映画「1999年の夏休み」について
・について ・基本データ ・関連

登場人物は、少年4人。
だが、演じているのは少女だ。
場所は、外部から閉ざされた学園。
時は、おそらく未来。
皆が帰郷し、取り残された3人。
1人の訪問者のために、彼らの夏は
ゆっくりと、確実に、特別な時間に変わっていく。

「ガメラ」「ガメラ2」「卒業旅行」「咬みつきたい」の
金子修介監督。

「糸地獄」「忘れな草」やTV版金田一耕介シリーズの
岸田理生脚本

キャストは
「(ハル)」「若者のすべて」「満月のくちづけ」の
深津絵里。
そして、大寳智子、中野みゆき、宮島依里。


基本データ
・について ・基本データ ・関連
監督・金子修介
脚本・岸田理生
キャスト
悠(14)/薫(15)・宮島依里
和彦(15)・大寳智子
直人(16)・中野みゆき
則夫(13)・水原里絵(深津絵里)
制作・岡田裕・岸栄司
プロデューサー・成田尚哉・肥田光久
撮影・高間賢治
美術・山口修
編集・富田功
助監督・栃原広昭
制作主任・瀬田素
宣伝・松井進・桑原照美


関連
・について ・基本データ ・関連
「シナリオ」1988年4月号(シナリオ作家協会発行)
   ・「1999年の夏休み」創作ノート
       少年たちの午後・・・・・・・・・・・・・・・岸田理生
       やっと完成して、やっと公開になりました・・・金子修介
   ・「1999年の夏休み」シナリオ         岸田理生

パンフレット
   未見。一度、古本屋で見かけたのですが買いそびれる。情報求む。

「トーマの心臓」萩尾望都(小学館)
   「1999年の夏休み」は、この作品からヒントを得てつくられた。

「11月のギムナジウム」萩尾望都(小学館)
   「トーマの心臓」のもとになった短編。

「映画芸術」1996-SUMMER No.379 「映画だエッセイ!」P81
    撮影監督・高間賢治氏の「1999年の夏休み」についてのエッセイ。

「1999年の夏休み Summer of 1999.」岸田理生(角川ルビー文庫)
    ノヴぇライズ。解説・松村栄子。シナリオとも映画とも微妙に違う。
    則夫がかけるレコードはマザーグース。

キネマ旬報でも小特集があったはずなんだけど、どこかに埋もれていて出てこない。
発見しだい詳細を載せます。


「映画芸術」1996-SUMMER No.379のP81。「映画だエッセイ!」というタイトルで撮影監督の高間賢治氏のエッセイが掲載されている。
「これで満足だっていう作品はないんだ、まだ若いからね。でも、印象深い作品はあるよ」という言葉につづいて、その印象深い作品のひとつとして「1999年の夏休み」をあげている。
照明の安河内央之さんが、この作品から本格的に蛍光灯を使い、日本のフロレセント・ライティングのパイオニアになったことや、円谷プロから独立し参加した美術監督の山口修さんと衝突した話など、また熱心なファンのこと(50回観た、コスプレしてやってくる女の子、ロケ地を訪ね歩いて同人誌を発行した人など)が書かれてある。
「山田村ワルツ」が同じスタッフであることも書かれてある(未見なので、至急観ることを決定)。
しかし、エッセイのほとんどは「1999年の夏休み」について語られているのに、ついている写真は「君を忘れない」だ。何故?


「シナリオ」の金子修介監督の文章によると、
(企画の発端はもちろん萩尾望都さんの「トーマの心臓」だが)
ヒントになった映画は以下の通り。

「ピクニックatハンギングロック」
「インテリア」
「ブレックファァストクラブ」
「田舎の日曜日」
「ブルジョアジーの秘かな愉しみ」
ヘルツォーク、ファスビンダー、シュレンドルフらのニュージャーマンシネマ

不勉強なことに私は、この中の作品を一本も観ていない。
観る。観ます。
観たことあるぞ、という方は、お勧めとか感想とかよろしく。


イギリス?のミュージシャンmomusという人は「1999年の夏休み」を観て 『summer holiday 1999』(アルバム「voyager」)という歌をつくっているそーである。
(黒松さんからの情報)




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