ポートランド日記                                     スズキメディア

10月31日(水)──92日目


 大学(PCC)のスピーキングのクラスは、リスニングの練習。レクチャー1と同じアステカ文明に関するテープを何回か聞いたあと、15問の質問について、Truth(正)とFalse(誤)を答えるテストをした。昨日遅くまで起きていて、今朝早かったためか、集中できなくて、テープの内容がほとんどわからない。
 答え合わせをしたら、15問中7問しかできなかった。合格ラインは70%、つまり4問しか間違うことはできない。金曜日は、リスニングのテストだというのに、大丈夫だろうか。満点とか、一つ間違っただけという人がけっこういるので、自分のリスニングの弱さにがっくりする。

 12時15分に、大学の書店の前で、マナミさんと待ち合わせる。昨日預かったアップルのアイブックに、スーパーディスクのACアダプターが付いていなかったので、それを受け取るため。
 ついでに、レイクオスワゴの「ヒロスシ」という日本料理店に連れて行ってもらって、お昼を食べた。マナミさんが住んでいるレイクオスワゴは、ポートランドの南に隣接する町。大学(PCC)のあるシルバニアからはすぐ近くだ。
 「ヒロスシ」は夜は高いそうだが、昼は、コンビネーションが7.5ドルとそれほど高くない。コンビネーションは、すし、天ぷら、刺身、チキン、ニューヨークステーキの中から2つを選んで、他に、サラダと味噌汁とご飯が付く。日本の和食店のお昼の定食ふう。
 僕は、刺身とニューヨークステーキ、マナミさんは、三歳のサトミちゃんと一緒なので、彼女の好きな、天ぷらとチキンを選んだ。刺身は白身とマグロが二切れずつだが、味はまあまあ。ステーキもおいしかった。お昼には適当な量で、味噌汁もご飯もおいしかった。店の人はみんな日本人で、日本の和食の店と変わらない。
 そのあと、近くのおいしい中華料理店、ハンバーガー店、パン屋、フランス料理店など教えてもらった。機会があればCと行ってみることにしよう。

 寮でハローウィンパーティー。パンプキンのカービングコンテストと、コスチューム(仮装)のコンテストがある。参加するつもりはなかったのだが、部屋のすぐ隣のホールでやっているので、どんなふうにやっているか覗きにいったら、Cがパンプキンを渡されて、カービング(ナイフでパンプキンをくりぬいて、目と鼻と口の穴を開ける)をすることになった。
 パーティーといっても、それほどにぎわっていなくて、二十人くらい。仮装をしている人は10人くらいだ。お酒はなくてジュースとクッキーやキャンディー類だけ。お酒を出すと、いろいろ問題が起きるので、寮ではお酒の出るパーティーはないそうだ。


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