2、インラインスクリューの射出工程
Q5 保持圧(2次圧)を上げてもヒケが直らない!
ヒケの要因を冷静に考えてみます。
1次圧力不足、2次圧力不足、2次圧力時間が短い、冷却時間が短い、樹脂温度が高いなど複雑です。
1次圧で充分に充填していないのに、2次圧で押していませんか?
1次圧のみの成形で、V−P切り替え位置をある程度正確に出します。
2次圧力(保持圧力)時間は適正ですか?
ゲート径により、ゲートシール時間が決まります。2次圧時間を伸ばしながら成形品のヒケの状態を見ます。
長すぎたら成形サイクルを伸ばすだけではなく、反りなどの不具合も発生します。
最も懸念されるのは、樹脂温度と射出速度です。
樹脂温度が高すぎたら当然、冷却時間を伸ばすだけではなく、ヒケが発生し易くなります。
射出速度が速すぎたら、せん断発熱により樹脂温度が上昇しヒケ易くなります。

個人的には細く長いリブなどが無い場合は、ショートショットを見ながら射出速度を落とし調整します。
ゆっくりじわっと成形した方が良い結果得られます。

BACK


TOP