ポートランド日記                                     スズキメディア

11月9日(金)──101日目


 今日は、前(10月7日)にダンさんとマイケルさんとフッドリバーや温泉に行ったときに、途中で寄ってお昼を食べた、スカメニアロッジ(Skamania Lodge)にCと泊まりに行く。ダンさんとマイケルさんも来て、一緒にディナーをとる予定だ。コロンビア川を見下ろす景色のきれいなロッジで、一泊一部屋、100ドル〜200ドル。100ドルだと森側の部屋、150ドルだと川側の景色のいい部屋、200ドルだと暖炉のついた部屋になる。暖炉のついた部屋も一度は泊まってみたいが、今回は節約して100ドルの部屋にした。
 十二時に寮を出て、ダウンタウンまでバスで行き、エンタープライズでレンタカーを借りる。いつも借りているので、向こうもすっかり覚えているようだ。途中で、「グッドドッグ/バッドドッグ」でホットドッグを昼食をテイクアウトしていこうと思っていたが、長い列ができていて買えなかった。

スカメニアロッジ。屋根から煙突が出ているのは、暖炉のある部屋。

 一時過ぎに寮に戻り、荷物を積み込んでCと出発。ダウンタウンのセーフウェイで飲み物を買い、昼食に、焼きそばやフライドチキン、牛肉とブロッコリーの炒め物を買う。
 ダウンタウンから、I−5(フリーウェイ)に乗り、北へ向かう。コロンビア川を渡って、ワシントン州に入り、14号線に降りる。あとは、コロンビア川沿いに東へ走るだけだ。道は最初は片側二車線だが、すぐに一車線になる。カーブも日本の道のようにけっこうきついが、川沿いの眺めは信じられないくらい素晴らしい。今は紅葉が真っ盛りで、最高のシーズンだ。
 途中、ダンさんが前に話していた、ペンデルトン毛布工房のアウトレットショップに寄る。Washougal(ワショーガル)という町のペンデルトンの工場に隣接したアウトレットショップだ。ペンデルトンは、インディアンふうデザインの毛布で有名なメーカーで、セーターやシャツ、スーツ、コートなどもある。オレゴン州のお土産としても定番のブランドだ。
 ポートランドのダウンタウンにショップがあるが、かなり高い。しかし、アウトレットに行けば安く買えるというダンさんの話で、来てみた。確かに、20%オフから50%オフのコーナーが並んでいてかなり安い。大きめのサイズのベッドが覆えるくらいの大きな毛布(インディアン風の模様でなかなかいい)が150ドルであったが、日本で使うには少し多きすぎるかと思い、今回は断念。膝掛け用の毛布(40ドル)と、僕のシャツ(70ドル)を買った。ここは、ワシントン州なので、消費税が8.6%付く。消費税のないオレゴン州に慣れているので、ちょっと高いなという印象だ。

 14号線に入ってから、ペンデルトンの店のあるWashougal(ワショーガル)までは26マイル(42キロ)くらい。そこからスカメニアロッジのあるStevenson(スティーブンソン)までも、同じく26マイルくらいだ。ただ、カーブがきつくなるので、後半のほうが少し時間がかかった。
 四時少し前にロッジに付いてチェックイン。インターネットで予約をしておいたが、スムーズにすんだ。ここは、ポートランドよりもかなり寒い。厚いほうのコートを持ってきてよかった。

 六時半に、ダンさんたちが到着。レストランへ行く。予約をしておいたが、今晩はビュッフェ形式の夕食だ。といっても、カニ、ステーキ数種類、サーモン、クラムチャウダーなど、豪華版。これまでに食べたビュッフェ(バイキング)形式の食事のうちで、一番だったんじゃないだろうか。もちろん味も良かった。
 ダンさんたちと話しながら、ダンさんと僕は好きなビールを飲みながら、ゆっくりと夕食を楽しむことができた。ダンさんたちには、ポートランドで本当にお世話になっている。いくら感謝してもし足りない。
 デザートも、量も多くなく、甘すぎず、おいしかった。僕は、プリンに生クリームをたっぷりつけて食べたが、久しぶりにおいしいデザートを食べた気がした。
 以上で、4人で128ドル。チップを20$置いて、148ドルだから、日本円にすると、一人4500円、今はポートランドの物価の安さに慣れているので、決して安くはないが、雰囲気も含めてとても楽しめた。日本なら、4500円ではここまでは絶対に無理だ。ポートランドだと、おそらくこれが最高水準に近い食事、こちらの人は、日本のように、銀座でひとり2万円出してディナーを食べるなんてことは信じられないだろう。
 ダンさんたちは、九時頃家へ帰っていったが、明日は彼女たちの家に夕食に寄ることにした。ちょうど帰り道の途中だが、本当に世話になってばかりだ。


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