「新城さんって鍵っ子でしょ?」 「え、そ、そうよ? なんで、なんでわかったの!? どうして? ねぇ、おしえて、おしえて!」 両手を握って、尊敬の眼差しを僕に向ける。 「いや、別に。だた、さっきの鍵を締めるジェスチャ ーが上手だから…」
「すごい! すごい、すごい! なんか長瀬くんって 探偵みたいだよ! 本当、将来は絶対探偵だね!」 えらく簡単に決めつけてくれる。それに、今の推測 のいったいどこがすごいんだか…。