Tatuya Ishii 1999 Art Performance
Art Nude


1999.12.22 Zepp Tokyo (1F11列24番)

■1部
 抱いて
 HI TENSTION LOVE
 TIME STOP
 〜MC〜
 シナリオ
 Sure danse
 〜MC〜
 AUTUMN
 Rainy on the sea
 草原の日〜風〜
 〜MC〜
 光

■2部
 作品タイトル「クリスマスの怪人」
 想い
 MOON RIVER
東京公演初日。
会場に入ると入り口でメモリアルグッズのチョーカーを受け取ります。
1〜4の4種類あってどれが配られるかはおたのしみ。(チョーカーの詳細はグッズコーナー参照)

さて、ステージ中央には巨大な白い顔が。
「ゴッドファザー」のテーマが流れ、バンドメンバー登場。
キーボードりゅーちゃん、アコースティックギターみやのひろき、パーカッションくりやまとよじ
バンドメンバーの演奏による軽快な音楽に変わり、びゅーちーがステージに登場!
黒のフェイクファーロングコート、黒のパンツに黒いインナーの上に柄物のベスト?ジャケット?
そして、黒い皮手袋、サングラスにステッキといういでたち。
両サイド、そして中央に向かってご挨拶。さらには、音楽に合わせてびゅーちー踊る(笑)
オープニングの音楽が終わり、始まったのは「抱いて」。
昨年のArtNudeでちらっとだけ歌った「HI TENSTION LOVE」を今年はフルコーラスで。
次にステージ暗転して、星空をバックに「TIME STOP」。と3曲続けて歌ったところでMC。

「来年はドラガジアっていうライブツアーを控えてるんですが、
サブタイトルがついてまして、『アジアンディスコへいらっしゃい!』
またディスコかって?・・・いいんです!」(笑)
「後はね、アルバムとかシングルも出しますからね・・・シングルはマキシシングルになりそうなんですが・・・
も〜いろいろいい曲ありますよ〜たとえば、『HIP SHAKE』。
これは『SHAKE HIP!』とはぜんぜん違う曲ですからね!
♪HIP SHAKE! チャラララチャラ〜ってかんじでね(まるでそっくり(笑))
あと『金魚と銀狐』って『GOLDEN FISH & SILVER FOX』。これは、
ディスコでひらひらひらひらしてる金魚ちゃんを、パクリーパクリーと銀狐が食べちゃうって
内容もなんにもない聴くだけでバカになる歌なんですけどね
あとは『カマカマ』ってこれはオカマちゃんのための曲なんですが・・・」

「新曲で『シナリオ』っていうんですが、これは秀逸な曲で、作ったときに、思わず涙が出てしまったという・・・
感動の余り机壊しちゃった・・・ってそこまで言うと嘘に聞こえますね(爆)」
「あと、もう一曲はみなさんよく知ってる曲なので、題名は言わないでおきますね」
シナリオ」、いい曲でした。
そしてもう一曲の懐かしい曲は「sure danse」でした。

他にMCで話してたことといえば・・・最近の話題ネタいくつか・・・(笑)
最高ですかーとか、ミイラとかね(笑)
ディアフレンズで美輪明宏さんに会った話なんかもしてましたね。
美輪さんは米良さんにつぐインパクトだったらしい(笑)

続いて、季節の歌3曲。
「昨年のArtNudeでも歌ったんですけど、「AUTUMN」って曲なんですが、非常に好評だったので・・・
といっても誰にもきいてないんですけど、自分の中で非常に好評なので」(笑)
「これも気に入っている曲で、「Rainy on the sea」これは初夏の曲ですね。季節外れですけど。
あともう一曲、これまた好評につき・・・俺の好評ね(笑)
「草原の日〜風〜」これは鈴鹿8耐のテーマソング「朝日に続く道」のカップリングです。
イタリアに行ったときに作った歌なんですが、3曲続けてお聴きください。」

オレンジのやすらぎ光線の「AUTUMN」が終わると、雨音が・・・
びゅーちー黒い傘を取り出して一人芝居。
どうも人待ちの様子。しかしなかなか待ち人は現れない・・・
後半で傘をくるくる回しておかしな顔をするので会場から笑い(笑)
そして、雨がやんで・・・「Rainy on the sea」が始まるのですが、
出だしのところでびゅーちー吹き出して歌う声震える(笑)
続けて緑のやすらぎ光線の「草原の日〜風〜」。

