音楽ソフト->Windows->その他->着うた変換ツール 3GX->携帯への転送、再生 、着信登録できない場合の対処方法 (3GP,3G2)  
  i3GXは、携帯電話で再生可能な着うたを作成するためのツールです。着うた変換ツール 3GXは、こちらからダウンロードできます。
ここでは、携帯に作成したファイルがうまく転送できなかったり、転送したファイルがうまく再生できなかったりした場合の対処方法について説明します。
このページは、拡張子が3GP,3G2のファイルについて説明しています。拡張子がMMF,MLDのファイルについては、こちらをご覧ください。
 
 
   
 
問題を特定する
携帯で作成した着うたファイルが使用できないという場合、大きく分けて2つのケースがあります。
(1) 作成したファイルが携帯に転送できない
(2) 転送したファイルが再生できない(再生画面はでるが音がでないも含む)
たとえば、インターネット経由でダウンロードしようとする場合、ダウンロードURLをクリックしてすぐにエラーが表示される場合は、(1)です。また、携帯とPCをケーブルでつないでファイルを転送しようとしてもできなかったなどの場合も(1)です。
たとえば、インターネット経由でダウンロードしようとする場合、ダウンロードURLをクリックしてしばらく、ファイルの転送が行われたあと、再生しようとする段階で、「ファイルが不正です」「再生できません」などのメッセージが表示される場合は、(2)です。
(1)、(2)のどちらの問題かは、判断が難しいことが多いので、とりあえず、下記の両方の場合についてチェックすることをお勧めします。
また、全ての場合に関係しますが、ファイル名はアルファベットだけ使用することをお勧めします。たとえば、「愛燦々 美空ひばり.3GP」というファイル名だと、漢字やスペースが含まれているので好ましくありません。「AISANSAN_MISORAHIBARI.3GP」などのファイル名にしてください。
 
作成したファイルが転送できない場合
作成したファイルが携帯に転送できないという場合、幾つかの原因が考えられます。
(1) その転送方法が携帯機種でサポートされていない 転送方法には、インターネット経由、メール添付、MiniSDカード経由、PCとのケーブル接続などの方法がありますが、たとえば、ある機種では、メール添付によるファイルの転送は許可されているが、インターネット経由による転送はできないなど、選択した転送方法が、携帯機種でサポートされていないことがあります。
PCから携帯電話へのファイルの転送方法については、こちらで紹介しています。
(2) 転送方法が誤っている
(ダウンロードページやサーバ設定の誤り)
たとえば、インターネット経由でファイルを転送しようとする場合、HTMLファイルにタグを記述しなければなりませんが、このタグが誤っているとダウンロードできません。タグに、ファイルサイズを正確に記述しなければならない場合もありますので、このような点に注意してください。
また、サーバー側に3GPや3G2ファイルをダウンロードさせるための設定が正しく行われていjない場合、ファイルのダウンロードや保存後の再生に失敗することがあります。自前のサーバーを使用している場合は特に注意してください。(MIMEや.htaccessの設定)
ファイルをサーバーへアップロードするときは、バイナリモードで転送してください。
なお、(4)で説明しているように、Softbankではインターネット経由では、転送できない機種があります。
(3) ファイルサイズが大きすぎる ファイルサイズが大きすぎると転送できません。
たとえば、数メガバイトもあるファイルをメールに添付して送ると「添付ファイルが削除された」などのメッセージが表示されます。
3GP、3G2のサイズについては、こちらの表をご覧ください。
曲の長さ(秒数)とファイルサイズの関係については、こちらをご覧ください。
(4) そのままでは転送できない たとえば、インターネット経由でファイルを転送しようとする場合、携帯会社の公式のサイトからでないと転送できないようにプロテクトがかけられている場合があります。(特にSoftbankの携帯。) 公式サイトでは、着うたファイルにプロテクトをはずすデータを加えて配信しています。Softbankの全ての機種でこのプロテクトがかけられているわけではありませんが、古い機種のほとんどで、このプロテクトがかけられています。そのような機種では、メール添付で、ファイルを携帯に転送してください。

auの場合は、MMFファイルをインターネット経由でファイルを転送しようとする場合、チェックサムというデータの付加を行わなければならないことがあります。これについては、こちらを参考にしてください。 (メール添付の場合はチェックサムの付加は必要ありません。)

