谷川岳
(1,963m) − 群馬・新潟県
1999.09.11 (土)
山ある記
天候:曇り時々雨
午前2時、谷川岳ロープウエイの駐車場に着。既に数台の車が広いフロアに点々と停まっている。高崎あたりから弱い雨が降ったり、止んだりしていたが、水上町に入ってからは小雨になった。天気予報では南関東には曇りに傘マークがついていて、北関東は曇りだったが。まあ通り雨だと思って、朝まで屋内駐車場で眠ることにした。数年前に仲間と春スキーに来たときにはなかった屋内駐車場。6階建ての立派なもの。スキーにハマっていた頃は、いろいろな山へ行ったものだが、名山と言われる山にも実はケッコウ行っている。先週の四阿山は菅平だし、翌9/12に登った苗場も然り。当時はそんな山なんかは見ていなかったが。今思うともったいない話だ。
午前5時過ぎ、車の窓をノックする音で目を覚ますと、駐車場の管理人に使用料を徴収された(\500)。ロープウエイは6時に動き始めるとのことだが、まだ外は雨が少々残っているようで、もう少しゆっくりすることにした。雨が止みそうな予感もあった。
午前7時過ぎ、再び目を覚ます。6時頃から建物の中に有線放送かなにかで日本のポップスが流れていて、ずっと気になっていたが少しは睡眠をかせげた。外は明るいが、空は雲に覆われている。雨は止み、道も一部渇き始めていたので出発することにした。
標高750mの土合口から谷川岳ロープウエイで標高1,310mの天神平駅へ一気に約10分で上がる(片道\1,000、往復\1,900)。1台に4、5人が座れるくらいのゴンドラ。スキー場の草刈りに来ているという地元の親父さんと一緒になる。天気が良くないのを残念がってくれた。昨日までは良い天気だったらしい。
7:50
天神平を発。スキーリフトを使えば天神山まで行けるらしいが、そこには行かず谷川岳山頂を目指し、登山道を行く。ほとんどガスって視界が悪い。道はあちらこちらに頑丈な板が渡されていたり、階段が設けてあったりして歩き易い。
9:15 トマノ耳(標高1,963m)。森林限界を抜けて尾根に出ると、水分を多く含んだ横風が吹き付ける。時々雨が混じる。レインスーツを着るかどうか迷ったが、結局Tシャツでとおした。山頂はガスで景色は全く楽しめない。
9:25 オキノ耳(標高1,977m)。天候は悪いが、折角だからもう一つの耳を目指して北へ。好天ならば一ノ倉沢の豪快な岩肌が見下ろせるらしいが、残念であった。実は谷川岳が穂高、剣と並ぶロッククライミングのメッカということを下りた後に知った。ロープウエイ側からは見られない光景が裏側にあったのだ。休憩もそこそこで来た道を下山開始。
10:30 田尻尾根への分岐。ずっと下って天神平駅まで400mの所。最初は、西黒尾根を土合まで下るつもりだったが、どこで間違ったか、何時の間にか登りと同じ道を下っていた。ザンゲ岩まではガイド通りだったのだが。千円払ってロープウエイで下るかと諦めていたところで分岐の札を発見。ガイドには主要なコースとしては書かれていなかったが、下ることにした。
11:20
駐車場に着。田尻尾根はこの日は未だ誰も通っていないようで、あちこちで蜘蛛の巣に道を遮られた。とはいっても所詮蜘蛛の巣、手で払えば済む。朝からの雨で巣自体はほとんど綻んでいる。しかし網が顔に掛かるのは気持ちいいものではない。しばらく下るとロープウエイの真下に出る。幾分、雲が晴れ始め明るくなってきた。
ツリフネソウ(田尻尾根を下りきったあたりで)
標高差約 670m(天神平からオキノ耳)。
<日帰り温泉>
湯テルメ谷川: 水上町へ下り、谷川温泉方面へ入っていく。
内湯3、露天あり(\500/2時間)。露天風呂は渓流の淵にあり、紅葉の時期だったらもっと気持ち良さそう。
<参考地図>
どこでもアウトドア 「日本百名山を登る(上巻)」(昭文社)
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