次のMCでは、ニュージーランドのフンデルトワッサーに会いに行った話。

「先月、ニュージーランドに行きました。
フンデルトワッサーという昔からあこがれている画家に会いに行ったんです。
オーストリア出身の画家なんですが、50のときにニュージーランドに来て、
そのまま住みついていて・・・
彼もアーティストらしく気難し屋で、なかなか会ってくれない人で、
BBCも何度も申し込んで断られたというほどで、僕らも会えるかどうかわからないけど
・・・半分半分ってかんじの状態で行ったんです。
空港から車に乗ってずーっと行く間窓の外の景色を見てたんですけど、
ニュージーランドの景色ってひたすら牧草が続いてて、最初はきれいだななんて思うんですけど、
一時間ぐらいするともういいやってかんじで・・・自然の景色とは違って、
人工的に作られた景色っていうのは飽きちゃうんですね。やっぱり。
5時間ぐらい車で行ったところにカワカワという村があって、人口100人ぐらいの小さな村なんですが、
彼が町の人々が使えるようにと公衆便所をデザインして作っていたんですね。
彼は建物もデザインしていて、ウィーンなんかにもたくさん彼のデザインした建物があるんですけど、
彼の建築はガウディをもうちょっと派手にしたかんじかな、タイルとか使って・・・
でその町の人が使えるようにと公衆便所を作っていたんですが・・・
そしたら、なんとそこに彼本人がいたんですよ。まさかいるとは思わずに行ったんですけど。
彼の耳には我々が行くことは伝わっていて、
とても歓迎してくれて、とてもうれしそうにその公衆便所を説明してくれるんです。
『ここは女子トイレで、この上のところにレリーフを作って、
で、こっちは男子トイレでね、ここにステンドグラスを作る予定なんだ
これはねウィーンで作らせたタイルなんだよ、奇麗だろう』って少年のようにね・・・
で、ぼくも『うわーっすごいですねぇ!』なんて言いながら、二人でキャッキャキャッキャとね・・・
そしたらコーヒー飲みに行こうってことになって、近くの喫茶店に行ったんです。
このコーヒーがまた、まっずいんですよ(苦笑)
で、しばらく話してたら、なんだか気に入られたらしくて、うちに来ないかって言うんですよ。
彼の自宅を訪ねられるなんて本当に珍しいことなんですけどね。
彼の家はそこからまた車で30分ぐらい行ったところなんですが、
彼は一つの市ぐらいの大きさの土地を買って、そこに森を作っているんです。
彼はウィーンでも何百億もかけた建物をたくさん作っていて、有名なアーティストですから
きっとすごい金持ちなはずなんですが、なんと彼は古い豚小屋を改造した家に住んでたんです。
で、屋根は気に入らないっていうんで、ふきなおして、屋根にゴムをはってその上に土を盛って、
畑にしてたんです。で、自分の出したものをね、そこにかけて、いろいろ野菜を作ってるんです。
『石井君あがっておいでよ』って言われたんですけど、なかなか登る気にはなれませんでしたねぇ(苦笑)
となりに小さな小屋があってアトリエになっているんですが、そこに描きかけの絵が5、6枚あったんです。
僕は絵の話をしたかったんで『この色がいいですね』とか言うんですけど、
どうも彼は絵の話をしたがらないんです。
すると、彼は『明日また来てくれないか』というのでその日は引き上げました。
彼のうちに2日連続で呼ばれるなんて、本当にめずらしいことなんですよ。
で、翌日行ったところ、彼はリュックサックしょってるんですよ。
『石井君、山の上に小屋があるんで行こう』って言うんです。
71歳ぐらいの老人ですから、大変だってのはわかると思うんですが、でも足腰しっかりしててね、
で、その山に登る間も『この腐った葉っぱが大事なんだよ・・・
人間は木の緑と地面の土のことしか考えていないけど、本当はその間のこの腐った葉っぱが大切なんだ
この腐った葉っぱに水が貯えられ、虫が住み、その虫をついばみに鳥が戻ってきて、
その鳥を食べに動物が戻ってきて、そうやって森はできているんだ』と話してくれるんです。

そして到着した山の上には3m四方ぐらいの小屋があって、
そこでまたコーヒーを出してくれたんですが、これもまずくって。
それじゃインタビューをはじめましょうと、僕が『あなたと絵の話をしに来たんですが』というと
彼は立ち上がって外に出ていっちゃったんですね
その小屋の外に丸太で作ったベンチがあって、それも彼が作ったんですけど、
そこに腰掛けて、オレンジをむいて渡してくれるんですが、これがまたすっぱくて
なんかその顔が俺のおじいちゃんによく似てるんですよ、ほんとに。
そして、彼はすっと立ち上がって・・・
『この林から向こうの森までが僕の土地なんだよ。
ここはブナの林であそこにはパインの林を作って、あっちには杉の木を植えるんだ。
・・・僕は20年かかってこの絵を描いているんだよ。僕は君にこれを見せたかったんだ』
・・・って言うんですよ。
僕はすごく感動しましてね。
まだ自分のポリシーに純粋に生きてる人っているんだなぁ・・・
人間社会も捨てたもんじゃないな・・・って思いましたよ。

」。
以上で一部終了、10分間の休憩。

休憩時間中にステージ上の顔が起き上がり、仮面がセットされていた。(私はみてなかったんですが)

音楽に合わせ、ロボットのような仮面をつけた男がロボットダンスで登場。会場の両サイドにご挨拶。
ステージ中央に戻って、仮面をはずすと、びゅーちーの顔が登場(笑)
なかなかうまいよ、びゅーちーのロボットダンス。
仮面に続いて、足につけたパーツをはずし、もぞもぞと腰に巻いてたエプロンをおろしてスタンバイOK。

そして、お絵描きターイム!
黒いジャケットを脱ぐと下は黒い半袖Tシャツ。黒いパンツに黒いエプロンで全身黒のスタイルです。
バックではメンバーが音楽を奏でており、そこに、マリーザの朗読が重なって・・・
びゅーちーは絵の具のボトルを開け、色を混ぜて、刷毛にとり・・・真っ白な仮面に塗っていきます。
途中、悩んだりしつつも、黙々と絵を描くびゅーちー。
最後にサインを書き込むと、客席に礼をして、びゅーちー退場。

パッチワークのジャケットを着たびゅーちーが再登場、本日の絵のタイトルを決めます。
ちょっと鼻をすすっていたびゅーちーですが、
「これね〜別に風邪とかじゃなくて、昔っからなんだけどなぜか絵を描くと鼻が出るんですよ」ということです。
「これで、はい帰ってください、ってのもなんなんで、もう一曲付き合ってください」
「一生大事にして行く歌だと思います」と「ひだまり」を。
退場の後、アンコールに答えて再登場。「ムーンリバー」を歌ったのですが、
足元のカンペを見る視線がばればれ、会場から何度も笑いが起こる(笑)

最後の最後、生声で「また遊ぼうぜ!」と叫んでくれました。

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