PCとケーブル接続で転送しようとする場合、そのケーブルに付属のソフトで作成したファイルでないと転送できないなどの制限がされている場合もあります。
 
 
転送したファイルが再生できない場合
携帯に転送した着うたファイルが使用できないという場合は、作成したファイルの形式と携帯の機種が合致していないということが考えられます。
(1) フォーマット選択が誤っている フォーマットが誤っていると再生できません。たとえば、DoCoMoの携帯をもっているのに、3G2のファイルを作成していも、再生できません。
(2) オプションの設定が誤っている たとえば、サンプリングレートが32000Hzまでしかサポートされていない機種で、44100Hzを選択しても、再生はできません。そのほか、ステレオやモノラルの選択なども、サポートされていないものを選択しても、そのファイルは再生できません。
たとえば、au携帯で、3g2ファイル作成時に音声のサンプリングレートに8000を指定するとW21SAほか、一部の携帯でしか再生できなくなります。
またau携帯で32000Hzや44100Hzを選択すると、再生できない場合があります。 ちなみに、auの公開している情報では、AACでビットレートが16〜64kbps、サンプリング周波数は、16.00kHz、22.05kHz、24.00kHzとなっています。(機種により、これ以外のサンプリングレートも再生できるようです。)
(3) コーデックが違う 携帯機種ごとに、サポートされている音声コーデックが異なります。変換ソフトのコーデックと、携帯機種でサポートされているコーデックが合致していないと、ファイルは再生できません。たとえば、「着うた変換ソフト 3GX」では、3GPや3G2への変換では、音声コーデックにAACを採用しています。古い携帯機種では、AMRという音声コーデックしかサポートしていないものがあり、そのような機種では、作成したファイルは再生できません。
持っている携帯機種で、3gpで使用しているコーデックがサポートされているかについては、こちらをご覧ください。
(4) マナーモードになっている 再生画面がでるけど、音が出ない場合はマナーモードになっていないか確認してください。またわずかな可能性として、再生しようとしているファイルが無音(ボリュームがゼロ)なのかもしれません。
(5) その他 たとえば、MiniSD経由などで、サポートされいるファイルサイズ以上のファイルを再生しようとすると、再生できません。小さなファイルを作成して、再生できるかどうか試してみるとこの問題かどうか分かります。
 
再生画面はでるが無音になる場合
再生画面がでてきて、再生してるっぽいのに無音になっていることがあります。
(1)元ファイルに何も録音されていない
元のWAVファイルが無音になっていることが考えられます、たとえば、MP3→WAV→3GPの流れで変換する場合、MP3→WAVの段階で変換に失敗している可能性があります。
(2)ファイルに誤りがある
ファイルに何らかの誤りがある可能性があります。
再生できるが音が悪い場合
再生できても、音が悪くなる場合があります。
(1) 音が割れる
音が小さい
携帯で再生して、音が割れて聞こえる場合は、音量を下げてから変換すると解決します。3GXでは、右クリックで音量を調整できます。
音が小さい場合は音量を上げてください。
(2) サンプルレートが低い サンプルレートを高くすると、全体的に音質が良くなります。
Softbank携帯の場合、音声コーデックにAACを使用している3GPファイルを携帯に送ると、受信時に、 携帯側で音声コーデックがAMRに変更されてしまうことがあります。(この場合、転送前より、転送後のファイルサイズが小さくなります。)これは、「音質が悪くなる」ということを意味しています。このような場合、作成したファイルの拡張子を3GPからMP4にリネームして、携帯に送ると、コーデックが変更されないようです。MP4の拡張子で転送できる場合は、MP4の拡張子にリネームして転送しましょう。 ただし、MP4では、権利権利関係の情報をもたせられないため、着信登録用のファイルとしては使用できなくなります。(再生はできるけど着うたには使用できません。)

