2、インラインスクリューの射出工程
Q2 オーバーパックして金型が開かない
オーバーパックしやすい人は、 クッション量 の設定に問題が多いと思います。
クッションが無いと保持圧がかけられません。しかし、多すぎると条件設定のチョッとしたミスで
オーバーパックになりやすい。
バリによりパーティング面が傷みバリが出やすくなるだけでなく、箱型の成形品なら金型が開かなく
なるケースもあります。
成形機は、金型を閉める力は強いですが、開く力は思いのほか小さいです。
よく見かけるのは、クッションを大きく設定し、 V→P切り替え位置の設定で計量を出す人がいます。
確かに計量を出す時間は早いのですが、私から見るととても危険です。
成形機はまだまだ油圧制御が主流で、油圧制御の特性上急激な制御は不得意です。
設定して即座に条件が変わらない場合もあり、過剰に圧力を上げてしまうことも考えられます。
そのような時、クッション量を大きく設定していると、オーバーパックしてしまう可能性が高くなります。
成形機の大きさ、成形品の射出容量にもよりますが、個人的には7〜10mmくらいで条件を出す
ことが多いです。
金型が開かなくなり、油圧ジャッキを何本も使用し開けたこともありまが、結構大変でした。
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