山ある記

開聞岳   (かいもんだけ、922m) − 鹿児島県                 2001.12.30 (日)

 
天候:曇り
標高差
:790m
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開聞岳を東側から眺める(11KB)。

  <ついに九州上陸!>
 年末休暇を利用して念願の九州上陸を果たす。既に前々日(12/28)には熊本入りしていて(北熊本SAで車中泊)、前日(12/29)に阿蘇山登山を目論んでいたが、当日朝には山麓では雪が降り始めた。仙酔峡(阿蘇の北東側)まで車で上っていくと最高峰の高岳(標高1,592m)周辺はすっかり雪雲に覆われており、積雪は大したことはなく登れないことはないが、登ったとしても寒いだけで展望は望めそうもないのであっさり登頂を諦めた。
 予定ではこの日に阿蘇に登り、その足で霧島山か開聞岳に移動するはずだったが、出鼻を挫かれた格好となった。が、時間もあることなのでと一路南下し、鹿児島に向かったのであった。29日は九州はずっと天候不順で、鹿児島でも雨が降ったり止んだり。その日は鹿児島市南部の道の駅・喜入で車中泊。
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8合目付近から長崎鼻を見下ろす(16KB)

9:10 開聞山麓ふれあい公園駐車場を出発(標高約130m)。晴れてはいたが風が強い。悪天候には至らなさそうなので登山開始。最初は防寒のためスキージャケットを着ていたが、一旦山道に入れば冷たい風は避けられ、逆に暖かいくらいである。すぐにジャケットを脱ぐ。
10:00 五合目。胸に「枕崎」の文字が入った体操着の学生が多数下山してくる。トレーニングの一環だろうか。みな礼儀正しく一礼して降りていく。これが何十人も続いたので多少うんざりした。かなり軽装である。
10:30 八合目。高度を上げるに従って、風が強まる。時々パラパラと雨が落ちることも。幸いにして木々の間を歩くため、雨風から防いでくれる。しかしさすがに寒くなり、一度脱いだスキージャケットを着直し、耳まで覆う帽子を被る。
 
<日帰り温泉>
かんぽの宿 指宿。\420。
内湯2。開聞岳のある開聞町の隣、指宿市と言えば”砂蒸し風呂”だが、登山後は蒸し風呂ではなく普通のお風呂に入りたかったので、入浴も可能なこの宿に寄ってみた。5階の展望風呂からの鹿児島湾(錦江湾)、大隈半島の眺めは最高。噴煙を上げる桜島も拝める。
 

<参考地図>
・ヤマケイ アルペンガイド 「九州の山」(山と渓谷社)

11:05 山頂。風強し。強風に煽られて雲が次から次へとやってくる。気温3.5度だが体感温度はもっと低く感じた。辛抱して待っていると時々、雲の合間から下界の様子が眺められることがある。
11:30 下山開始。なかなか天気が好転しそうもないので、360度の展望は諦めて下山。登山コースは逆”の”の字になっていて、山をぐるりと回るように歩くことが出来る。山頂付近は雲が多かったが、それぞれの場所で様々な景色が楽しめた。山頂から少し下ったあたりから見下ろす枕崎方面への海岸線は美しかった。
 八合目あたりでは太平洋を一望できる場所があり、しばしボーっと海を眺める。
 途中、小さな子供連れのファミリーが何組か登ってくるのに遭遇した。
13:00 駐車場に到着。相変わらず山頂付近は絶え間なく、雲が急速に流れていた。気温12.4度。下山後、公園の広い芝生に腰を下ろし、開聞岳を眺めながら、お茶とおにぎりで昼食。開聞岳は薩摩富士とも言われるように綺麗な円錐形をした独立峰であるが、よく見ると二段になっているのが分かる。七合目あたりで少しくびれて、少し細くなる。

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