着うた登録ができない場合
携帯に転送した着うたファイルが着信登録できない場合には以下を試してみてください。
(1) 転送方法を変える ケーブル経由などでは着うた登録ができない場合があります。インターネット経由などの方法に変えてみてください。「着うた変換ソフト 3GX」では、簡単にインターネットでファイル転送できるサービスを利用できます。
PCから携帯電話へのファイルの転送方法については、こちらで紹介しています。
DoCoMoの2008年後半以降の機種では、インターネット、メール添付で転送した場合は着信登録可能になり、SD経由で転送した場合は不可になる機種が多いようです。
自分の携帯でどの転送方法が有効かは、このページの下のほうにある機種別事例のリンク先のページで確認してください。
(2) dcmdを編集する DoCoMo携帯の場合、ファイル中にあるdcmdの値を編集すると、 着信登録できるようになることがあります。3GXでは、もともと、着うた登録できるように、この値が書き込まれています 。
chkuを編集する au携帯の場合、ファイル中にあるchkuの値を編集すると、 着信登録できるようになることがあるようですが、この値の計算は複雑で、成功している例はあまりありません。
このような場合、音声をAACではなくAMRという方式に変更してファイルを作成すると登録できるようになります。(音質はだいぶ悪くなります。)
(3) 登録の手順を変える 着うたに設定するには、携帯の「設定」メニューから行う方法や、データフォルダのファイルからメニューを表示して行う方法など、いくつかあると思います。単に、最初ためした手順が間違っているという可能性もありますので、別の視点からの登録を試してみるのも1つの手です。
3GPファイルの場合、動画ファイルと、音声のみのファイルの2種類があります。音声のみの3GPファイルの場合、着信画面としての登録が不可なため、「iモーション登録が不可」として表示されることがあります。このような場合、音の設定画面から入っていくと、着信音として、登録できる可能性があります。
また、DoCoMoのP905iでは、ネットワーク経由で送ると着うた登録ができるのに、MicroSD経由だと、着うた登録でき ません。
(4) サイズを変更する 大きいファイルは着うたとして登録できません。特にMLDファイルやMMFファイルでは数秒の長さのものしか再生できません。3GPファイルでは、かなり長いファイルでも登録可能ですが、やはり制限があります。大きさの上限は、携帯機種によって異なります。こちらの表を参照してください。 たとえば、docomoのFoma機種の大半(2010頃まで)では、100Kまでのファイルが再生できますが、着信登録は50Kまでのファイルしかできないようです。
(5) 変換方法を変更する Streamingを選択していると、着うた登録できません。この場合は、Streamingなしにして変換してください。
3GXは音声エンコーダにAACを採用していますが、携帯機種によっては、AACの再生はできても、音声エンコーダがAMRでないと着うた登録できないものがあります。(特にソフトバンク。エンコーダがAACでもネット経由の転送を行なうと、勝手にAMRに変換され、登録できるようになることが多いです。)
なお、DoCoMoのNM705iでは、3GPの再生はできますが、着うた登録はできないとう情報があります。NM705iではWAV,MP3,WMAの着うた登録が可能ということです。
(6) フォーマットを変更する 3GP,3G2のファイルが着うた登録できない場合でも、ほとんどの機種で、MLDやMMFのファイルは着うた登録できます。
 
 
au携帯で着信登録したい方へ
機種にもよりますが、auでは3GPファイルが着信登録できないことがあります。このページでも紹介しているように、chkuの値を設定すれば、登録できるようになるはずですが、この値の設定方法は公開されていません。
3GPファイルの着信登録が困難な場合、MMFファイルを使用するということが考えられます。MMFファイルは音質、サイズの点で工夫が必要です。サンプリングレートを16000Hzにすると音が良くなりますが、ファイルサイズが大きくなるので、サイズ制限にかからないように、秒数などを調整します。
 
ファイルの種類が変わってしまった(音質が悪くなった?)
3GPや3G2ファイルを携帯に転送すると、ファイルの種類がMP4として表示されたり、3G2ファイルを携帯に転送し、そのファイルをまたPCに送ると拡張子が3GPになっていたりすることがあります。
3GPや3G2は大きく言うと、MP4の仲間で、ファイルの中身もほとんど同じです。極端に言えば、拡張子を変更しただけと思っても良いかもしれません。(厳密に言えば違いますが。。。)
なので、ファイルの種類がMP4と表示されても、何か変換が行なわれたり、間違いがあったわけではありません。
転送後、ファイルの種類が変化するとともに、ファイルサイズも変化している場合があります。この場合、何らかの変換が行なわれています。 たとえば、メール添付でファイルを送ると、音声コーデックがAACからAMRに勝手に変換されることがあります。この場合、音質が悪くなっている可能性があります。
 
   
 
機種別事例
ユーザーからの報告を元にしていますので、情報が正しいかどうかは分かりません。自分の携帯で実際に試してみることをお勧めします。
NTT DoCoMoの事例
Softbankの事例
auの事例