「あかり、わりぃけど、先行ってくんねーか。オレ、
ちょっと店に戻って『ＴｏＨｅａｒｔ』予約してく
っから！」
「でも、遅れちゃうよ？」
「大丈夫、走ればまだ間に合う時間だ」
オレはそう言うと、あかりの返事も待たずに店の方
へ引き返した。
その日は、ベッドに入るとき、時計は午前３時を指
していた。
ついつい、マルチのエンディングに見とれちまった
…。
明日の朝は辛いぞぉ…。
今日は隣の家で、派手にＳＥＸをやっている声が、
聞こえる…。
毎回、狙ったように夜中におっぱじめる。
ったく、近所迷惑を考えろっての。
３月２２日、土曜日。
…まだ眠い。
学校に行くのが面倒だ…。
しかし、今日は欽ドンだと思うと、少しは学校に行
く気が出てくる。
今日も一日、頑張るか。
って、本当に頑張れるのだろうか（笑）
駅前の商店街にやってきた。
さて、なにをしようか…。
「Ｈｅｌｌｏ ｔｈｅｒｅ？」
突然、英語で呼びかけられた。
ウィッキーさんだった。
…って今時なぜ！？
「あっ…」
校門の辺りでいきなり、あかりが声を上げ、舌を出
した。
「なんだよ、突然」
「バラの花びらが口に入っちゃった」
そう言って、深紅の花びらを摘まんでオレに見せる。
……お前は浅野温子かい！！
ぐらぐらっと来た。
「今のはけっこうダイナミックな地震だったぜ…」
なんとなく気になって、オレは居間に降りた。
テレビを点けてみる。
するとちょうど、シロップが流れたところだった。
…。
誰だ、テレビの上にシロップの容器を置いたのは！？
…あかりだな！！ 明日折檻してやる（笑）
今夜は目がさえて眠れない。
ヤバイ…。
こんなことでは明日が辛いぞぉ。
「Ｔｏ Ｈｅａｒｔ」でも遊び直そう。
明日は４月２９日、緑の日だ。
（神岸）赤りの日とか（松原）青いの日も増やして
くれ〜っ。
とか、本編以上にボケをかましつつ、おやすみなさ
い…。