爆風スランプ 不完全Library

基本的に私が実際にみたもの・聴いたもの・持っているものを中心に載せています。
説明文も全て主観。ゆえに、これは不完全。

− 出演ラジオ番組 A.N.N.−

「サンプラザ中野のオールナイトニッポン」(ニッポン放送:85/04/? 〜 87/10/09)

85年から2年半、中野さんはオールナイトニッポン金曜深夜1部を担当してました。
他の曜日では、ビートたけしやとんねるずなど「面白いフリートークを聞く」放送が人気だったけど、中野さんの金曜日は、とにかく“聴取者参加型”。イベントが多かった。私は実際に行ったりハガキを出したりすることはなかったけど、聞いてるだけでも一緒に参加してる気分になれました。中野さんもスタッフの方々も参加するリスナー達も、とにかくみんな一生懸命。みんなでバカなことやったり、真面目に問題に取り組んだり、悩んだり、笑ったり。その姿はなぜか全て「感動」という形になって伝わってきたのです。

・幻の商売繁盛えらいこっちゃ
中野さんのANNといえばコレでしょ。
さびれた店に中野&河合のフォークデュオ「花びら」とリスナーが押しかけ、1日だけ「商売繁盛」気分を味わわせてあげるコーナー。 民放連の「民放ラジオ成功事例集の奨励賞」を受賞したそうです。
行われた企画は以下の通り。ディレクター松島氏は、これらイベントの模様を編集して、いつも感動的なドキュメントテープを作成してました。シメはいつもオフコース(笑)。泣けるんだ、これが。
  1. 横浜のラーメン屋「菊亭」
  2. 横須賀の銭湯「栄湯」
      リスナーは水着を着て参加。
  3. 埼玉県の大衆食堂「みき食堂」
      店のなかに岩があった。
  4. 千葉県「流山鉄道 勝手に花電車計画」
      中野さんの地元を走る赤字線「流山鉄道」が開業70周年を迎えた事を記念して開催。
  5. 東京入谷「貝沢牛乳店」
      傾いた店だった。
  6. 東京荒川区「ラジオ体操あらし」
      合い言葉は「人間、死ぬまで健康」。
  7. 全国行脚
      札幌の羊が丘やどこかの家具屋(←忘れてしまった(^^; )など、全国展開をした。
  8. 長野県「堀金村」
      このコーナーの集大成、堀金村の村おこし企画。リスナーの女性が中心となって学校や村を動かし、爆風スランプのライブが行われた。集まった客は9,000人(!)。「フォーカス」にも載った。
・早稲ダービー
中野さんの母校「早稲田大学政経学部」を受験するリスナーを募集し、馬に見立てて誰が合格するかを予想し賭けるコーナー。 ...といっても、決して受験生をおもちゃにしているのではなく(^^; 真面目に応援する事が一番の趣旨。中野さんも実際に試験日に早稲田へ行ってはげましたりもした。一人一人にドラマがあった。
「ロミ山田号(←2年連続出馬)」「スベラーズラサール号」「医者娘牝馬」など名馬を生み出す。
・家紋
中野さんがオールナイトフジに出演するとき、頭にリスナーの家紋をマジックで描く企画。キャッチフレーズは「頭に家紋が入るのはサンプラザ中野だけです」(←当時の「人形の久月」のCMのパロディ)
・上野のパンダの名前をズイズイにしよう
一般公募されていた上野動物園の赤ちゃんパンダの名前を「ズイズイ(←漢字は「随々」でしたっけ?)」にする企画。リスナーみんなでハガキを出し、中野さんも頭に「ズイズイ」と描いてオールナイトフジに出演したりした。
