山ある記

石尊山   (せきそんさん 1,667m) − 長野県軽井沢町             2004.05.15 (土)

天候:晴れ
標高差: 665m
  <本当は静かな軽井沢・・>
 ついこの間、GWに実家から両親と妹夫婦が上田に遊びに来たときに軽井沢に出掛けて、大渋滞に巻き込まれてうんざりさせられたが(GWなどにわざわざ軽井沢なぞに行くものではない)、この日は朝から順調に登山口に到着でき、気分よく山に向かえた。
 石尊山は浅間山の南側に盛り上がった峰の一つであるが、標高は浅間山には比べるべくもないほどの低山である。しかしガイド本によると片道3時間25分とあるから決して楽ではない。上田から浅間サンラインをずっと進み、三ツ石という地区で左折し、貯水タンクのある場所の道路脇に駐車。その先には林道が伸びているのだがゲートが閉じていて、それ以上は車を入れられなくなっている。
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山頂より浅間山を望む(19kb)。でかい!

9:35 林道入り口(標高約1,000m)。気温20.8度。ゲート脇を抜けて、ひたすら続く砂利道を歩き始める。500mおきに距離を示す杭が打ち込まれている。
9:55 3.5km杭(約1,075m)。小休止。
10:05 追分登山道との合流地点。山頂まで3.6kmとある。丁度、男性の方が追分宿方面から登って来た。その直後に乗馬の男女が林道の逆方向からやってくる。少し前に通った軽トラの男性が言っていた「馬が来ますけど大丈夫ですから」という意味が分かった。軽トラは露払いの役のようで、馬が通ったあとにも軽トラが続いた。乗馬の2人とはほんの一瞬の遭遇であったが優雅さが漂っていた。軽トラに前後をサポートされながらの乗馬の理由は定かではないが、軽井沢の山中を馬を駆るのは実に気持ち好さそうであった。不思議なもので馬に跨るだけで品が高く見える。ここからは登山道らしい道に変わる。
10:20 再び林道に交差(約1,200m)。残り3kmとある。唐松林の歩きは続く。
10:30 林道に合流(約1,300m)。一見平坦な道がずっと続いてきたように見えたが、徐々に標高を稼いできた。丁度、勢いのある沢の流れが聞こえ始める。ここからは沢沿いに登山道が伸びる。
10:55 血ノ池(約1,475m)。途中で小学生の団体を登山道と並列に走る林道を使ってパスした。血ノ池というが今は土砂で埋まっている。赤茶けた粘土質の上に刻まれた小さな流れが沢の源流の一つ。このすぐ上に”おはぐろ池”があって、そこから水が流れ出ている(こちらのほうが血ノ池と言うイメージ)。おはぐろ池には更にその上流から水が流れ込んでいる。
 
<日帰り入浴>
”あぐりの湯こもろ”。小諸市。\500。千曲川を渡って、浅間山を正面に望める高台にある。露天風呂からの展望が素晴らしい。まさに絶景かな!この日は浅間山山頂から噴煙は見られなかった。風呂上りの後は徐々に天候が曇り始めた。
内湯(熱い)、サウナ、打たせ湯、ジャグジーもあり。

<参考地図>
・北信・東信 日帰りの山(章文館)

11:20 山頂。浅間山が大きく近い。噴火の跡が今でも生々しく、荒々しい。それ以外の方向はやや雲は多いが展望が広がり気持ちよい。八ヶ岳、蓼科山がよく見える。山頂は夫婦連れ一組のみ。彼らがいなくなったあと、上半身裸で横になり日光浴。日焼けしていない肌が強い陽ざしで余計に白く見える。気温19.8度。
12:15 先ほどの小学生たちがやってきたのを機に下山開始。彼らは全然疲れた顔をしていなかった。元気だ。来た道を戻る。
12:30 おはぐろ池。小さな池だがここから流れ出ている水はまだ透明だ。しかし、この少し下流にいくと不思議なことに濁流になっている。実はこの沢は濁川と呼ばれていて、濁った水の源流は少し離れた別のところにあったのである。雨が降ったわけでもないのに濁っている。不思議な川である。
13:05 林道交差。追分宿へ3kmとある。ここでようやく昼食。
13:50 ゲート。ひたすら砂利道を歩き続けた。長い林道にさすがに飽きてきていたが仕方がない。なんとか下山。

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