山ある記

茅ヶ岳、金ヶ岳   (かやがたけ 1,704m、1,764m) − 山梨県         2003.04.28 (月)

天候:快晴
標高差
:810m
  <深田久弥終焉の地>
 GWの前半。初日、2日目はゴロゴロして過ごしてしまったが、好天も続き、そろそろ山に行きたくなり、うずうずしてくる頃。いつもより早起きして、しかもお隣の山梨まで遠征。山梨で一泊して、2つの山を攻める予定で出掛ける。韮崎市内から県道・昇仙峡ラインを上っていくと、広い駐車場のある登山口に着く。30台収容のそれはほぼ満車状態。駐車場に着いてから食料を用意していなかったことに気付き、韮崎へ買出しに戻るというボケをかます。朝から汗ばむ陽気となった。
 ”百名山教”の教祖、深田久弥氏が登山中に亡くなられた場所として私も以前から知識があった。登山したその日まで”ちがたけ”だとばかり思い込んでいたが(茅ヶ崎や茅野のせいだろう)、他の登山者が”かやがたけ”と言っているのを聞いて、初めて知る。
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金ヶ岳から見下ろす茅ヶ岳(19KB)

10:10 駐車場(標高950m)を出発。歩き始めると登山道の左右に廃屋が点々と見え始める。
10:40 約1,235m地点。小休憩。既に下山中の人に遭う。気温18.2度。
10:55 女岩(1,300m)。水がしたたり落ちる涼しげな音を耳にしながら、通過。
11:20 敷島町からの登山道(と思われる)との合流(約1,550m)。小休憩。気温20.8度。
11:40 茅ヶ岳山頂。大勢の登山者が腰を下ろし、休んでいる。賑やかである。甲斐駒、鳳凰などの眺めがよい。ここは、ちょっと休んだだけで、その先の金ヶ岳(茅ヶ岳山塊の最高峰)に向かう。茅ヶ岳のほぼ北に位置する。一旦、下って登り直す形になる。
12:00 金ヶ岳まで「残り400m」の札。小休憩。丁度、木陰があり、急上昇した体温をクールダウン。実は、金ヶ岳との間にはもう一つピークがあり、初めはそれが金ヶ岳山頂だと思っていたが、本当の山頂はもう一つ先にあった。大きな岩があり、くりぬいたような穴を通り抜ける場所もある。
12:20 金ヶ岳山頂。茅ヶ岳とは別世界の静かな山頂。宇宙船研究所のある明野側から登って来られたというご夫婦のみ。南アルプス方面は雲が多い。陽射しは強いが、まだ夏山ほどの強烈さは無く、暑さも苦にはならない。微風が心地よい。木が多いため八ヶ岳方面の眺望はよくない。昼食。
 
<日帰り入浴>
”桔梗温泉”。登山口で見つけた看板に誘われて、1.5kmほど離れた場所に向かう。「SAASリゾートカントリークラブ」とあるように、ぜんぜん温泉という雰囲気ではなく、クアハウスである。リゾート施設の一つに温泉があるといった感じ。しかし、GWだというのに客がいない。大丈夫だろうか?猛威を振るう”SARS”ウイルスと勘違いされたか?
\840 サウナ、ジャグジー。露天なし。入浴後、駐車場の木陰、車内で昼寝。疲れが抜け落ちていく。

<参考地図>
・どこでもアウトドア 「日本200名山を登る(上巻)」(昭文社)

12:40 下山開始。先ほどの夫婦は一足先に茅ヶ岳へ向かっていかれた。
12:50 茅ヶ岳との間のピーク。観音峠への下山路、とある。
13:15 茅ヶ岳山頂。先ほどの御夫婦を途中で追い抜いて辿り着いた山頂は無人。ついさっきまでうるさいほどだったのに意外であった。おかげでほぼ360度の展望をしばし独り占めできた。八ヶ岳方面の眺望はこちらのほうがよい。金峰山方面は快晴。
13:45 下山。急坂の下りで太腿がつりそうになる。登りで蓄積された疲労がそろそろ出てくる。
13:55 敷島町への下山路。
14:15 女岩。岩の間から流れ落ちる一筋の水。これで顔を洗って、リフレッシュ。なぜ女岩かって?ご想像にお任せします。ここから一気に登山口まで下る。
14:50 駐車場に到着。登山口に近づくにつれて、車の爆走音が絶え間なく聞こえるようになる。どこかにレースコースか何かがあるらしい。静かな山が台無しだ。

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