山ある記 |
|||
熊窪山 (くまくぼやま 1,254m) − 長野市 2003.05.17 (土) |
|||
天候:曇 標高差:400m |
<山菜の季節です> 熊窪山へのアクセスは国道406号の仙仁温泉からが近い。山頂は長野市と須坂市の境あたりだが、地図で見れば真田町よりに見えたので、真田から菅平を越えて仙仁に向かった。途中の菅平にはラグビー選手ではなく、マレットゴルフやサッカーに汗する老年の皆様が大勢おられてびっくりした。菅平を越えて、須坂市に入ると狭い谷で治山工事で急斜面に張り付くように作業をしている人々にも驚かされた。 仙仁からは林道に入り、ゲートの手前で駐車。 |
||
|
11:10
ゲート(標高約855m)。しばらく林道を歩く。途中で前を行く老夫婦に追いつく。話を聞くと山菜取りの監視に来たと言う。ゲートにも注意書きがあったが、どうやら熊窪山は長野市の井上という地区の持ち物らしい。丁度、山菜のシーズンということで地区の人が、交替で見回りに来るのだそうだ。最初は私もそういう目で(山菜取り)見られたはずだが、如何にも登山者というような出で立ちであったから特に何も言われなかった。家庭で食べるくらいの量なら許しもするが、なんでも業者が来て、大勢でごっそり採って行くことがあるらしい。それも100kg単位で!他人の山で商売のために根こぞぎ採られたのでは堪ったものではない。そこで二人とは別れ、私はどんどん先に歩く。 11:30 作業道分岐点(約940m)。林道は途中から左右から茂みに押されて狭まっていた。あちこちで蜘蛛の巣の顔面攻撃を受けて酷い目にあったが、拾った枝で進路の蜘蛛の巣を払うことに気付き、不快な思いもなくなった。 12:00 稜線に出る(約1,185m)。細いじぐざぐの道の先には高圧線の鉄塔が待ち構えていた。曇っていた空にも徐々に晴れ間が見え始めた。。 |
||
<日帰り入浴>
ふれあい健康センター”湯っ蔵んど”。須坂市。国道406号沿いにある。巨大な駐車場があり、マレットゴルフ場まである。風呂の種類は様々で、変り種ではサクランボ風呂(月替わりらしい)とか電気風呂なんてのもある。露天風呂も4種あって、なかなかの気合の入れようである。文字通り”湯水のように”温泉施設に投資したといった印象。\650。 <参考地図> |
12:15
山頂。山頂付近にはゼンマイがたくさん生えていた。さずがにここまで登って来てまで山菜取りをしないのかと思いきや、山頂で休む男女3人はまさに山菜取り後であった。蕨をリュックに詰めていたから、そこそこの収穫があったらしい。彼らには見回りの夫婦のことは告げなかったが、山頂まで来なければならないほど採り尽くされているものなのかという驚きのほうが強かった。 山頂からは善光寺平は見下ろせるが、あいにく遠くを見渡せるような天候ではなかった。軽く昼食。 12:35 下山開始。汗もすっかり引く。気温16度。 13:15 ゲート。一気に下った。途中、稜線歩きから谷側への道に移ると根子岳方面を眺めることが出来たが、雲が多くはっきりしなかった。ゲート前に停まっていた老夫婦の車は既になかった。 |
||