研究テーマ->作曲法->音楽の知識があまり無い人向けの作曲法  
  作曲に関する手法を、独自の視点で解説します。ここで解説する方法は、音楽理論をもとにした一般的な作曲法とは異なっています。 ここで解説したいのは、ある手順に従って、音を並べていけば、誰でも、それっぽい曲が作曲できるということです。  
 
メロディを乗せる
コード進行ができたら、それを実際に、ギターやピアノで弾いてみましょう。ジャーン、ジャーンとかき鳴らすだけでOKです。この段階で自然にメロディが浮かんでくることが多いですが、作曲に慣れていないと、たいていは、つまらなかったり、誰かの曲に似ているということになることが多いです。機械的に作成すれば、この問題はおきません。
4小節のコード進行の上にメロディを乗せるわけですが、4小節分のフレーズを乗っけてしまうと、ちょっと長い気がします。そこで、2小節づつに分けて、2つのフレーズを作ることにします。フレーズをいくつの音で作るかですが、1つや2つの音では短すぎるので、3つ以上ということにします。3つでも短い気がしますが、チューリップの歌でも、「咲いた」の部分は、3つの音でできていますので、とりあえず3つ以上で、2小節内に収まればOKとします。
最初の音の高さを選ぶ
さて、最初の音をどうやって選ぶかですが、最初のコードはC△ですから、コードの内音のド、ミ、ソのいずれかから選ぶのが良いです。これ以外の音、たとえば、レなどからフレーズをはじめることも出来ますが、それをしてしまうと、後の音を選ぶ際のルールが多くなってしまうので、ドミソに限ることにします。サイコロを振って、1,2がでたら、ド、3,4がでたらミ、5,6がでたらソを最初の音の高さに決めることにします。
最初の音を位置と長さを決める
次に音を始める位置と音の長さを決めます。人間が歌うメロディだと、フレーズの音は、4分音符か8分音符の音が一番多く、2分音符や16分音符も使われます。休符を入れてしまうと、そこでフレーズが途切れる感じになってしまうため、フレーズの頭の部分を除き、ここでは選択肢からはずします。16分音符を入れると、考慮しなければならないことが増えるため、これも、今回も選択肢から除外することにします。
音をはじめる位置を決めるために、サイコロを2回振ります。2〜12までの合計になるはずです。なので、2がでたら、小節の頭から、1が出たら、小節の先頭から8分音符1つ分あけた位置、2がでたら、8分音符2つ分あけた位置に最初の音符を置くことにします。
音の長さを決めるために、サイコロを1回振ります。1、2がでたら、8分音符、3、4がでたら4分音符、5がでたら付点4分音符、6がでたら2分音符とします。確率にムラがありますが、このあたりは、好みで配分してください。
続く音を選ぶ
1つ目の音がきまったら、続く音を作成していきます。ここではサイコロを振って、直接その値から音の高さを決めるのではなく、前の音の高さを考慮して次の音の高さを決めるということが必要になります。
前の音が決まると、次の音には、同じ音か、2度上下の音がくることが多いです。3度上下、4度上下、5度上下になると、すこし頻度が減り、6度、7度、8度の音になると、さらに頻度が減ります。
まず、上に進むか、下に進むかを決めるために、サイコロを1回振ります。偶数だと上、奇数だと下に音が進むことにします。次に、音程を決めるために、サイコロを3回振ります。
出目 音程
3 8度(オクターブ)
4 6度
5 5度
6 4度
7 3度
8 2度
9 2度
10 1度(同じ音)
11 2度
12 2度
13 3度
14 4度
15 5度
16 6度
17 7度
18 9度

2度と書いてあるところは、短2度、長2度のいずれかになります。(#やbのつかないキリの良い音を選らびます。)
3度、4度など他の音程も同様です。「度」という言葉の意味が分からない場合は、1度は同じ音、2度は1つ上か下の音、3度は、2つ上か下の音と考えれば良いです。たとえば、レの音の3度上の音は、ファの音になります。
稀に、上向きが連続し、音域が広がりすぎてしまうことがあります。なので、8度以上の跳躍があった場合は、次の回で、向きを決めるサイコロはふらずに、自動的に前回とは逆の方向に動かすようにします。
実際の音楽理論でも、音が大きく跳躍したあとは、逆方向の小さな跳躍を入れるというルールがあります。
音の長さは、最初の音と同じ要領できめます。

小節が埋まるまで繰り返す
この作業をフレーズが2小節の長さを超えるまで繰り返します。2小節の長さを超えた時点で、その超えてしまった音は捨てます。音を捨てたあとの、フレーズの最後の音が、コードの内音になっていない場合、フレーズが終わった感じがでていないはずです。
内音というのは、コードの構成音のことで、たとえば、コードがG7であれば、ソシレファがコードの内音になります。(実際に、コードと一緒にフレーズをキーボードなどで弾いてみると、終わった感じがしていないのが分かります。)なので、そのような場合は、その音に一番近い、コードの内音に音を変更します。近い音が2つある場合は、どちらか一方を選びます。
ポイント
最初と最後の音は、コードの構成音の中から選ぶ

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