真正の「人の心と人の心の触れ合ひを研究」する愛の、故土である津軽を生きた姿で掴み、軽妙な筆致で描き切った太宰治の代表作といえる。
太宰の訪れた62年以前の5月、“津軽”はこんな風景だったろうか。
2006年5月取材、みやこうせい撮り下ろし写真50余点を収録。
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世界を旅するエッセイスト、写真家のみやこうせい氏が、
サンクトペテルブルク、奈良、奄美、東京……etcで、
ソクーロフの撮影に立ち会い、あるいは日常を共に過ごし、
映像の魔術師ソクーロフにカメラで迫った写真集!
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溢れるユーモアと
暖かな視線が
緊張した言葉に収斂する
表題作を含む新作詩11編と
世界の風景写真30点による
心豊かな
コラボレーション
人は風景と一体化する。風景をみずからに一たんとり込み、文にねり上げる。汚濁をさけて、美中の美を文に定着させようと腐心する。文を改めてよんでみて、いやに気取っているなあ、と思いもした。しかし、これは、現世がこうあってほしいとの夢である。また、美への渇仰で称揚でもある。といい、絵空ごとを書いたつもりはない。風景の最も好ましい瞬間に身をおいていたのだから、おのずから美の使徒にならざるを得ない。読者が、実際その場に足を運んで、その片鱗を見出すやも分らない……(「あとがき」より)
薗部澄氏撮影のモノクロ70余点を収録
その他近著の一部
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