側壁の内反りであれば、可動側コアの冷却水を絞るか温調し、金型温度を上げることにより修正可能。
ただし、極端に冷却水を絞ったまま量産し続けると、冷却穴が錆で詰まるので注意が必要。
特に、結晶性樹脂(PP,PE)の場合は収縮が大きいため、射出工程でしっかり充填しないと大きな変形が
発生します。
また、エアーエジェクターのタイミングにより底面が凹凸した場合に変形が発生する場合もあります。
角部肉厚が厚くなっている成形品では、逆に固定側キャビティの温度を上げることで変形が止まる
場合もあるので、常識と反対の対応を試みることも必要。
成形品設計では、側面・底面・角部の肉厚差を極力無くし、段付形状などにより側面の剛性を高める必要が
あります。