山ある記

御前山   (ごぜんやま、1,405m) − 東京都             2002.01.13 (日)

 
天候:晴れ後曇り
標高差
:850m
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サス沢山から見た奥多摩湖(18KB)

  <奥多摩で初登り>
 朝方は雲が多かったが、奥多摩方面に向かううちに次第に雲も晴れ始めた。天気予報では前日に引き続き穏やかな陽気となる言う。実際そのとおりであった。風もなく陽射しも暖かい。一月とは思えない陽気でラガーシャツ一枚で過ごせた。
 奥多摩湖の東端、小河内(おごうち)ダムから多摩川へ放水はこの日はなかった。
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山頂付近から三頭山を望む(15KB)

10:20 小河内ダム近くの駐車場(標高約550m)。ダムの堰堤を歩き、湖の対岸に渡る。堰堤の上から多摩川のほうを覗くと、川は足もすくむ遥か下方であった。向こう岸に着くとすぐに大ブナ尾根を登り始める。いきなり急斜面が続き、息も切れる。正月は田舎で”寝正月”。ゴロゴロしていたから、仕方がない。
11:10 サス沢山の辺りにダムの監視カメラが設置されていた(940m)。湖や奥多摩の山々の眺めもよい。遠くの山からチェーンソーの音が聞こえる。
11:40 防火帯が切られた尾根が一部、平坦になったところで休憩(約1,155m)。すぐ先に急坂がまた始まりそうだったから。気温6.1度。
12:05 惣岳山(そうがくやま、1,341m)。標高1,200mを超えた辺りから北斜面にはうっすらと積雪が見られるようになった。落ち葉に被さった雪のため、少し足元が不安定。御前山へはここから一旦下る。
12:20 御前山。山頂は周囲を木々に囲まれているが葉が落ちているため、見通しはよい。熱いお茶とコンビニおにぎりで昼食。
12:35 下山開始。登ってきたコースを少し下ると、登りでは気付かなかった富士山の眺望が楽しめる場所があった。富士山は雲海に頭だけを覗かせ、浮かんでいるようにも見える。三頭山も富士山の右手前に近く見える。
 
 

<参考地図>
・ミウラ折り 「奥多摩・大菩薩」(ゼンリン)
・アルペンガイド6 「奥多摩・奥秩父・大菩薩」(山と渓谷社)

12:50 惣岳山。ここからコースを変更して、小河内峠に下る。方角としては三頭山に向かう形になる。こちらのコースも急な箇所が多いが大ブナ尾根よりも広く防火帯が切られていて歩きやすい印象。
13:15 小河内峠(1,050m)。気温8度。ここから奥多摩湖畔を目指して更に下る。かなり下ったところの木の幹にコースを示す札を見つける。奥多摩湖を指す矢印が書いてあるが、その木の裏にも道があるのを発見。そちらに下りることにする。多分、こちらが近道だと確信をもって。こちらも急だ。次第に沢の流れが聞こえるようになる。
13:40 水久保沢に出る。休んでいると沢の上手(かみて)から黒い犬を2匹連れた男性が下ってくる。彼はそのまま私のそばを通り過ぎていったが、肩に猟銃が掛かっていたので一目で猟に来たのだと分かる。犬の首には発信機らしきものが巻かれていた。また気の荒そうな面構えだった。彼と少し離れて再び歩き始めると、同じ場所に向かっていることが分かる。すぐに追いつき、彼に話し掛けると猪を追って山に入って来たことを知らされる。しかしこの日は成果がなかったらしい。すぐに湖畔の林道に出る。あとは林道沿いにダムまで歩くだけだ。
14:25 駐車場。ダムの堰堤を歩いている時、ちょうど観光客向けにダムの沿革を説明するアナウンスが流れ、湖の水が都民の水道に利用されていることを知る。気温10度。

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