山ある記 |
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草津白根山 (2,165m) − 群馬県 2002.06.09 (日) |
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天候:快晴(強風) 標高差:130m |
<強風に腰引ける> 早起きが出来ず、最初から遠出は諦める。起床後に行き先を決めるのも、柔軟性がある(性分だから)とも言える。 その上でゆっくり朝食を摂り、さてと、行き先を考える。パラパラとガイドブックを開き、百名山の中でもまだ登頂を果たしていない山が近くにあった。 上田から144号線を鳥居峠を越えて、嬬恋村、長野原町と進み、292号線で草津町に入ると、峠道を「白根火山」(標高2,010m)へどんどん標高を稼ぐ。朝からの快晴もあって、観光客の車が多い。山頂に近づくと硫黄臭が車内にも入ってくる。火山であることを実感する。 「白根火山」の火口そばには大きな駐車場(\410)があり、多くの乗用車やバスが停まる。多くの人が列をなして、火口池である”湯釜”に向かっていく。絶えず強風が吹き抜けていた。草津白根山の最高点がある本白根山は道を挟んで南側。 |
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12:30
白根火山駐車場を出発。すぐそばの弓池の脇を通り、車道を登山口まで歩く。登山口には白根火山ゴンドラの終点がすぐ近くにあり、山頂付近もスキー場のゲレンデになっている。登山口まで来て初めて、そこにも駐車場があることを知る。 12:45 登山口。スキーリフトの下を通り、樹林帯を歩く。標高差もないが、きつい登りもない。しばらく行くと樹林を抜けて、広大な本白根山の火口が目の前に広がる。こちらは更に風が強くなった。火口を間断なく吹き抜ける風で飛ばされそうになりながら、火口の縁に沿って、よろよろと山頂に向かって歩く。 13:10 展望台(2,140m)。鏡池へのコースとの合流地点では、立っていられないほどの強風。なにしろ強風を避ける場所もない。その鏡池への途中に展望台がある。とにかくそこまでは登ろうと思い、風でよろけながらも、体を低く構え、一歩一歩登っていく。なんとか展望台に。こんな強風は初めての経験。呼吸もしにくいことを知る。かなり危険を感じた。エベレストとかに行ったら、こんな感じなのかなと、勝手に想像したりした。大きな岩があったので強風の直撃を避けることは出来たが、ゆっくり展望を楽しむ余裕もない。浅間山が近くに見えた。岩陰にいるとはいえ、巻いてくる風で、口に土埃が入ってくる。5分といられず、下山することにした。 三角点のある山頂へは更に20分ほど行かなければならないが、強風はいっこうに収まる気配がなく、それ以上先に進む気力も萎える。来た道を引き返すことにした。 |
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<参考地図> ・どこでもアウトドア 「日本百名山を登る(上巻)」(昭文社) |
三角点のある山頂へは更に20分ほど行かなければならないが、強風はいっこうに収まる気配がなく、それ以上先に進む気力も萎える。来た道を引き返すことにした。 13:45 登山口。ここからは逢ノ峰を経由して戻ることにする。この峰もゲレンデになっていて、タンポポが咲き乱れるその斜面を登っていく。 13:55 逢ノ峰(2,110m)。山頂の展望台からは北アルプスが遠くに望め、なかなかの展望。ここから駐車場に向かって下っていく。 14:15 駐車場。時間もあるので、荷物を車に降ろし、観光の列に混じって、”湯釜”見物に向かう。 湯釜のそばまで行って初めて、その池の色を知る。鮮やかな空色(?)。何色とも表現しにくいが、火山の火口というシチュエーションには何か不釣合いな色。家庭用入浴剤の色かとも思う。湯加減はどうなんだろう? さて、湯釜の西側にも白根山(2,160m)があり、そちらの方にも展望台らしきものが見えたので、北アルプスの展望を期待して向かう。散歩道のようなところを登っていく。 14:45 白根山の山頂まで道は通じていなかったが、予想通りの展望。強風は相変わらずであった。展望台かと思ったのは、なにか避難所のようなものであった。やはり強風を避けるためであろうか。 |
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