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ドイツ発祥の民族楽器を紹介します。  
シター

フランス・シター

フランス・シター

日本にはフランス経由で伝えられたため「フランスシター」と呼ばれていますが、正式には「シター」という名前の楽器です。
構造的には、ハンマーダルシマという楽器と似ています。 プサルタリー(Psaltery)という古楽器をもとに、1885年(19世紀末 )にドイツで考案されたものです。 元になった楽器は3000年前から続いている、弦楽器の元とも言えるプサルタリーです。旧約聖書ではこれを「琴」或いは「竪琴」と訳しています。(インドのシタールと名前が似ていますが、全然関係のない楽器です。)
画像は大型のものですが、本来はもっと小型が標準です。(掲載している情報の一部は、
ギタルラ社 東京古典楽器センターhttp://www.guitarra.co.jp/から提供いただきました。)
最初は伴奏のみに使用される楽器でしたが、改良してメロディも演奏するようになったうです。 左側は伴奏、右側はメロディの演奏に使用します。伴奏部分は、コードごとに、構成音を1cm以内に、ひとまとめに並べてあって、それを演奏するようです。コードの数分だけ、そのセットが必要となり、弦の数も100本以上あるそうです。また、コード部分の構成音はスイッチで切り替えられるようになっていて、多少の切り替えを演奏前に行うようです。
聞いた感じだと、伴奏の部分はハープ、メロディの部分はダルシマのような音色でした。 演奏する曲としては、フランスの音楽よりも、スコットランドやアイルランドの伝統曲を演奏したほうがしっくりくる感じで、実際にそのように使われているようです。

音やコードの数が少ない小型のものが、標準だそうです。

スイッチを動かし、突起の部分を弦にあてるようにすると、弦の有効範囲が短くなり、半音、高くなります。スイッチを開放すると元の半音低い音になります。三度にあたる音を半音で調節すると、メジャーコード、マイナーコードのいずれかの音をだすことができる仕組みです。
 
 

 

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サデギ サントゥール Sadeghi Santur (12 Kharak) はハンマーダルシマーやフランス・シターと仲間の楽器です。