ポートランド日記                                     スズキメディア

12月17日(月)──139日目


 夕食は、マナミさんとマコーミック&シュミックへ。
 ダウンタウンの南にあるマナミさんの勤め先の英会話学校の前で待ち合わせて、ダウンタウンの北にあるマコーミック&シュミックまで歩く。

 マナミさんは、インターシップでポートランドへ来ている。インターシップという制度はよくわからないのだけれど、日本に斡旋する会社があって、アメリカの会社で仕事ができる。ただし給料はもらえない。斡旋料として月8万円かかるそうだ。つまり、10か月働くには、80万円必要になる。
 アメリカでの働き先を探してくれるといっても、ずいぶんいい加減なようで、僕の知っている人は、最初に行った職場で、「あんたなんかのする仕事ないよ」と言われて、斡旋下に言ったが、次の職場がなかなか紹介してもらえば、結局自分で探し出したそうだ。そしたら、斡旋会社のコーディネーターはいい会社が見つかったといって、もうひとりインターンシップの人を回してきたという。

 原則として給料はもらえないことになっているが、会社によっては、給料を払ってくれるところもあるそうだ。マナミさんは運良く給料をもらうことができた。
 10か月とか期間が決まっているので、ずっと勤めることはできない。マナミさんもその期限が迫ってきて、会社に相談したら、他の方法を奨めてくれた。三か月間、英会話学校の学生として勉強しながら、パートタイムで働く、そのあと三か月は、フルタイムで働くことができる。これを二回繰り返すのが可能で、つまり、一年間は、働くことが出来るというわけだ。
 しかも、授業料は免除。「これなら、少ないけど給料だけで何とかアメリカで生活していける」と話していた。マナミさんは、新しいビザを取るために、一度日本に戻るそうだ。

 マコーミック&シュミックは、生ガキを食べたいというマナミさんの意見で決めた。生ガキのほか、スープやパスタを頼んだ。結局食べきれず、ドギーバッグを頼んで持ち帰りにした。アメリカの料理はどこも量が多くて、少な目に頼んでも、持ち帰りになってしまうことがけっこうある。でも、それだから、日本と違って、どのレストランでも普通に持ち帰りができるのかもしれない。


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