大菩薩嶺   (2,057m) − 山梨県                 2000.04.09 (日)

山ある記

   天候:晴れ

標高差約 530m。

国道20号を勝沼から塩山方面に向かう。
勝沼はワインで有名だが、季節が違う。
ちょうど東京では桜は満開だが、勝沼や塩山あたりでは桜よりもまだ梅が目立った。

国道411号を裂石(登山口)から右手に入り、林道を一気に上日川峠まで上り切る。舗装された道で楽々、標高1,565mの駐車場まで行けてしまう。

7:50 駐車場を出発。丁度、登山口で、ずっと下の千石茶屋あたりから登ってきたという、御殿場の方(仮にGさんと呼ぶことにする)と一緒になり、同行させてもらうことになった。

8:10 福ちゃん荘。登山道に沿って、車道が続く。

8:45 大菩薩峠(1,897m)。木々の間の道を抜け、見晴らしのよい尾根に出た。介山荘が建っている。山頂方面は緩やかな登りで、笹が枯れて、広く黄色に染まっていた。久々の登山でまだ足に馴染んでいない登山靴で、かかとが靴擦れを起こしていた。伴創膏で応急処置。気温12.6度。

9:30 山頂。手前の雷岩の辺りでは、南に雲海に浮かぶ富士山や、西に南アルプスが望めた。山頂は周りが木々に囲まれて見晴らしがない。二人ともまだまだ元気であるので、山頂制覇の瞬間をゆっくり楽しむことも、休むこともなく先へ進むことにした。気温5度。
山頂から丸川峠にかけては、日当たりがやや悪いせいか積雪が残る。ところどころ融けた雪が凍って滑りやすい。転倒だけに気を付けた。Gさんは新年を迎えてこの日までほとんど毎週のように雪山を攻めていたらしい。雪山の歩き方などを聞きながら歩く。昨年末、アイゼンなんかも調達したものの結局、この冬は雪山を攻めるには至らなかった。

10:55 丸川峠着(1,680m)。小屋で休憩。Gさんが缶ビールを飲むというので付き合った(350ml缶 \450也)。私はたいした距離は歩いていなかったので、それほど喉の渇きも感じていなかったが、山で飲むビールもうまい。小屋の主人と山の話をしながら、しばし腰を落ち着ける。

11:40 小屋を出発。下山開始。陽が高くなって気温も上昇。凍ってたり、霜が降りたりして締まった地面もどろどろの田んぼ状態になりつつあった。それでも、そんな道は長くは続かず、幸運であった。

12:30 丸川峠分岐(1,020m)。
変わり映えのしない山道を一気に下って、スタートした上日川峠よりもずっと下の地点まで下った。少し車道を登れば、Gさんの車が停めてあるというので、そこまで歩く。上日川まで歩いてもよかったが、靴擦れが気になったし、Gさんが上まで車で送ってくれると言うので、お言葉に甘えることにした。

12:40 千石茶屋手前のGさんの車。
今日の登山はここで終了。上の駐車場までGさんの車の助手席に座っていて、よくもGさんはこの標高差(約500m)を登ったものだと思った。車で行けるところまでは行ってしまえ、というのが私の方針であったから。

<日帰り温泉>
 ”大菩薩の湯” 〜 \600/3時間。 内湯3、サウナ1、外湯1。泉質は確認していないが、少しぬるっとした肌触りで、肌にはよさそう。露天はお湯がぬるかった。源泉は低温みたいで、サウナの後の水替わりに使われていた。多分、源泉を一度沸かしているのであろう。山でずっと御一緒していただいたGさんも、ひとっ風呂お付き合い下さった。

<参考地図>
アルペンガイド6 「奥多摩・奥秩父・大菩薩」(山と渓谷社)
どこでもアウトドア 「日本百名山を登る(上巻)」(昭文社)