山ある記 |
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達磨山 (だるまやま 1,430m) − 長野県真田町 2002.12.15 (日) |
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天候:快晴 標高差:560m |
<雪山デビュー・・?> この週の初めに上田でも20cmほどの積雪があった。日曜までに平地ではほとんど融けて消えたが、この達磨山山中にはけっこう雪が残っていた。達磨山は上田の隣・真田町にあり、険しい峰を見せる。登山口は戦国の世に名を馳せたあの真田氏の本城跡にある(本城というのは適切ではないという意見もある)。城跡のすぐ近くに駐車。 出発の準備をしていると突然、猟銃をもった男が3人現れた。といっても怪しい人達ではなくカモシカを撃ちに来ているという。確かに遠くから時折、銃声が響く。猟師のオヤジさんは既に1匹仕留めたと言って、またカモシカを追って仲間達と車で移動していった。事情はよく知らないが、この辺りではこの時期カモシカを撃ってもいいらしい。 登山中に銃弾が飛んで来ないかと不安になりながらも出発。 |
11:00
登山口(標高約870m)を出発。しばらくは雪が積もる日当たりの悪い林道を歩く。車が通った跡がある。雪の深さは踝(クルブシ)の上くらい。道沿いに小さな用水路が引かれている。実は前日に久しぶりに登山靴にワックスを塗り、磨いたばかりであった。登山靴を車に積み込むと車内にワックスの臭いが広がった。 11:15 林道終点(約910m)。大きな石灯篭が置かれている。ここからは沢沿いに狭い登山道を進む。まだ誰も歩いた跡は無い。しかしカモシカらしい四つ足動物の蹄の跡が残る。その足跡を辿るように雪を踏みしめ登山道を進む。雪が深くなり始めたので、靴に雪が入り込まないよう、以前に母に作らせた手製スパッツを装着。気温0.3度。 11:30 達磨堂への分岐。高圧線鉄塔8番と9番の方向を示す標識あり。 11:50 高圧線鉄塔9番(約1,125m)。日当たりの悪い谷から暖かな陽射しを受ける場所に出る。風もない。この手前でカモシカに出会う。ここからは狭い尾根伝いを歩くことになる。気温6.2度。 12:10 尾根の途中で小休憩(約1,225m)。雪が深くなり登山道が分かりにくくなってきた。時々、木の幹に塗られた赤いペンキや枝に結び付けられた布切れなどで辛うじて進路を見つけながら進む。急斜面では落ち葉に積もった雪を踏みしめる度に、雪がずり落ちてなかなか先に進めない。積雪は深い所では膝下くらいまであった。ストックを持ってこなかったのを悔やむ。少々甘く見過ぎた。気温7.6度。 |
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<日帰り入浴>
真田温泉 ”ふれあいさなだ館”。真田町の国道144号そば。 大人\400。 内湯2(ジャグジー、打たせ湯)、露天1、プール(別棟)。シャンプー無。 お湯はぬる目。 <参考地図> |
13:20
山頂。尾根伝いに2つほどピークを越えたところが山頂。ガイド本によると登り1時間55分となっているが、雪のせいもあって余計に時間がかかった。白くなった烏帽子岳が近い。北には四阿山や根子岳も望めた。おにぎりで昼食。気温12.2度。 13:45 下山開始。冬至も近づき、日が短くなって来ているから夏山のつもりでいると、すぐに陽が傾いてきて、焦ることになる。雪山で使う筋肉はどうやら違うようで、早くも太腿が筋肉痛になってきた。 14:20 高圧線鉄塔9番。北アルプスの山並みが遠くに望め、こんな所でも見えるのだと初めて知った。膝が笑い始めた。やばい! 14:40 林道終点。谷沿いに入ると日も当たらず、早くも暗くなり心細くなったが、自分の歩いた跡が残る雪上を進めば心配はない。ここまでくれば下りたも同然。。気温8.9度。 14:50 登山口に到着。大勢の男達が刈った草や枯れ枝を焼いていた。観光名所でもある城跡周辺をこの地域の方々が整備中であった。達磨山に登ってきたと言ったら驚かれた。 |