Bemidji, MN July '01

 '01年7月の終わり、華氏100度の暑い Twin Cities を逃げ出し、北へ走った。最初の目的地は Itasca State Park アイタスカ州立公園である。1日目はBemidji ベミジのモーテルに宿泊し、それからBig Bear Couty 大熊カウンティにある知り合いのキャビンで3泊。8月第一週にミネソタ第三の都市Duluth ダルースを経由し、友人の住む Lutsen に4泊した。こうしたドライブ旅行で楽しいのは、途中にある小さな町や、見渡す限りのトウモロコシ畑、ローカルFM局などだ。
about Bemidji
 Bemidji ベミジはミネソタ北部にある小さな町だ。19世紀後半からlumberjack 木こりの町として発展した。この町の名前は、白人と友好関係を築いた酋長にちなんでいる。ベミジ湖を見渡しているのが、Ojibwa オジブワ族(Chippewa チペワ族とも言う)の賢酋長ベミジさん。

about Paul Bunyan
 Paul Bunyan and Babe the Blue OX『ポール・バニアンと青い牛ベイヴ』はミネソタ州に伝わる最も有名な folk tale 民話だ。木材会社が宣伝を兼ね、町のメイン・ストリートの入口にこの像を建てたのは1937年。道の向かい側にあるお土産物屋の主人によると、その頃ベミジには30軒ほどの店があったが、その半数以上が saloon 酒場だったそうだ。格子柄のシャツを着た髭面の男たちがお酒を飲む様子、目に浮かびますよね。ありがちだけど。
 ポール・バニアン伝説は、一日の労働の後、木こりたちが火を囲みながら交わす会話の中で広がっていった。伝説によると、ベイヴが大きなバケツを引きずって穴ができ、そこからもれた水がベミジ湖とアイタスカ湖をつくったのだという。いかにもアメリカらしいスケールのほら話だ。

Itasca State Park

 ミネアポリスから北西に225マイル(360キロ)離れたこの州立公園には、ミシシッピ川の源流であるアイタスカ湖がある。州道71号線の south enterance 南入口から入ると、予想以上に道はスムーズ。車の数が少ないためもあるのだが、料金所で車の通行料4ドルを支払うと15分ほどで森の中の headwaters 源流に到着した。
 写真左は駐車場の表示「ミシシッピ川源流まで600フィート(約210メートル)」。そして写真中央がその源流である。「ミシシッピ川を歩いて渡れる」のはここだけだろう。皆、靴を脱いでは浅瀬を向こう側へ歩いてゆく。犬を連れた人も。
 写真右は「ここから2,552マイル(約4,080キロ)で川はメキシコ湾に注いでいる」という表示。源流発見までの歴史ビデオを、公園内の展示館で見ることができる。川をさかのぼった人たちは湖に到着するたびに「ここがミシシッピの源だ」と主張したが、その先にはまだ川があり、次の湖につながっていたそうだ。しかし、彼らを案内した先住民のインディアンたちには、なぜ白人が源を見つけたいのか理解できなかったという。インディアンにとって川はどこも美しく、それで十分だったから。

notes:
インディアン
Native Americans believed that all things in the universe had spirit and life. People needed to find harmony within themselves and with everything in the universe. Religion was a part of everyday life, and inspired all their activities.
(中略)
To feed and clothe its people, each tribe needed a great deal of land. And though each tribe might have its own general territory, tribes often shared the same hunting grounds. Native Americans believed that the land could never belong to the person. The Omaha tribe said, "The earth is like fire and water that cannot be sold."
When Europeans came to America, life was changed for the Native Americans. The Europeans had different attitudes toward the land. They believed that land should belong to individuals who could use it to benefit their own falimies.
Selected from LOVE MEDICINE writer's voices (Literary Volunteers of America 1989)


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