その結果ズイズイは一般部門2位になるが「深夜番組の企画だから」という理由でボツになり、結局「トントン」に決定。
・ちゃんちゃらおかP音頭おまけ
小坊主隊の名曲「ちゃんちゃらおかP音頭」の替え歌を募集するコーナー。
「ちゃんちゃら〜」のレコードジャケットを3枚送ると任命される“小坊主隊セピア”や他のラジオ番組等でゲリラ的に「ちゃんちゃら〜」を歌うと任命される“おかPマン”なども募集し、様々な形で盛り上がる。でもレコード自体はあまり売れなかったらしい(笑) しかもこの歌はNHKで「放送禁止」になったらしい。
また、この曲から語尾に「〜P」を付ける「おかP語」が生まれたが、見事に酒井法子に取られ(^^; 世間では「のりぴー語」として流行してしまった。
その後「音頭でちゃぶ台」という曲も発表したが、曲が暗かった為か(笑)「おかP」ほど盛り上がらずに終了。
・パビリオン道場(←正式名称不明)
当時筑波で開催されていた科学万博にちなんで、新しいパビリオンを考えるコーナー。確か「河合靖夫パビリオン」ってネタがあったと思う。
・チャリ伊豆グランプリ
自転車を乗り回し、峠のカーブで膝を「カリカリ」いわせ「ブッチする」チャリダー(チャリンコライダーの略)のコーナー。いつのまにかホッパー(ホッピング)やキャタピラー(段ボールキャタピラ)などの話でも盛り上がり、ついに伊豆修善寺で「チャリ・伊豆・グランプリ」というイベントが開催された。
・ダイアナ妃来日記念「大穴」
ただ大きな穴を掘ろうという企画。場所がなくて中止。
・私の恥ずかしいポスター送ります。
全国の恥ずかしい(変な)ポスターを募集するコーナー。選挙モノが多かった。
・私の恥ずかしい音頭送ります
全国の恥ずかしい(変な)音頭を紹介するコーナー。「ナショナル雨樋音頭」「温度音頭」「ぼけない音頭」など名作が揃った。
・インディーズフェスティバルへの道
全国の演歌系インディーズの名曲(変な曲)を紹介するコーナー。「怒濤船」「エイズなんかこわくない」など名作が揃った。
これらインディーズ歌手を集めるイベント「インディーズフェスティバル」を、有頂天のケラ司会(←既に本人からもOKもらってた)で開催しようと盛り上がっていたのに、番組自体が終わってしまった(^^; ために中止。
・これで街へは出られない
「眉毛を片方だけ剃ったらサングラスをやる」と言ったところ、実際に片眉を剃ったリスナー数名から写真が送られてきた。サングラスが実際に発送されたかどうかは不明。
・志学エイド
当時「ころばぬ先の志学塾」というCMをやっていた予備校が倒産したため、その塾生をみんなで応援するコーナー。
・シンデレラ衛門
デーモン小暮が足を骨折したときに使ってたギプスをリスナーにプレゼントする企画。実際に発送されたかどうかは不明。
・アンビリーバブルペット
・若王子さんは妻子があるにも関わらず何故オセロゲームなのか?
......(^^; 何でしたっけ、これ?
『若王子さんのコーナですが、この頃、フィリピンで若王子さんが誘拐されたのですが、誘拐される前は、シラガ頭だったのに、解放されて出てきたときは、マックロのあたまだったので、どうしてか理由を、勝手に推理するコーナーだったと思います。
タイトルの「オセロ頭」は、誘拐されたときに、両脇を黒い頭の人に挟まれたので、オセロのように、黒くなったのではという、番組の勝手な推理だったと思います。』
“いわふね”さまからの情報です。ありがとうございます(^^)/

