5月の末に友達の披露宴に出席したのだが、このときに内臓ストロボの能力の低さにほとほと呆れた。 悪い点1:そもそも遠くに届かない。発光量を調整できるのだが、最大でも届く距離は3mくらいかな。 真っ暗なところで使ったことが無かったのでわからなかったのだが、基本的に内臓ストロボは 補助光として使うようにできているようだ。 悪い点2:一回発光すると、次に撮影できるのは7-8秒後。これはフラッシュに書き込むタイムラグだけでも いらいらしていたのに、致命的に遅い。状況が刻々と変わるような場合は、1回きりしか撮れないと 思ったほうがいいような遅さであった。(波動砲じゃないんだから・・・) 悪い点3:周囲の明るさにかかわり無く、同じ発光をしているような感じで、最大の明るさに設定すると、明るめの 部屋では白飛びしてしまう。本来はTTLで測光してほしいくらいなのに、これはショボイ。![]()
外付けのストロボを物色したところ、パナソニックのPE-28Sというストロボが良さ気であった為、購入。 リバウンド撮影可能で、ガイドナンバー28とかなり明るい。その割りに細身で軽量。 発光量は周囲の明るさを考慮する/しないの選択ができ、さらに絞り値が2.8/4/5.6の3段階。 5.6の設定でF2.8撮影をしたのが右の夜景で、社宅の2階の窓から隣の建物の遊び場を撮っている。 距離は10mくらいあるだろうがそれなりに写せているので使えそう。デジカメでは露出がOKだったか否かがその場で わかるので、やり直しが効くから、TTLのような測光をしなくてもなんとかなるかな。
デジカメといえば大抵マクロ撮影機能が付いている。だからって何を撮るでもないし、別に気にしていなかったのだが、 試してみたら、300万画素だからかもしれないけど、これが驚くほど細かい物まで映ってしまう。シャーボの先端を撮ったのがこの写真。ストロボを使っているのにあまりムラが無いのがまず驚き。 マクロといっても対物レンズは被写体から10cm位は離れている。(マクロのズーム最大でピントが合う最も近い所) 赤枠内を300万画素の利点を生かして、等倍で表示したのが下の写真。 シャープペンの芯がこんなに大きく写っているとは、呆れるばかり。ここまで出来るなら、何か特別な事に使えそうな感じ。 被写界深度が極端に浅いので、ピントもマニュアルで合わせた方がきれいに合うという事も解った。
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●そもそも、デジカメを買おうと思った理由はいくつかある。 1.銀塩カメラでは写真を撮っても、HPに容易に反映できない。 2.”これはぜひアルバムに保存して置こう”と思う良いカットの写真は、実はあまり多くはない。 3.じいちゃん・ばあちゃんに焼増しを送ろうと思うと、現像同時プリント+焼増しで、写真屋まで2往復もする必要がある。 4.気楽にぱかぱか写真を撮れるようになったら、もっとS乃やS衣が自然に撮れないか? 5.最近お蔵入りしているが、α-9000を使っていた頃の写真はきれいだった。 Lunaがいまいちと言う気はないが、望遠が短い、レンズが暗い、露光補正が無い、フィルタなんて使える訳も無い・・・ などなど食い足りない所も挙げていけばきりがない。 これらを解決する策としてデジカメの高級機が浮上して、でも価格も安いし軽めのこのマシンが本命となった訳である。 (ボーナスが思ったよりも多かったというのも大きなポイントであるが) ●まじめに比較したマシンはCanonの10倍望遠手ぶれ防止機能付のPro90とミノルタの 540万画素機 Dimage-7。 しかし、Canonは動作が遅くて人の肌の再現性が問題あるという価格.COMの口コミ情報で没。 Dimage-7はミノルタのデジカメでの実績が無い、値段が高め、実機が置いてなかったという事から没。 ●使った印象 良い点 1.思った以上に軽い。S衣に持たせても十分遊べている。図体はでかいが450gなら持ち運べると思う。 2.他のデジカメを使った事が無いので標準の画質がどの程度か知らないが、まあ、満足できるかな? 3.電池の持ちは、それほど不満はない。日曜にフル充電して、ストロボなしで50枚くらい撮って、次の土曜に S衣がストロボ焚きまくって3M normal画質(500KB程度)を50枚くらい撮ったら無くなった。 4.本体の作りはあまり安っぽくはない。程々にしっかりしている。 5.1秒5枚の連写は凄い。(メディアへの保存で相当待たされるが・・・) 6.ピント合わせを済ませていると、シャッターボタンを押してから切れるまでは0.3秒くらいで許せる。 7.マニュアルフォーカス用のフォーカスリングは、それなりに使いやすい。 悪い点 1.ピント合わせが遅い。1秒くらいかかる。しかも、ほぼ合わせてある状態からでも無限遠?