山ある記・補足

   <光岳・入山まで>

 前日の08/27(月)に新宿西口から12:00発の京王高速バスで飯田市入り(片道\4,200)。16:00過ぎには飯田に入ったが、バスの連絡が悪く、本谷口を通る信南交通の遠山郷線バスは16:00に出たばかり。次は18:30まで待たねばならぬ。今思えば16:00のバスで本谷口に着いたとしても、その足で暗くなるまで歩いたとしても、少しも距離を稼げないだろう。バスの待ち時間を利用して、飯田駅前のスーパーで翌日からの食料などの買い出しを済ませた。

18:30 薄暮が残る駅前から遠山郷線のバスに乗る。天竜川を渡るとバスはどんどん山中を上っていく。田舎者の私でも驚くほどの山奥にバスは進み、子ギャル言葉で喋る女子高生を点々と降ろしていく。
19:50 本谷口でバスを降りる(バス代\1,180)。バス停以外に辺りに灯りはない。それでもバスは残り数人の乗客を乗せて更に先へと走り出した。さて、今夜の宿を何処にしようか?バスの時間を知ってすぐに、本谷口での野宿は覚悟していたが、停留所付近には観光客目当ての和風レストランが一件あるだけで(既に閉店していた)、暗闇では民宿らしい建物も見当たらなかった。
バス停で野宿しようと思ったが、停留所内は虫たちの天国。唯一の灯りを求めて集まった蛾や羽虫が気ままに舞い、野宿どころではない。仕方なく、夜空の下にシュラフ一枚で朝を迎えた。さすがに明け方は寒かったが、雨に降られなかっただけよかった。