山ある記

雲取山   (2,017m) − 東京都・埼玉・山梨県                 2001.09.16 (日)

 
天候:うす曇り
標高差
:1,370m
*今回は写真なし
  <・・ 週末、自分との対話の時間>
 米国で同時多発テロがあった週末。日本は同盟国としていったいどういう立場を取るのか?取れるのか?という思いが頭の片隅にいつもありながらも、週末の心は山に向かっていた。習性としか言いようがない。
 テロの影にすっかり翳んでしまったかのような直前の台風の被害。その爪痕らしいものが3年ぶりに訪れた雲取山のあちこちで見られた。

 国道411号を”お祭”という変わった名の場所から、林道・後山線へ車を進める。入り口に手書きで”土砂崩れ”云々の注意書きがあったが、とりあえず行ける所までと、砂利道を車を走らせる。1kmほど行ったところで完全に道が寸断されて、その先には進めなくなっていた。手前に数台の車が停まっている。
 この寸断は全くの予定外で、土砂崩れがなければ、ずーっと先の三条ノ湯の手前まで行けたのだから、ショックは大きい。それ故、そこから長い林道歩きを余儀なくされた。
10:25 出発(標高約650m)。泥に埋まった橋を渡り、土砂崩れの跡を越えて、林道を進む。少し歩くと谷側に薄紫のアケビの実がなっているのを見つけた。
11:25 木のマークの付いた標識に4kmの文字(林道入り口からの距離か?)。
11:40 5.5kmの標識で休憩(900m)。
11:55 林道終点(930m)。幅広の林道もここで終わり。ここから三条ノ湯、更に山頂までは本格的な山歩きとなる。
12:15 三条ノ湯(1,100m)。マウンテンバイクで上がってきた若者のグループが休んでいた。休憩。ここからは沢を渡って、しばらく急登。登っていくうちに沢の流れの音も次第に遠ざかる。
13:55 三条ダルミ(1,750m)。三条ノ湯から暫くは急だったが、あとは比較的登り易かった。道幅も比較的広く、全体によく踏まれている。思ったより早く着いたが、このあたりではすっかり雲の中といった感じ。ベンチで休憩。気温19.4度
。 
<日帰り温泉>
もえぎの湯。\700。
内湯1(ジェットバスあり)、露天1。国道411号沿い。とにかく風呂だ、ということで奥多摩駅の近くにあるここへ。来場者が多く、入場制限をしていたが、少し待つだけですぐに入れた。 温泉に入って、疲れも少し癒えた。山の精気も吸収し、これでまた一週間頑張れる(かも?)。
 

<参考地図>
・ミウラ折り 「奥多摩・大菩薩」(ゼンリン)
・どこでもアウトドア 「日本百名山を登る(上巻)」(昭文社)
・アルペンガイド6 「奥多摩・奥秩父・大菩薩」(山と渓谷社)

14:35 山頂(2,017m)。人っこ一人いない。雲のせいで全く展望はなし。文字通りり込まれたような感じ。コンビニおにぎり2個で遅い昼食を済ませ、14:50にはさっさと下山開始。気温22度。
15:35 三条ダルミも通過し、一気に下り、一瞬開けた尾根で休憩(1,400m)。この下あたりを駆け下っていると、頭上を雌鹿だろうか、同じ方向に走り去っていった。
15:55 三条ノ湯。休憩。ほとんどアップダウンがない楽な下りであった。
16:10 林道終点。ここから延々と林道歩きが始まる。

 暇な帰り道に数えたのだが、大小合わせて、二十数箇所にも上る場所で林道は寸断されていた。これは復旧は困難を極めそうだ。

17:40 長い林道歩きでうんざり。陽も落ちて、狭い谷もすっかり暗くなってきた頃、ようやく車を停めた場所にたどり着く。もう、くったくた。

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