研究テーマ->ジャンル研究->民族音楽->世界の民族音楽 とその特徴
各民族音楽の特徴をとらえ、コンピューターの自動作曲で、それを再現するということを試みています。各ページでは、自動作曲システムに、民族音楽の作曲機能を組み込む際に、特に留意した点を中心にして書かれています。  
民族音楽について
民族音楽とは、一体何でしょうか。ある民族音楽を他の民族音楽と区別する要素は何でしょうか。例えば、「沖縄音楽」と「スコットランド音楽」の違いはどこにあるのでしょうか。私は、それぞれの音楽を特徴づける要素は、メロディ(音階)、コード、リズム、楽器、にあると考えています。

 まず、メロディについて考えてみましょう。わかりやすい例として、(民族音楽ではありませんが)ロックとブルースを比べてみると、ロックでは、通常の音階(ダイアトニック音階)が、ブルースでは、ブルーノートを含んだ音階が使用されます。次に、コードですが、ロックとジャスを比べると、ロックではシンプルなコード(トライアッド)が、ジャズでは、7thを含んだコードが多用されます。コード進行も、ジャズはロックに比べて複雑になっています。リズムについて言えば、ロックでは8ビートが、フュージョンでは16ビートが、ジャズではシャッフル(3連音符が基本になっている)が一般的なリズムになっています。最後に、楽器ですが、クラッシックとロックで使用される楽器を比較してみると、違いは一目瞭然です。特に、民族音楽では、各地方に独特の楽器がありますので、この楽器の違いがその民族音楽を特徴づける重要な要素になっていると考えられます。 
音階について
リズムについて
地域によって民謡に6/8拍子の曲が多いとか、付点8分音符と16分音符の組みあわせの符割りが多いとかいったような傾向があります。詳細については各ページで紹介しています。