SVA東京市民ネットワークNEWS LETTER準備号第2号

川崎市に国際交流センターが完成

東横線元住吉に国際交流の拠点

 10月15日、川崎市中原区に「川崎市国際交流センター」がオープンしました。場所は東急東横線の元住吉駅から歩いて10分程度の住宅街にあり、法政二高の跡地を市が買い取って建築したものです。建物は地上3階地下1階で、広い敷地にゆつたりと建っています。施設としては、次のものがあります。
 B1:レストラン、交流サロン
 1F:レセプション・ルーム、談話ロビー、情報ロビー、ギャラリー、展示ロビー、300人収容の多目的ホール、会議室
 2F:図書・資料室、映像編集室、会議室、料理室、民間交流団体活動ルーム
 ホテル:東急に委託したホテルもあり、40人(30室)が宿泊できます。
 その他:別館に茶道・華道が出来る和室3室があり、別棟にはスポーツが出来るレクリエーションルームまであります。
 このように、政令指定都市とはいえ、一自治体としては異例なほど立派な施設が出来、川崎市が国際交流にかける意欲を感じさせてくれます。なお、川崎市は桜本地区にも在日韓国・朝鮮人主体のセンターを建設しており、「先駆自治体」の名に恥じない施策を実施しています。
 センターの管理・運営は財団法人川崎市国際交流協会が施設管理と貸館業務を市から委託されてそれにあたっています。
 ところで、10月15日から11月27日までの一ヵ月半にわたって「開設記念シベント」が開催されましたが、10月22〜23日の二日間、SVAもイベントに参加しました。クラフトチームが1階の展示ロビーでパネル展示とともにクラフトの展示販売を行ないました。また、両日ともクラフトのファッション・ショーも行ないました。このモデルには交流センターの職員が何人か飛び入り出演しました。さらに、私たちSVA東京市民ネットワークもタイ料理の実演・販売で参加しました。
 二日間とも風が強く、玄関前の特設テントでの販売は、コンロの火が煽られるなど苦労もありましたが、天気には恵まれ、来館者にも大変好評でした。メニューはゲーン二種類(グリーンカレーとレッドカレー)、タピオカ、タイ産のコーヒーそれにラープ・ムー(豚挽肉のもち米あえ)で、私がタイから担いできたカレーペーストやココナッツミルクの販売や料理の仕方の説明などもしました。大半の方にとってタイ風の料理は初めての体験で、タイ米のことやタイでの食習慣について話したり、有意義な場だつたと思います。さらに、特筆すべきはこのセンターの職員の皆さんです。クラフトのファッションモデルにしても、タイ料理にしても積極的に関わっていただき、それも自分たちご自身が楽しんでいるという感じでした。とかくこのような公的施設は事務的な雰囲気になりがちなのですが、今後に期待を持てそうな職員の皆さんでした。
 最後にひとこと付け加えるとすれば、今回はセンターの事業だとか運営の内容について詳しく知ることが出来ませんでしたので、センターの総合評価は控えたいと思います。せっかくこれだけの施設を作ったのですから「仏作って魂入れず」とならないように切望します。

(白石孝)


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