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オープニング 柏木耕一編

 胸。
 胸を見ている。

 暗い部屋の中でひとり千鶴さんが小さくて悩んでい
る胸だ。

 息を殺した笑い声が、頭の中に響き渡った。

 …貧乳。
 …貧乳だ。
 …貧乳なんだよ。
 …胸を押さえつけるブラなんてできやしない。

 ……っていう夢をみたんだけど、とても千鶴さんに
は言えないよなぁ…

 仕方なく、俺は…

 1、素直に夢の内容を語ることにした。
 2、実は千鶴さんが巨乳になった夢で…というジョ
   ークを言う。
 3、貧乳を笑うことにした。

 ってどれ選んでも地獄だぁ!


オープニング 日吉かおり編

 揺れ。
 揺れを見ている。

 広い校庭のトラックでひとり疾走する先輩の胸が上
下する揺れだ。

 はぁ、はぁ…。
 荒い肉食獣のような呼吸。
 全身が震え、汗が流れ続ける。

 …巨乳。
 …巨乳だ。
 …巨乳なんだわ。
 …巨乳を押さえつけることなんてできやしない。

 巨乳だ。
 巨乳だ、巨乳だ。巨乳だ!
 なんとしても『巨乳』を自由にさせてはならない!
 だってたれてしまうから…
 私にできる、唯一の抵抗…それは、私の愛という名
の檻に『先輩』を閉じこめておくこと…

「…っていう夢を見たんですけど、先輩どう思います
?」
「ど、どう思うって、あんたねぇ…」


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