山ある記

美ヶ原   (2,034m) − 長野県                 2000.10.15 (日)

 
天候:曇
標高差
:90m (!!)

tou.jpg (13k バイト)

美しの塔から王ヶ頭(13KB)。塔の奥が美ヶ原の最高部。

  <牧草地が広がる台地です>
 北アルプス・常念岳に登るつもりで豊科側の登山口、三股まで来たのはよかったが朝、車の中で目を覚ますと既に9時を過ぎていて、当初の計画が大きく狂ってしまった。目覚しでも用意すればよかったのだが後の祭り。ガイド本によれば三股から山頂までは6時間15分。往復で10時間半かかるという。実際にはその八割程度の時間を想定しても、明るいうちに戻って来られるか自信がなかったので急遽予定変更。
 松本から美ヶ原へ向う。
 ここは百名山といわれる山の中でも、最も標高差がない山の最たるものだろう。ビーナスラインで山本小屋まで車で上れば、最高部の王ヶ頭までは標高差で100mもない。これでは登山ではない。散歩だ。もっと登山らしくするには別コースもあるのだが、急に予定を変えたこともありコースのチェックも十分でなく、紅葉を横目で見ながら他の車の流れに合わせて走っているうちに、何時の間にか山本小屋まで上ってきていた。
 三城から扉峠までを林道よもぎこば線(片道\420)、扉峠から美ヶ原台上までをビーナスライン(片道\730)と有料道路を走らされた。一気に標高1,940mの山本小屋まで上がれるのはよいが、ちょっと料金が高すぎやしませんか?(>武石村開発公社様)。
oh.jpg (19186 バイト)

牧草地から王ヶ頭(19KB)。寒さのせいか牛たちは置物のように動かない

10:50 山本小屋(標高1,940m)まで来るとそこはだだっ広い、牧草地が広がる高原であった。駐車場に車を停めるとカメラだけを持って、美ヶ原の最高部である王ヶ頭へ向う。散歩みたいなものだから軽装で出掛けたのだが、少々寒かった。牧場の真ん中を歩いていくとたくさんの牛たちが置物のようにじっとしていた。寒いのかほとんど動かずに口だけをモグモグさせていた。
11:00 美しの搭。
11:20 王ヶ頭(2,034m)。ほとんど登りらしい登りもないまま山頂へ。山頂は立派なホテルと、TV搭が林立。上空は雲は多かったが北アルプス方面は展望がきいた。後立山から槍、穂高にかけての連なりが、王ヶ鼻の先に広がっていた。気温7.8度。
 来た道を引き返す。
11:50 美しの搭。
12:00 山本小屋駐車場。八ヶ岳を眺めながら昼食。午後の計画を練る
。 
 
<参考地図>
・どこでもアウトドア 「日本百名山を登る(下巻)」(昭文社)

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