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音程の難易度 |
相対音感とは、2つの音の音程を言い当てる能力です。
誰にでも、最初から、ある程度の相対音感がそなわっています。たとえば、真ん中のドと、上のドは1オクターブの関係にありますが、この2つの音を聞けば、ほとんどの人が1オクターブの関係にあると認識できると思います。同様に、半音上、半音下の音も、最初から、ほとんどの人が認識できると思います。 |
音程を言い当てるのが簡単な順に並べると、だいたい次のようになるはずです。下の図をみても分かりますが、完全4度の音程と、完全5度のように、表裏の関係にある音程を言い当てるのは、ほぼ同じ能力だということに留意してください。 |
音程 |
難易度 |
例 |
同じ音程
オクターブ上下 |
簡単 |
ドとド
真ん中のドと上のド |
半音上、長7度下
半音下、長7度上 |
簡単 |
ドとド#
ドとシ |
長2度上、短7度下
長2度下、短7度上 |
簡単 |
ドとレ
ドとシb |
短3度上、長6度下
短3度下、長6度上 |
まぁまぁ簡単 |
ドとミb
ドとラ |
長3度上、短6度下
長3度下、短6度上 |
まぁまぁ簡単 |
ドとミ
ドとラb |
完全4度上、完全5度下
完全4度下、完全5度上 |
やや難しい |
ドとファ
ドとソ |
増4度上
増4度下 |
やや難しい |
ドとファ# |
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訓練の手順 |
訓練は、簡単なところからはじめて、徐々に難しくしていくのが効果的です。(いきなり難しいところからはじめてもワケが分かりませんから。)
上の表のように、狭い範囲内の旋律の音程を言い当てるほうが簡単です。(オクターブ上下は例外です。)また、言い当てる音の数は、2つが一番簡単です。3つ、4つと連続して音がなると、音程を言い当てにくくなるのは、明らかでしょう。
音域は、どのあたりでも変わらない気がしますが、真ん中のドの周辺が良いと思います。 |
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難易度の設定 |
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一番、簡単な難易度に設定して訓練を始めるとします。
例えば、上の画面のように、音域を60から62に設定すると、「同じ音程」「半音上下」「長2度上下」のいずれかの問題しか出なくなります。
60は、MIDIのノートナンバーで、「真ん中のド」を指す番号です。62は、「レ」の音を指しています。問題が、「ド〜レ」の範囲からしか出されませんから、答えるのは非常に簡単です。 |
音の数には、「2」を設定します。2つしか音が鳴らないほうが、たくさんなるより簡単です。 |
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出題 |
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出題ボタンを押すと、問題の音が鳴ります。しかし、相対音感があって、「半音下の音」と分かっていても、絶対音感がなければ、まったく答えることができないはずです。そこで、[最初の音]ボタンを押します。 |
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解答の入力 |
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左上に表示されているキーボードの画像をクリックして解答を入力します。入力した結果が、中央の五線譜の上に表示されます。[判定]ボタンを押すと正解の音は青く、不正解の音は赤く表示されます。 |
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難易度を上げる |
だいたい答えられるようになったら、音の数を増やしたり、音域を広げたりして、難しくしていきます。
和音にも調整してみてください。 |
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