1、インラインスクリューの可塑化、計量
Q1 計量完了後、射出前なのにスクリューが少しずつ前進しているようだ!
ノズルから大量に樹脂が漏れていない場合は、スクリュー先端の逆流防止弁(チェックリング)
の磨耗・破損が考えられます。通常、計量中にスクリューには背圧がかけられるため、
チェックリングが磨耗・破損している場合は、計量完了後、溶融樹脂がスクリュー可塑化ゾーン
に逆流します。
背圧を切ればましになりますが、当然計量が不安定になります。ガスの巻き込みなど、不良の
要因にもなります。特に、カーボンやガラス繊維入りなどの高機能材の成形では磨耗が早いの
で注意が必要です。
また、成形機側で計量完了後に背圧が切れているかもチェックする必要があります。
程度にもよりますが、そろそろ逆流防止弁(チェックリング)の交換が必要です。
BACK
TOP