山ある記

取立山   (1,307m) − 福井県                 2001.06.12 (火)

 
天候:晴れ
標高差
:600m

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取立山から白山を望む(12KB)。

  <姪の顔を見に実家へ帰省>
 1ヶ月遅れのゴールデンウィーク。この5月のGWは仕事で潰れたが、それも一段落して代休を1週間いただいた。5月に妹が出産したため、赤子の顔を拝みに実家へ帰省。これを機会に久々の山行をした。
 この日は梅雨入りしたとは思えない好天。取立山というのは福井県勝山市と石川県の県境、水芭蕉の群生地があることで知られる。実は勝山に居住していた頃は一度も、その水芭蕉を訪ねたことはなかった。丁度、季節も水芭蕉の頃だろうということで、およそ半年ぶりの山歩きは足慣らしも兼ねて、気楽にこの山に決めた。
 勝山市側からの登山口は2ヶ所ほどあるらしいが、ちゃんと調べもしないで国道157号を県境の谷峠に向かった。
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取立山の水芭蕉(12KB)。

11:05 白峰村へ抜けるトンネルの手前の休憩所の駐車場に車を停めて(標高約700m)、林道を歩き始める。この林道口には特に登山口とは書かれてはいない。トンネル上の辺りに電話のない電話ボックスがあり、これが本当の登山口(ここで林道が分岐している)。水芭蕉への方向を示す看板が倒れ、その文字もすっかり薄くなって分かり辛い。実はこの看板をよく見ないで林道を歩き続けたため往復一時間を余分に歩かされてしまった。
12:05 電話ボックスに戻り、本来の登山道を進む(標高約730m)。しばらくは車が通れるくらいの道幅が続く。
12:55 谷峠の尾根に出る登山道への分岐(標高約1,055m)。ここにはしっかりとした「水芭蕉へ」という立て札があり、そのそばにはお地蔵さんが勝山盆地を見下ろしている。ここからは胸の高さまでもある笹に覆われた道を進むことになる。本格的な山歩き。このコースはあまり人が通らないのか、完全に登山道が笹に覆われて足元も確かでないことが多い。道を誤らないように気を付けながら歩く。
13:25 いつしか尾根に出て次第に視界が広がる。尾根伝いに歩くともう一つの登山道との合流地点が現れた。東山いこいの森からも登れるのだ。ここからは雄大な白山が望める。まだまだ残雪があり、白山の夏はまだ少し先のようだ。
 更に県境の尾根を歩き続けると取立平。実はここが水芭蕉の群生地なのだが、それらしい標識もないので、そのまま脚を進めてしまった。よく見ればその一角がロープで囲ってあり、確かにそれらしい雰囲気はあった。その先に避難小屋がある
。 
<日帰り温泉>
公営勝山温泉センター「水芭蕉」。取立山登山口から勝山市内へ国道157号を下っていくとある。ジャグジーを含む内湯3、サウナなど広い浴室。休憩室あり。ネーミングは多分、取立山の水芭蕉から来ていると思う。\500。 


13:45 取立山山頂。山頂まで来て、どうやら水芭蕉を通り過ぎていたことを確信。来た道を戻ればどこかにあるはずだと思い、ここは一旦休憩。山頂には既に一組の若いカップルが腰を下ろして御食事中。山頂から、まだ白い白山がしっかり拝める。手が届きそうな距離だ。白山を眺めながらお握りを食べる。天気もよく気持ちがよい。
14:15 取立平。取立山から、来た道を戻る。水芭蕉があるとすれば、ここしかない。ロープで囲われたその場所はやはり水芭蕉の群生地に他ならなかった。周りはしっかり踏まれていて、ぐるり一周できる。尾瀬のような広大な湿地帯ではなく、実にコンパクトである。一周するのに10分とかからない。残念なのは花の時期は過ぎてしまって、すっかり伸びた葉っぱだけの水芭蕉。唯一、白い花弁を残した一株を発見。これだけでも来た甲斐があったというものだ。ある資料によると全体で二千株の水芭蕉があるという。
15:05 お地蔵さんのいる登山道の分岐点に戻る。笹薮の登山道を抜けて、開けた林道に出ると、すっかり高度を増したお日様の日差しが強い。
15:55 出発地点の駐車場に戻る。

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