レース観戦記 | |
日本ダービー (G1 : 芝2,400m ) 2000.05.28 晴れ、良馬場 優勝のアグネスフライト(26KB) |
心配していた天気も朝には回復。馬場も思ったほど荒れず、午前中は稍重だった馬場も、本番前には良まで回復。悪天を見込んでの前日の予想は、いよいよ怪しくなってきた。武豊の3連覇を天気もバックアップか? <パドック> どんより曇っていた空はメインのパドックの頃には強い陽射しが照り付け、まさに夏空。 3番のオースミコンドルが白井厩舎のスペシャルウィーク担当だった厩務員さんに引かれて先頭をもっさりマイペースで歩く。逆に殿(しんがり)を歩く9番マイネルブライアンは18頭中一番うるさい。その他の馬は比較的落ち着きを見せていた。皐月賞のパドックでは入れ込んでいた今日の1番人気エアシャカールは意外にも落ち着いている。ますますエアS有利か?特に目立つ馬はおらず、気になる私の本命ジョウテンブレーブも悪くない。なんとか頑張ってくれ。 |
![]() 2着のエアシャカールと武豊騎手(22KB) |
各馬の関係者がパドック内に入って、賑やかになるとエアシャカールが悪い癖を出し始める。首を上下に激しく振り、さてはと思わせた。武豊が乗っても様子は変わらなかったが、それでも皐月は勝っているのだから軽視はできない(が、エアSの馬券は買わず終い)。うるさくなったのを気にしてかエアSは隊列の最後尾に並び直し、ゆっくり落ち着かせながら本馬場へ向っていった。ちなみに止まれの合図で今日、私の前に止まったのはJブレーブ。 |
![]() 3着のアタラクシア(KB) 回顧
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<レース本番・・> レースはタニノSが先手をとり、かかったMブラウが競りかける。パープルEもこれに付ける。エアSは後ろから3、4番手。単勝3番人気アグネスFは最後方。Jブレーブは2番人気Dリーヴァと同じくらいの中段に。前を行く馬達は思い切った作戦はとらず、ほぼ全馬一団で4コーナーに向う。後方のエアSが外をまくってくる。それに続いてアグネスFも上がる。直線で一旦、Jブレーブ(6着)が先頭に立つが、瞬く間にエアSが交わす。あー、ダービー3連覇達成かと思わせたが、外側へよれたエアSを避けながらも、その外を斬れ味鋭くアグネスFがこれを鼻差抑えてゴール。一瞬の出来事だったが、さすがにプロ、ベテランの河内騎手は時速約60Kmでゴールを駆け抜ける馬上で勝利を確信、右手を挙げる。掲示板には写真判定を示す「写」の文字が表示されているが、本人が一番わかっているのだ。晴れてダービージョッキーに。アグネスFは皐月賞には間に合わなかったが、良血が見事に開花。またしてもサンデーS産駒の勝利。しかも、ワン・ツー。武豊騎手はアメリカ遠征土産のダービー3連覇は逃したが、まだまだ先は長い。そう簡単に出来ちゃったら面白味がない、出来すぎだ、漫画だ。これでこそ人生って感じじゃない? 先週のオークスで洩らしたdobsalad師の言葉を思い出した。「プレゼンテーターの松嶋菜々子に相応しいジョッキーを選ばなきゃ。」だとすれば、ダービーは緒方拳に似合う騎手を探せばよかったのだ(河内騎手には失礼だが)。 |
2000春のG1予想と結果 |