山ある記 |
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飯縄山 (いいづなやま、1,917m) − 長野県 2002.04.29 (月) |
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天候:快晴 標高差:760m |
<絶好の山日和> ”緑の日”は朝から快晴。五月にはちょっと早いが五月晴れといってもいいほどに気持ちよく晴れ上がった。 善光寺の裏辺りから戸隠バードラインを上り、飯縄登山口への脇道に入る。別荘が点在する通りを少し行くと駐車場。既に多くの車が停まっていた。今日の山は賑やかそうである。 |
10:15
登山者用駐車場(標高約1,160m)。鳥居をくぐり、登山道に入る。歩き始めてすぐに、何か足元でゴソゴソと音がするので、思わず飛び退くと、蛇である。「縄」のような茶色のヌメっとした皮膚。大きさこそ大したことはないが、勝手な想像ながら飯縄神社の化身に違いない。山を降りていったところを見ると、GWで山ノ神も下界へ羽根を伸ばしに行くのだろうか? 10:55 千日太夫屋敷跡への分岐(約1,600m)。小休止。急過ぎず緩すぎずの斜面で、いいペースで標高を稼げる。しかし、ここの少し手前、”駒つなぎの場”辺りから、斜度がキツクなる。湧き水あり。気温23.8度。 11:40 山頂。少し手前に飯縄神社の祠がある。山頂までの尾根は一直線に雪で覆われ、雪の廊下といった感じ。左手に高妻山、前方に黒姫山、重なるように妙高、更に奥に火打の山々が望め、足を滑らせないよう、10分ほどゆっくり進むと山頂である。山頂も雪に覆われている。好天もあり雪面は軟らかくなっている。食事をする多くの登山者で賑わっていた。自分も雪を被っていない岩に腰を下ろし、360度の展望を楽しみながら、おにぎりと熱いお茶でゆっくりと昼食。西から南にかけての北アルプス連峰はまだ白く雪に覆われ、夏山はまだ先といった印象。東には志賀高原に連なる上信越の山並みが望めた。ビデオカメラを持ってこなかったことが悔やまれる。気温14.3度。 |
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<参考地図> |
12:20
下山開始。 12:30 飯縄神社(約1,880m)。雪の廊下を戻り、祠に参る。中には天狗の面や鏡、一本歯の高下駄などが奉られていた。ここからは北アルプスや戸隠連峰の素晴らしい眺望を楽しみながら、ゆるりと下る。まだまだ登って来る人が多い。 12:55 天狗の硯石(すずりいし、約1,650m)。斜面に面した岩の上から長野市街が見下ろせる。 13:30 駐車場に到着。帰り道では蛇に出会わなかったところをみると、まだ山ノ神は下界から戻っていないようだった。下界は気温が上がり、とても暑かった。 帰りに飯綱湿原に寄り道。水芭蕉やリュウキンカが群生する湿地帯をしばし散策。立派なカメラを持った人たちで賑わっていた。 |