山ある記 |
|
蛭ヶ岳 (1,673m) − 神奈川県 2001.07.01 (日) |
|
天候:晴れ 標高差:1,070m |
<猛暑の中を裏丹沢へ> この日、関東では日中気温35度を越える猛暑。避暑を兼ねて近場の丹沢に向かったのはよいが、避暑どころか熱中症でダウン寸前の山歩きとなってしまった。 丹沢には約3年前、山に目覚めてすぐの頃に訪れて以来。当時は丹沢山塊の最高峰は丹沢山(1,567m)だとばかり思っていたが、実は蛭ヶ岳と知ったのは後のこと。 今回は未踏の蛭ヶ岳を攻めるべく、裏丹沢の津久井町に向かった。津久井から国道413号を道志川沿いに車を走らせる。 当初、東野から入り、八丁坂ノ頭経由で登るつもりだったが、道を間違えて神ノ川の上流まで入ってしまっていた(神ノ川ヒュッテがある)。 神ノ川林道のゲートの手前に車を停める。 |
7:25
ゲートを出発(標高約600m)。林道を10分ほど歩くと、神ノ川の谷へ下るよう標識がある。橋を渡ると、すぐに急な登りが始まる。 まともな山登りは7ヶ月ぶりということで、体力の低下が容易に想像できたので、いつものハイペースにならないよう、出来るだけゆっくり歩くように心がけた。 8:35 風巻ノ頭(1,077m)。 ゆっくり登ったつもりだったが、かなりきつかった。休憩用の大きなベンチがあったので思わず、大の字になって休憩。相当、気温は上がっているはずだが、木陰のベンチで助かった。休んでいるうちに私よりも先輩の方が同じコースで登ってこられた。彼は6月上旬に山中湖の三国峠から丹沢山塊を大山まで2日で縦走したと言う猛者であった。 10:20 袖平山(1,432m)。手前に富士山の眺望がよいところがあり、ビデオ撮影。先ほど風巻ノ頭で私より一足先に袖平山へ向かった方が丁度、引き返して来られた。 10:35 姫次(1,410m)。蛭ヶ岳から下ってきて休憩中の10人くらいの中高年のグループと遭遇。更に焼山方面へ下って行かれた。蛭ヶ岳山頂に建てられた蛭ヶ岳山荘が正面に見える。 |
|
10:55
地蔵平(1,376m)。この辺りから突然、右大腿部がつりそうになる。完全につってしまえばアウトなので、マッサージしながら騙しだまし歩く。 12:10 蛭ヶ岳山頂。既に3、4人が休息中。山頂には通年営業の小屋があるが、強い日差しを避けて休憩できる日陰がほとんどない。小屋のベンチで休ませてもらうことに。下りは来たコースを戻るのは芸がないと考え、桧洞丸の手前まで尾根伝いに歩き、源蔵新道を下って、神ノ川林道に合流するコースを選んだ。 13:50 臼ヶ岳(1,430m)。蛭ヶ岳から一気に下り、再び登り。更に神ノ川乗越へ下る。先ほど、つりかけた脚に容赦なく負担がくる。 14:15 神ノ川乗越(1,245m)。ここからまた桧洞丸(1,600m)への登りだ。アップダウンが続き、かなり脚にきている。 15:00 金山谷乗越。源蔵尾根下りへの分岐。後は下るのみである。しかし下りも楽ではない。木陰の山道を歩くとはいえ、体温は常に高止まり。途中2度も水平な場所を見つけて寝転がって休むという状態。 |
|
<日帰り温泉> 藤野やまなみ温泉。\600。 内湯2(ジェットバスあり)、露天1、サウナ1。国道413号を東野で北へそれて、藤野町方面へ。以前に何度が着たことがあったので迷わず、ここへ。 <参考地図>
|
16:05
源蔵新道と神ノ川林道の合流点(745m)。 なんとか神ノ川林道の上流にたどり着いた。一時は明るい内に林道に達することも不安になるほどまいっていた。誰もいない砂防工事現場で、大の字になって、しばし体力の回復を待った。 神ノ川の流れで汗を流し、顔を洗い、頭を冷やすと文字通り生き返る思い。 おにぎりを食べ、気力も回復。5時を過ぎてようやく傾き始めた夕日をも遮る狭い谷の林道を駐車場まで歩き始めた。 神ノ川沿いの林道はところどころ未舗装であったが、十分な道幅があった。 17:15 やっとの思いで駐車場に着く。 |