事件ファイル


 ◆file1 1996年梅雨
 子猫がどこかでミーミー鳴いていた。
 探してみたものの,どこにも見あたらない。
 声は聞こえるのに姿が見えない。
 今考えると,多分車の裏にはいりこんでいたのだろう。
 すんごい狭いところに隠れたがる猫である。
 あぶらがつくのに・・・小心者め。
 ダンナが車の下にいるのを発見し連れてきた。
 動く元気もないくせにダンナの手をかんだらしい。
 左目がふさがっていた。めやにかな,それとも病気・・・
 結局,次の日犬猫病院へ連れて行くと伝染病と診断された。
 目もあくかどうか・・・といわれてしまった。

  クスリを飲ませて栄養をつけてやると,なんとか回復して目もあいた。
  ホッとした。
  これで予防接種も受けさせて飼い主さえみつかれば・・・
  早速,妹の友人が見たいというので車に乗せて会社に連れていった。
  だが・・・お友達に抱かせた途端,いままで聞いた事のない奇声をあげて
  アクセルの上のすごい隙間に隠れてしまった。
  私と妹と友人2人はひどいひっかき傷をうけたのはいうまでもない。
  呼んでもエサでつってもぜっっったい出て来ないので,その部分のネジを外しなんとか出した。
  数日後,断りの連絡が入った。当たり前よね・・・がっくし

  モーは極度の人間ぎらいということを確信した。いまだに呼び鈴がなったら猛ダッシュで隠れている。
  子猫の時,よほどこわい目にあったのかなあ。


  ◆file2 そろそろ目も直ってきた頃
  足をふと見ると,ツメの所がきたなくなっていた。全くきづかなかったが,どうも汚れじゃないようだった。
  病院に行ったついでに先生に見せるとやはり怪我をしていたらしく,先生が強引にかさぶたをはがした。
  なにをされても病院では一言も鳴かなかったモー(単に恐くて固まっていただけだが)
  そのモーがけたたましい鳴き声で叫んだ。相当痛かったらしい。
  結局そのツメの所は今でもちょっとまがっている。でも元気に走り回っているので大丈夫。


  ◆file3 元気になった頃
  どこを探してもいないなーと思ったら,洗濯機の下から中に入り込んでいた。まさかこんな所に・・・
  即座に入り口をふさぐ。やれやれ。



  ◆file4 9/30 初めて外に出す
  さかりがついた様で窓に行っては鳴き,玄関に行っては鳴く・・・
  相当怒られても一時も鳴くのをやめない・・・
  異常な鳴き方で,こっちがどうにかなってしまいそうな位だった(経験者はわかると思いますが)
  どうにも我慢の限界なので外に出してやったら、夜中じゅうかえってこなかった。
  外でニャーゴロ泣かれても非常に困るので、玄関をちょっとあけっぱなしにしといたがかえってくる気配なし。
  たまに探しに行ったけど,なかなか姿を見せてくれない。
  私達が家に戻るとうちのアパートの周りをぐるぐるぐるぐる鳴きながら回っている。
  や゛ーめ゛ーでーよ゛ーと私はノイローゼにでもなりそうだった。
  結局迎えに行って捕まえてあげてやっと家に戻った。
  あなたはなぜ一人で帰ってこれないの・・・モーよ。やっかいな性格だわ・・・


  ◆file5 10/29
  超元気でやったら私の事を噛むので、けんか遊びになってしまう。
  エスカレートするとくくっと人の顔を見上げて飛びかかってくるんだからコワイコワイ。
  どうも同等に見られているような気がする・・・この頃ひるまなくなったのよねー。


  ◆file6
  母がおすしを持ってきてくれた。
  あとで食べようっとテーブルの上においたままにして外出して戻ると,きれいにネタのエビだけがなかった。
  でも,透明のふた付パックに輪ゴムまでかかったまま・・・エビのしっぽは下に転がっていた。
  技あり・・・


  ◆file7
  ひもにつけた毛だまやねずみのおいかけっこがモーの毎日の遊び。
  ほかにも先端がほそいものが好きなので棒をふってやると大喜びでつかまえようと走り回る。
  疲れたら自分でやめればいいのに,遊ばにゃ損とばかりに走りまわり,
  しまいにはゼーゼーハーハー舌まで出す始末。
  君は犬かい・・・そういえば空中キャッチもなかなか見事だもんな。


  ◆ファイル8 11月頃
  相変わらず外に出たがるので散歩でもしてみるかと思い,
  首輪にひもをつけて,移動用のバッグに押し込んで近所の公園に連れていった。
  出してやると地面に這いつくばってにおいをくんくんかぎながら,早く茂みに隠れなければっとあせっている。
  一時そんな事をしていると,なにかの音にモーがびっくりしたらしい。
  いきなり暴れだし首輪を振り切って公園の茂みの中に隠れてしまった。・・・絶句
  動揺している場合じゃないのでとにかく茂みの中を覗くが,枝がかたいうえに密集していて中がよく見えない。
  枝をかき分けながら探していると,がさがさと音がするのでなんとか場所は把握できた。
  真夜中の公園で女一人,モーを呼びながらそんな事を数十分やっていたが
  生ぬるいことをやっていても埒があかないと思い,強引に枝をかきわけなんとか捕まえる事ができた。
  即座に家にかえり,もう二度と連れていくもんかっと一人で憤慨した。


  ◆file9 
  懲りもせず今度は拘束具だー!!と本で拘束具の存在を知り,早速買いに行った。
  今度はするっとぬける心配がないので安心安心っと快適な散歩を想像していた私。
  そんなあまい訳がないじゃないよねー。モー自体があんな調子なんだからさっ。
  という訳で案の定茂みに走り出そうとするわ,体勢は低いわで,
  これじゃちっともモー本人が楽しくないわねっという事で断念した。


  ◆file10 
  だんな様の実家に帰る用があったので,不安ながらもモーも連れて行った。
  家に着くなりタンスの裏に隠れて半日ゴハンも食べずトイレもしないでずーっと出てこなかった。
  やれやれ・・・


  ◆file11 
  私も懲りない奴とは思ったが,会社と自宅の二重生活も大変なので,
  せめて自宅位は慣れてもらおうと連れていった。
  初めは調子よく怯えながらも家中探検していたので,時期に慣れてくれるかも,なんて甘いことを考えていた。
  会社に連れて帰ろうと猫用バッグを用意した途端,
  逃げ回るわ,叫ぶわ,ひっかかれるわ・・・手に負えない状況。
  落ち着くまでしょうがないので一晩泊めることにしたが.
  それも気に入らず夜中中鳴き続け,ベッドの上を歩き回り私もモーもろくに寝られなかった。
  いい加減,私も無駄な事はやめる事にした。早く気付けってね。


  ◆file12 97年9月23日・24日 
  3回目の家出する。詳細はフクちゃんのコーナーに有り。
 
  ◆file13
  フクちゃんを実家に残して家に戻るとうろうろしながら小さな声でずーっと鳴いていた。探しているのだろうか。
  次の日からはすんごい甘えん坊になった。最近ゴロゴロを聞いていなかったので,なんだか新鮮な気分.
  もみもみも随分と見ていなかったが,いたる所でやっている。かわいい奴。




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