山ある記

土鍋山、破風岳  (2,000m、はふだけ 1,999m) − 長野・群馬県境   2003.07.20(日)

天候:曇
標高差:170m
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毛無峠より破風岳を望む(19KB)。山頂は右のピーク

  <雲に浮かぶ小さな草原に一人・・>
 梅雨明けともなればこの3連休ももっと晴れ晴れとした気分で迎えられたはずであったが、未だ梅雨前線は停滞し、九州では豪雨をもたらしている。そんな連休の中日、どうせ天気が悪いものと、いつもより朝寝坊。しかしカーテンを開けると青空が覗いているではないか!確かに雲行きは怪しいのだが、即断即決。須坂から高山村を経て、毛無峠へ。高山村から群馬県境へ伸びる林道・大前須坂線はよく舗装されており、そのまま県境を越えれば万座温泉へ至るが、手前で右折、南下すると荒涼とした毛無峠に至る。峠で行き止まりとなる。車を降りると文字通り、草木も育ちにくい荒野といった感がある。
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ツマトリソウ(13KB)。端取草と書く

12:05 毛無峠(標高約1,830m)。こんな天候の中、山に来る物好きは自分くらいだろうと思っていたが、登山とまでは行かなくても峠を訪れる人も数組見られた。峠からは破風岳の山塊が間近に迫り、少し間を置いて、その左手に土鍋山が続く。まずは破風岳に向かって笹の生い茂る斜面を登る。適度な勾配で刻まれた登山道は登り易く、いいペースで高度を稼ぐ。
12:20 破風岳分岐(1,955m)。山頂は間近であるが、山頂には向かわず、土鍋山に続くコースへ進む。
12:30 五味池分岐(1,965m)。土鍋山へはここから一旦下り、登り直す。
12:45 土鍋山頂。無人の山頂には時々、陽射しもあったりするが、次々に流れてくる雲で、すぐに展望が遮られる。初めは毛無峠から御飯岳へ北に連なる山並みが望めたのだが・・。
しばらくすると男性2名が山頂に到着。気温24.2度。
 
<日帰り入浴>
ふれあい健康センター”湯っ蔵んど”。須坂市。国道406号沿いにある。巨大な駐車場には大型観光バスも!山を下りて来たら、須坂市内ではバケツをひっくり返したような土砂降りとなる。視界も悪くなり運転も危うい。なんとか”湯っ蔵んど”に着いたのだが・・。雨の露天風呂もオツなもの?\650。

<参考地図>
・北信・東信 日帰りの山(章文館)

13:10 なかなか雲も晴れず、天気は好転しそうもない。下山。破風岳との間の日蔭では地面に貼り付くようにゴゼンタチバナ、ツマトリソウが白い花を咲かせていた。
13:25 五味池分岐。帰りは破風岳に寄っていく。
13:35 破風岳山頂。登頂したと思った途端に一面、白いガスに包まれた。足下の毛無峠も全く見えない。山頂は狭小な草原といった感じで、白い雲の壁に周囲を覆われてしまうと、空気の流れのかすかな音以外は、音もなく何とも不思議で幻想的な空間。別世界に取り残された気分。昼食。
14:00 下山。いっこうにガスは晴れる気配もなく、どちらかといえば悪化の予感。高山植物としてはあまり目立たないがタカネニガナが笹原の間から時々、花を見せていた。
14:30 毛無峠。笹に覆われた狭い登山道をゆっくりと下山。涼風が峠を吹き抜ける。肌寒いほどであった。気温18.2度。

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