山ある記

燕岳   (つばくろだけ、2,763m) − 長野県             2002.08.11 (日)

天候:曇り一時雨
標高差
:1,300m
  <常識ですが、山の天気は変わりやすい>
 明科から国道147号を経て、穂高町から中房温泉に向かって走ると、登山口で行き止まりとなる。
 久しぶりに前夜に自宅を出て、登山口から少し下った駐車場に車を停めて、車中で朝を待った。真夜中ではっきりしないが、駐車場はほぼ満車状態であった。
 kigan.jpg (15917 バイト)

山頂付近で見られる奇岩(16KB)。よく見ると何やら岩に刻んだ落書きが。判別不能。

6:40 駐車場を出発。あまり熟睡できなかったが、すっかり外は明るくなっており、すぐに準備をして車を離れる。朝食はカップのプリン。しばらく車道を歩くと、登山口に売店が現れる(標高1,460m)。登り始めるとすぐに、先行者グループが現れ、おかげでゆっくり歩くことが出来、よいウォーミングアップとなる。
7:20 第一ベンチ(標高約1,720m)。既に多くの人が休憩中。水分補給をしてすぐに、また歩き始める。ところどころで先行者が少し先を歩いてくれるので、先も長いことだし、慌てずゆっくり歩くことにした。
7:45 第二ベンチ(約1,880m)。ペースは遅いが、逆に大した疲労を感じない。休憩もほどほどに、再び歩き出す。
8:15 第3ベンチ(約2,040m)。ゆっくりのペースだが既に、何組かのグループを追い越した。さすが夏山、北アルプス表銀座コースの玄関口である。登山者が多い。純粋に登山者が多い山も久しぶりである。
8:45 富士見ベンチ(2,200m)。残念ながら富士山は見えなかったが、なかなかの眺めである。気温19.8度。
9:10 合戦小屋(2,380m)。大勢の人がスイカにかぶりついていた。これが名物の合戦小屋のスイカかと思ったが、ちらっと横目で見るだけに留める。先は長い。そこは荷掛用ケーブルの終点になっていた。スイカもこれで運ばれてくるのだろう。
 
<日帰り温泉>
「シャルマン ゆうすい館」
 燕岳登山口から穂高町まで下ると、県道中房線沿いに温泉宿が見え始めたので、適当に選んで入ったのがここ。
長期滞在での湯治客がメインのターゲットのようだ。まだ建物も新しく、なかなか洒落ている。
 入浴\1,000(高い!)。最近よくある村営や町営の日帰り温泉とは違うらしい。しかし設備はそれらとほとんど同じであった。受付のおばちゃんは「うちは循環(方式)じゃなくて、源泉だ。xx菌の心配もないよ」と衛生面でも胸を張っていた。

<参考地図>
・分県登山ガイド15 「長野県の山」(山と渓谷社)
・どこでもアウトドア 「日本百名山を登る(下巻)」(昭文社)
・どこでもアウトドア 「日本200名山を登る(下巻)」(昭文社)
・アルペンガイド13「北アルプス」(山と渓谷社)

10:10 燕山荘(えんざんそう、2,704m)。山荘下のお花畑を脇に見ながら、なんとかたどり着いた。山頂付近はすっかりガスが広がり、雨もぱらつき始めた。天気がよければ大天井岳まで行っちゃおうか、くらいの勢いで登ってきたが、天候が怪しくなってきたので、無理をせず、燕岳山頂で我慢することにした。気温15.4度。さて、お花畑だが、トリカブト、ハクサンフウロ、クルマユリ、ニッコウキスゲ、コバイケイソウなど数知れず。
10:30 燕岳山頂。山頂からの展望はまったく駄目だったが、山頂周辺は花崗岩の奇岩が多く、あちこちにコマクサも花を付けており、目を楽しませてくれた。山頂は10分ほどで引き払い、燕山荘へ引き返す。気温13.4度。
11:00 燕山荘。雨が本格的になってきた。雨合羽を上半身だけ着込む。雨のせいで燕山荘は雨宿りや休憩の人々で溢れた。ウィダーinゼリーでエネルギー補給すると、すぐに下山開始。長居は無用だ。下山中も雨に打たれながらも、多くの登山者が登ってくる。
11:30 合戦沢ノ頭。雨も落ち着き、合羽を脱ぐ。どうも合羽は苦手だ。
11:55 富士見ベンチ。合戦小屋はそのまま通過。ベンチにゆっくり腰を下ろし、おにぎりを頬張る。
12:45 第一ベンチ。
13:15 駐車場。下界では晴れ間も見られ、明るい。駐車場の車の数にほとんど変化はない。駐車場で荷を下ろし、汗を拭ったりしていると、駐車場が空くのを待っていて駐車したばかりだと言う方に声を掛けられる。登り始めるには遅い時間だから、明日まで駐車場で時間を潰すつもりだと言っておられた。中房温泉付近はそこそこに風もあり、木陰でなくとも涼しかった。気温22.9度。

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