に戻してから あわせ始めるので常に1秒くらいかかる。その間ファインダーが見えなくなる。(ファインダーは電子式ビューファインダー) 動いているS乃を撮ろうと思うと、まず不可能だろう。 2.ピント合わせが甘い様に思う。また、フォーカスエリアが不明瞭で、被写体が小さいと、ピントが後ろに合う事がある。 3.操作系のボタンがやや小さい。マニュアルフォーカスモードで使うピント合わせボタンが特に押しづらい。 ズームレバーがレンズ鏡筒左側と背面にあるが、どちらも使い難い。 4.AF時に無限遠のピンが来ていないような気がする。 5.MF時ピントガイドが時々出るのだが、そもそも時々しか出ないのはどういう事? さらにこれが正確でないのも頂けない。 やはり、子供の写真を撮るには、このスローなフォーカスがネックになる。ちょっと難しい買い物だった。
●画質チェック
この写真の赤い枠の部分を拡大して比較してみた。
解像度と感度と圧縮率の3項目別を振った。
絞り優先でレンズの解像度が出やすいというF5.0付近に固定。
3M-Fineだけ操作ミスでF5.6になっていたけど、まあいいや・・・
自動設定のシャッター速度は、やたら細かい数字になった。
違和感があるが、どうやら、こういう物らしい。明るい枝の奥に暗い部分があって、これがどれくらい
きれいに写っているのかなと思った次第。3M、1Mはそれぞれ無理をして6Mと同じ画面サイズに拡大
しているので、かなりボケたように見えてしまう。
拡大する前は実際にはあまり気にならない。
結果はだいたい以下のような感じ。 1.NormalとFineはあまり差が無い。Fileサイズは大まかに言って倍くらい違う。 2.解像度はISO100を使う限りは高解像度の方が良さそう。3M-Fienよりも6M-Normalがベター。 3.感度を上げるなら3Mまで。それも、実用になるのはISO200まで。400は非常用と思うべきだろう。 4.1Mのnormalは特に圧縮でのJpeg特有モアレ模様が見える。使わない方が賢明か。 5.通常の使用には3M-Normalで十分と思う。これなら32MBメディアで50枚は保存可能。
画素数 |
圧縮率 |
ISO感度 |
シャッター速度 |
絞り |
Fileサイズ |
コメント |
画像 |
6M |
Fine |
100 |
1/58 |
F5.0 |
2.3MB |
3Mとはやはり違う |
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6M |
Fine |
200 |
1/120 |
F5.0 |
2.3MB |
かなりざらつく。少なくともFineの意味なし |
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6M |
Fine |
400 |
1/210 |
F5.0 |
2.3MB |
ノイズがかなり目立つ。明るい枝も白飛び状態 |
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3M |
Fine |
100 |
1/52 |
F5.6 |
1.2MB |
6Mとの差は結構大きい |
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3M |
Fine |
200 |
1/58 |
F5.0 |
1.2MB |
3Mなら増感も使えるか? |
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3M |
Fine |
400 |
1/125 |
F5.0 |
1.2MB |
3Mでも400ではノイズが目立つ |
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3M |
normal |
100 |
1/70 |
F5.0 |
500KB |
Fineと大差ないと思う |
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1M |
Fine |
100 |
1/60 |
F5.0 |
500KB |
3Mとの差は意外に小さい |
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1M |
Normal |
100 |
1/58 |
F5.0 |
250KB |
明らかに圧縮がかかり過ぎ |
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現時点の投資概略 本体 :100000円 メディア :7000円 PCカードアダプタ :10000円 望遠+アダプタ :9000円 バッグ :8000円 ストロボ :13000円 合計:147000円