私の読書の時間

リョータのいる部屋<2001.9.3>
 鮎著
 あおば出版
 ISBN4-87317-205-5
 
 ちょっとシマウマらしからぬ丸顔のリョータ君。もちろん、デフォルメも脚色も入ってはいるのだろうが、実際に作者がお部屋で飼っているリス。私には、シマリスは飼ったことはありますけど、かわいいけれど、警戒心もそれなりに強いし、かなりすばしっこくて部屋で放し飼いすることなど考えられないのだけれど。なるほど、かなり小さくて離乳食から食べさせてあげて育てられたのですね。親子の関係になっているのですね。けれど、やっぱりさわらせてもらえないというのは、わかる気がする。ああけど、けど、かわいいわぁ、リョータくん。
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エニアック<2001.9.17>
 スコット・マッカートニー著 日暮雅通訳
 パーソナルメディア
 ISBN4-89392-183-1
 
 異論はいろいろとあるようだが、世界最初のコンピュータといわれるエニアックの開発秘話と主要な二人の開発者エッカートとモークリの物語。今日のパソコンの原点やその前のIBMを頂点に頂いた大型コンピュータの時代からずっと遡ること、第2次世界大戦中に軍のプロジェクトとして開発されたエニアックにほぼ今日のコンピュータの原型を見ることができる。そして、ノイマン型コンピュータを実際に発明したのは、エッカートとモークリだったが、発明者としての名声はノイマンに持っていかれ、エニアックの特許もそれ以前の計算機の研究者アナタソフの存在から失い、自らが創業したコンピュータ会社も経営能力の欠如もあって、買収される。今日のコンピュータの基礎を作ったにしては、決して恵まれたとはいえない人生を送った二人。ほんの少し、人生の歯車が違っていたら、もっと大きなものを手にしていたかもしれないが、それは運とほんの少しの視野や嗅覚の差のようなものなのかもしれない。
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ニュースの裏には「科学」がいっぱい<2001.10.7>
 中野不二男著
 文春文庫 文藝春秋
 ISBN4-16-727909-6
 
 ニュースをネタに科学について語るエッセイ。日本のロケット開発や次期戦闘機の開発、オウムの事件、もんじゅ、阪神大震災などなどから、ニュースが科学や技術を紋切り型にしか伝えてくれないことや、理科系の人や科学そのものをまるで別世界のもののように扱われる日本の現状、普通の人とはなにかといったこと、規制と技術との困惑してしまうような
関係など、考えさせられる。
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この話したっけ?インターネットで読めるアメリカ文学<2001.10.8>
 青山南著
 研究社出版
 ISBN4-327-48138-6
 
 1991年から連載で書かれたアメリカ文学についての100のコラムに、2001年にインターネットの情報などをもとに書かれた最新のコメントを付加した構成。私は、アメリカ文学に対する知識は、作家の名前も『ニューヨーカー』等の雑誌もさっぱり知らないという、この本の読者としてはとんでもないのかもしれない。じっさい、作者が既知であろうと書いているであろうこともほとんど知らないのだが、作者のゴシップ好きなところや作家や編集者への興味深さが伝わってくる。さて、この本に紹介されている作家のいくつかは呼んでみたいとは思うのだが、最近オツムがオーバーフローしているというか、老化してき
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手塚治虫 the BEST 16 新選組<2001.10.9>
 手塚治虫著
 ジャンプ・コミックス 集英社
 ISBN4-08-873176-X
 
 手塚治虫版新選組。テレビや映画の娯楽時代劇の感覚で、ライトなストーリー展開。ふたりの少年の正義感の成長を主軸に、仇討ち話が絡んで。しかし、厭味なキャラの多い新選組みだなぁ。
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