・加山雄三はコウシン丸を持っているにも関わらず何故仮面ライダーと言ってしまったのか?
NHK紅白歌合戦の司会加山氏が、少年隊の曲「仮面舞踏会」を「仮面ライダー」と言い間違えて紹介してしまったのは何故か解明するコーナー。世間がこの話題に飽きた後もずっとしつこくやってた。
・国鉄民営化記念 乗車率250%道場
・チップスカンパニー ドリームジャンボ企画合戦
チップスカンパニーというスポンサーが提供する500万円を使って何が出来るかを考える企画。さんざんアイディアを出したのに、実現前にいきなり番組が終了してしまい(^^;結局中止。そのお金は後任の鴻上さんの番組に持ち越したらしい。
・夢工場特番
・新春特番 花びらライブ
気温5度のニッポン放送前でいきなり深夜に花びらライブを行った。観客は初めは10人足らず。「福袋」目当てに、番組を聞いていたタクシーが続々と集まる(笑)
・すっす輪島
相撲からプロレスに転向した輪島氏の様子(もちろんウソ)を伝えるコーナー。
・オーケストラ占い
・日本子供だまし
・ゲゲッ!アジッ!
ウソのようなホントの話を紹介するコーナー。
・Back to the Past 〜 梅干しを見て転べ
・スーパーマリオブラザーズ
コーナーじゃないけど。確か、A.N.N.全体の何かの記念で、当時流行していたファミコンゲーム「スーパーマリオブラザーズ」にでてくるキャラを A.N.N.パーソナリティに変えたソフトが作られて、プレゼントされてた。中野さんは「クリボー」役だったと思う...。
・生CM
「商売繁盛〜」などイベントの告知CMをよく生でやってた。その当時放送されていたCMのパロディが主。
・早稲田大明神ステッカープレゼント
番組ノベルティ「早稲田大明神ステッカー」をプレゼントするコーナー。このステッカーはいろんなバージョンがあったらしい。(蛍光色、極悪、...etc.)
・笑って笑って
ただ面白いハガキを紹介するコーナー。後に「ズイズイ笑って」「カリカリ笑って」などコーナー名が変わっていく。
・School Tomorrow〜学校で生き抜くために
いじめ問題を正面からとりあげるコーナー。中野さんはこのコーナーを「番組の良心」だと言っていた。
リスナーからの悩みに対し「答えてやる」のではなく、同じ目線から一緒に答えを模索していく中野さん。このコーナーでは、親しみ・頼りなさ・優しさ・弱さ・頑固さ etc. 等身大の中野さんを感じることができた。
・なんていいヤツなんだ
いいヤツの話を紹介してほのぼのするコーナー。毎週、番組の最後にやってた。
・ゲスト
覚えているのは、河合その子,NOKKO,中川勝彦,デーモン小暮,薬師丸ひろ子,ブルーハーツなど。(もっとたくさんいたはず)
ゲストに来ると必ず「ちゃんちゃらおかP音頭」や「音頭でちゃぶ台」など恥ずかしいを歌わされていた(笑)

最終回では、ニッポン放送に詰めかけた大勢のリスナーを前に「第2回花びら解散コンサート」を開催。(←後に「土曜深夜族」であっさり復活する(笑) )あと、過去の放送をベストテン形式で振り返る「いいぞいいぞやめちまえベストテン」(←「放送回数118回」からきている)をやりました。自分で「いいぞやめちまえ」と言うたび自分で傷ついていた中野さんが印象的(^^;。

しかし、なんであの時期に終了してしまったんでしょか。人気もあったし、やりかけのコーナーもたくさん残っていたし。中野さんもやめたくなさそうでした。
いつもこの放送は録音して聞いていた私でしたが、最終回だけはリアルタイムで聞きました。番組の最後で泣いてしまった中野さんの言葉を聞いて、私も布団の中でじーんときてしまったことを思い出します。いい番組でしたよね。

で、この数日後にはABCラジオで「アーチストNOW」が始まってしまう(笑)
「...しばらくラジオはやらないで欲しかったなぁ」「“A.N.N.の中野さん”でいて欲しかったなぁ」と思ったのは私のわがままだったんでしょうか(^^;?

[参考:「ラジオ・パラダイス 87年10月号/三才ブックス」]
[ History 1985 ]

[ Radio 1985→ ]

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