Lutsen, MN


 The North Shore ノース・ショアというのは、ミネソタの場合、スペリオル湖の北岸を指す。世界一大きな淡水湖スペリオルは、広々と本当に海のようだ。
 Lutsen ルツンはミネソタでは有名なリゾート地。夏はビーチ、秋は紅葉、冬はスキーを楽しめるため、休日や週末にはツイン・シティその他から人々が訪れる。私たちはここに転居した友人宅で、幾度か休日を楽しんだ。それらは残念ながら、日本ではほとんど体験することのできない種類のアウトドア・ライフだ。
around Lutsen
 ステートハイウェイ61号線を走ると、このSplit Rock Lighthouse スプリットロック灯台が白樺の木立ごしに見えてくる(左)。
Gunflint Trail ガンフリント・トレイルから眺める Grand Marais グラン・マレの町(右)。

 2000年8月、Caribou カリブ湖での釣り(右)。ボートを所有するアメリカ人は少なくない。釣りのできる湖には、駐車場、ボート用スロープと簡易トイレの施設がごく普通に作られている。Gone Fishin'! このように車の後ろにボートを繋いだまま、湖の浅瀬へゆっくりバックする。ボートが水に入ったら、留め金を外して車を駐車場へ、という仕組み。知りませんでしたねえ。
 この日、私たちは湖の上でloon ルーン(アビ)の親子を間近に見ることができた。収穫はミネソタの州魚walleye ウォーライ1匹。

 Lutsen Mountainスキー場、01年3月(左)。
 Canadaとの国境にある Grand Portage グラン・ポテージにはかつての毛皮交易所が再建されている、01年8月(右)。1770年頃、この場所でフランス系毛皮商人 voyageurs ヴォエジャとオジブワ族インディアンとの取引が盛んに行われた。

 Grand Marais 夏のお祭り Fisherman's Picnic フィッシャーマン・ピクニックの一競技、fish toss 魚投げである。2人一組で、魚を落とさずどのくらい遠くまで投げ合えるかを競う。
 その他、ルーンの声まね競争、スキップ石投げ競争、丸太ノコギリ切り競争、フライキャスティング競争などが恒例行事。

 Gunflint Trail の森の中に住むワトソン家の子供たちと(01年8月)。
 この一家は馬を育て、様々な野菜やラズベリーを栽培し、自給自足に近い生活をしている。トレイルの奥に住んでいるからでもあるが、子供たちは学校に通わず、両親がホームスクール方式で教育している。広大なアメリカでは、ホームスクールを選ぶ家族も少なくないようだ。州が推薦する教科書を用い、ガイドラインに沿って、親が知識を授ける。生半可ではできないが、それを通して築かれるだろう深い信頼関係を羨ましく思う。化学の修士号を持つご夫妻が仕事を辞め、ここへ住まいを移したのは子供を育てるため、と聞いた。
 ホームスクールの子供たちにとって問題になるのは、グループ活動がほとんどできないことだろう。だが、スポーツチームへの参加が必要な場合、教育委員会に連絡すれば、カウンティ・チームのメンバーに加わることができる。

cabin

 30年来の友人がこのcabinに転居したのは2000年。cabinはノース・ショアらしい自然な飾り付けで居心地がよい。


 主寝室と2つのゲスト・ルーム。この2階の窓から星を眺めることができる。運がよければ、Northern Lights (Aurora Borealis) オーロラが見えることも。


 この容器には砂糖水が入れてある。窓からハミングバード(はち鳥)を見るのは楽しい(左)。
 デッキから見るスペリオル湖。この別荘地の土地評価は、湖に何フィート面しているかで査定されると説明された。ツイン・シティの住宅購入価格は2001年現在20万ドル(2500万円)ほどだが、この周辺のcabinはそれより数段高い(中)。
 お隣のネルソン家cabin(右)。リタイアしたご夫婦が静かに暮らしている。仲のよいお散歩姿が印象的だった。


2000-02年


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