1、インラインスクリューの可塑化、計量
Q3 ダイレクトゲートでゲート近辺に焼けやスワルマークが発生し、ショット間でばらつく!
樹脂(バレル)温度や射出速度の設定に問題無いとすれば、ノズルからのハナタレによるもの
が考えられます。背圧やノズル温度を調整しても垂れるようであれば、毎ショット ノズルを後退
せハナタレを金型内に入れない様にすれば解決できます。
また、計量完了後にサックバック(スクリュー回転無しでスクリューを後退する)する方法が
ありますが、サックバック量の設定や計量のバラツキによりエアーを吸い込む恐れがあるため
慎重に設定しなくてはなりません。
私の経験的では、サックバック量は少なめにし、他の方法と併用するのが効果的でした。
それでも効果が無い場合は、手でハンタレを取るしかありませんが、専用にオペレータが
付くことになるので現実的ではありません。
最終手段は、シャットオフノズルの使用ということになります。

また、金型スプルーのRよりノズルのRが大きい場合やノズルの先端が傷んでいる場合は、ノズル
とスプルーの隙間に焼けた樹脂が膜を作り、射出時に引き込まれ同様の現象が発生する場合
もあります。昔は応急処置として、スプルーとノズルの間に樹脂袋(紙袋)の切れ端を挟んだりしま
したがお奨めできません。

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