山ある記 |
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荒船山 (1,423m) − 長野・群馬県 2002.11.17 (日) |
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天候:霧・小雨 標高差:340m |
<トモ岩がどんな形であるかを間近で確認できず残念> 天気予報では晴れのはずであったが、国道254号を佐久市から荒船登山口の一つ内山峠に近づくにつれ、雲行きが怪しくなってきた。登山口では上空は低い雲に覆われ荒船山の山容もよく分からないほど。そんな天候でも登山口の駐車場は満車。観光バスまで停まっている。駐車スペースを求めて群馬県側に少し下って、道路脇に駐車する。準備を終えて、歩いて登山口に戻ると雨が落ち始めた。最初から何とも先行き不安。すぐに雨合羽を上半身だけ羽織って歩き始める。 |
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10:20
登山口(標高1,080m)を出発。登山道はよく整備されていて、道幅も余裕がある。高低差は少ないがアップダウンを幾重にも繰り返す道がしばらく続く。ガスって視界が悪く、小雨交じりで気温も低い。風はほとんどない。ところどころで霧氷も見られる。枝に着いた水分が凍って白くなっている。その氷が雨に打たれてか、時々アラレのように降ってくる。 11:05 一杯水(約1,250m)。標高の低い山なのにどこから湧いて来るのか、岩肌から水がチョロチョロと流れ落ちる。気温1.6度。 11:20 トモ岩(1,330m)。近づくと急に賑やかな声が聞こえてくる。休憩小屋に多くの登山者が休憩中であった。トモとは船の”艫”のこと。どうやら荒船山は名前が示すように、遠目には船型に見えるらしい。残念ながらこの日は全く山容を把握できなかった。小腹が空いたのでバナナを一本かじって、先を目指す。雨は止んだが霧はますます濃くなり、視界はわずか。 |
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<参考地図> ・どこでもアウトドア 「日本200名山を登る(上巻)」(昭文社) ・北信・東信 日帰りの山(章文館) |
11:50
山頂。最後部は行塚山(経塚山)。山頂直下はしばらくは急であったが、それ以外はほとんど平坦な道のり。山頂は相変わらずガスに覆われ、展望は悪い。狭い山頂には留まらず、すぐに下山。気温0.6度。 12:15 トモ岩。相変わらず登山者で賑わっていたが、晴れていれば最高の展望が楽しめるはずのトモ岩の先は霧で真っ白。断崖絶壁と思われるその岩の直下も、覗き込んでもみてもどれくらい深いのかも分からないほど。軽く昼食を済ませ、下山。 12:50 一杯水。途中、先を歩く2、30人の団体さんをパスする。また雨がポツリと落ち始めた。雨に濡れた落ち葉を踏みしめて歩いていると、なるほど落ち葉が土に返っていくのが分かる。 13:25 登山口。午前中よりも霧が濃くなった。気温のわりには寒さを感じなかったが、全然景色を楽しめなかった。今日はただのエクササイズだったと割り切って内山峠を後にした。 峠を下って、佐久市に近づくと突然快晴に変わり、荒船山での天候は一体なんだったのか不思議でもあった。どうやら山選びを間違ったらしい。 |
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