山ある記

水ノ塔山、篭ノ登山   (みずのと:2,202m、かごのと:2,227m)
− 長野・群馬県             2002.04.27 (土)

 
天候:曇り
標高差
:240m
  <ゴールデンウィークでも静かな山>
 GW初日。といっても転職後、一ヶ月に満たない私はまだ有休が取れない。連休の谷間は出勤しなければならないから大型連休ではない。まあ、自分で決めたことだから仕方がない。ということで気持ちを切り替えて、3連休ではあるが近場に行くことにした。GWあたりは山開きをする山が多く、メジャーな山はさぞかし賑わうことだろう。そういうのも見越してあえて、ここに来た。
 小諸からチェリーパークラインで一気に標高2000mの高峰高原へ。車坂峠で浅間2000スキー場の敷地内を抜ける湯の丸・高峰林道を高峰温泉の方に少し行くと、登山口がある。途中スキー場内には一部、2〜3mの高さで雪の壁が出来ていた(スキー場の営業は既に終了。
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高峰温泉から望む水ノ塔山(15KB)

10:25 高峰温泉(標高約1,990m)そばの林道脇に駐車。水ノ塔山上空はガスっていたが、次第にそれも晴れ始めた。
11:05 水ノ塔山頂。カラマツ林の日蔭にはまだ雪が残るが、注意して歩けば問題ない。岩が多いが黄色ペンキを辿れば山頂(このペンキ、ちょっと過剰なほど多い)。小休止。気温12.7度。ここからは”赤ゾレ”と呼ばれる崩壊した斜面が目立つ尾根を進む。
11:35 東篭ノ登山頂(篭ノ塔とも書くようだ)。山頂は広いが小石が転がる程度で殺風景。まだ時期が早いのか高山植物は花を付けていない。小休止。またガスが出てきて、水ノ塔山の東方、黒斑山(2,404m)が全然見えなくなってしまった。気温12.1度。
12:00 西篭ノ登山頂(2,212m)。東篭ノ登山から一旦、少し下り、また登る。こちらにも残雪があるが人の足跡がないところをみると、最近(少なくとも今日)は誰も登っていないらしい。ここに来るまでは、初めの登り口で早々と下山してきた人と、登り口付近で追い越した人(この方は後ほど、下山に同行させてもらう)だけ。静かだ。小休止。気温8.9度。
 
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水ノ塔山頂から篭ノ塔山を望む(13KB)。左・東篭ノ塔、右・西篭ノ塔

 

<参考地図>
・分県登山ガイド15 「長野県の山」(山と渓谷社)

12:20 東篭ノ登山頂に戻る。ここで、登り初めに追い越したYさん(川崎在住、更埴市出身)が丁度登って来られた。北面はガスで全く景色が分からず、残念な限り。しばらく二人でガスが晴れるのを待ってみる(Yさんにトマトや巨峰の干し葡萄などをいただく)。
13:05 上空はたまに雲が切れて青空が覗くこともあったが、きれいに晴れそうもなく結局、下山することにした。来た道を戻らず、更に西の池ノ平方面へ下る。
13:35 兎平(約2,090m)。途中、残雪が多く、こちらも足跡は見られなかった。ずっとカラマツ林とクマザサの茂る緩い斜面である。気温7.1度。ここからは砂利道の林道を高峰温泉に向けて歩く(湯ノ丸山のある地蔵峠からここまでの道は舗装されているらしい)。
14:25 高峰温泉。ずっとYさんと仕事の話をしているうちに登山口に着いた。林道にはたまに車が通り過ぎる程度で交通量はわずかだった。

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