パソコン自作記-初心者によるPC自作模様-


危険! まねしないでください。
*注:この記事は、これからパソコンを作る人にとって、参考になるものではありません。この記事を読みながらパソコンを作って失敗しても、わたしは責任を負いかねます。
現在の自作機

「パソコンを作る」。言葉だけ聞くと、なんだかすごいことのように思える。メーカー品を買えば20万、30万するあのパソコン。初心者にとってはブラックボックスとも言えるパソコン。あえて例えるなら、家を作っちゃうとか、クーラー作っちゃうというレベルと同じに聞こえる。私も前から自作には興味はあったが、その言葉の響きになんとなくためらっていた。しかし、パソコン自作は最近ひそかなブーム。あちこちでパソコン作る講習会なんかも開かれていて、初心者でも案外簡単にできるようだ。そろそろパソコン買い換えたいけど、あんまりお金も無いし、自作っていうのもいいなあとちょっと思い始めていた。そんなある日のオフ会で、ちょうど自作の話になり、「やろうと思えば5,6万で出来る」というSさんの話に、超乗り気になった私は、本当にパソコンを自作することになってしまった。

ちなみに私が使っていたパソコンは、Aptiva785。ハードディスクは入れ替え、メモリーは限界まで増やし、セカンドキャッシュも入れていたが、CPUはPentium 150MHz, CD-ROMは4倍速、VRAM1MB。Windows95を立ち上げるのに何分もかかるというしろものだった。最近デジカメを買って、Paint shop Proで画像処理をするのはかなりつらいなあと思っていたところだったので、6万程度でできるというのは私にはかなりの魅力である。

パーツを買う

とりあえずSさんに希望を言って、見積もりを取ってもらうことにした。結果、7万弱ということで、さっそくパーツ類を買いに行くことにする。このときまで私は、どんなパーツがいいかとか、メーカーとかさっぱり分かっていない。マザーボードはこれ、といって勧めてもらったABIT BH6-1.1がかなり有名なマザーボードであることも、ABITという会社が台湾の会社であることさえも知らなかった(いまだに「ABIT」をどう読むのかは不明。誰か教えてください)。買いに行くまでの1週間弱、私はまさに大学受験のときのように勉強した(ウソ)。ちょうど自作の特集をしていたDOS/V Magazine、2冊程度の自作系の本を読んで、知らない単語をインターネットで検索する。「日記」で書いたように、つい最近まで「スカジー」を某有名車種だと思っていた超初心者である。いろいろ見ているうちに、意外に「動かない」とか「トラブった」という記述が多いことに気が付いた。どうしてこういう初心者の決心をくじくようなことばかりが書かれているのだろう。ちょっと不安になりながらも、パーツを購入。次の土日月が連休だったので、土曜に着くように送ってもらうことにした。

<マシン構成>
マザーボードABIT BH6-1.1
CPUIntel Celeron 400MHz (+スロット1アダプタ)
ビデオカードCreative 3D Blaster Savage4 8MB AGP
サウンドカードSANYO製(バルク品)
HDDIOデータ製 6.4GB (Aptivaに増設してたもの)
FDDAptivaのものを流用
メモリ128MB SDRAM
CD-ROMどこのかは不明。40倍速(バルク品)
モデムPanasonic 56Kモデム V.90対応(外付け)
*キーボード、ディスプレイ(17インチ)、マウス、スピーカーは、Aptivaのものを流用

組み立て開始

さてさて、そして土曜日。パーツとケースが届いた。両親は、休みの日にドライバーを片手にパソコンを分解し、なんだかよくわからない機器類を広げる娘を、嘆かわしいという目で見るが、本人はそんなことは気にしない。ちなみに、機械を分解しようとする特質は、祖母からの隔世遺伝。昔祖母は、掃除機なんかがちょっと調子が悪くなると、ドライバ1本で分解し、どうしようも無くなって電気屋さんを呼ぶことがしばしばあったらしい。電気屋もあきれて「よくここまで分解しましたねえ」と言ったそうだ(片桐家の伝説である)。一方おっちょこちょいは母譲り。こちらははっきり言って嬉しくない。

とりあえず最初は本とにらめっこ。ちなみに私が一番参考になったと思うのは、西村めぐみ著「失敗しないはじめての自作パソコン」(毎日コミュニケーションズ)。まー私にぴったりの題名、と思って買ったのだが、詳しい写真入りで、問題が起こったときの対処方法なんかも載っている親切な本。ただ、いろいろ見て、こういうものは最新版を買うのが一番と思ったので、これからやる人は、まず発行日を参考にされたほうがいいかもしれない。

まずマザーボードのレイアウトを確認する、と書いてある。マザーボードを引っ張り出す。一番大きな箱に入っているマザーボードは、あけて見るとやっぱり大きかった。マザーボードはケースに張り付いているのしか見たことがなかった私は、結構驚く。マニュアルは、台湾製でもちゃんと日本語版のマニュアルがついていた。よしよし。もちろん英語版もついているが、そっちは無視して箱にしまう。レイアウト表を見ながら、ちゃんと確認。お菓子を作るときと同じで、おっちょこちょいの私は、ここでちゃんと確認しないと、砂糖の代わりに塩を入れるようなことをしそうなので、珍しくまじめに見る。これがスロット1でー、これがメモリソケットでー、これがAGPスロット。

CPUを取り付ける

じゃあ、さっそくCPUを取り付けましょう、とIntelのロゴの入った箱を開ける。おーCPUだーとまた感動。CPUは上にファンが乗っかっていて普通は見えないので、これも宣伝以外で見るのは初めて。さらにスロット1に取り付けるためのアダプターを取り出す。正方形のCeleronは、そのままではスロット1には挿さらない。このアダプターに取り付けることで、スロット1に挿せるようになるらしい。アダプタにCPUを落とし込む。だけなのに、私にはそう簡単にはまってはくれない。ふとピンの形をみると、方向が間違っている。入らないわけだ。上から押して、ピンを壊したりしたらことだった。案の定本に

ピンは曲がりやすいので、押し込まないでください

と書いてある。危なかったーと思いながら、ファンを取り付ける。そしてマザーボードへ。先に、リテンションメカニズムというプラスチックの取っ手のようなものをマザーボードにくっつける。ところがこれがなかなか入ってくれない。非力な私が無理に押し込もうとすると、マザーボードが嫌な音を立ててくれる。うーん、もう少し簡単に入ってくれるものはないのだろうか。そんなことを思っていると、パチンと音がして入ってくれた。大いに気を良くした私は、もう1個も同じようにとりつける。そしてさっきのCPUをそこへ・・・今度はCPUが固い。うりゃー、と押し込むと、なんとか入る。この時点ですでに二の腕が痛い。明日は筋肉痛だなと思う。CPUファンから出ている線を電源コネクタを挿して、とりあえずCPUは終わり。

メモリを挿す

次は「メモリを挿す」と書いてある。これはAptivaの時にも何度もやってるので、大丈夫だなと思うと、なんと形が違う。Aptivaは72ピンのSIMM。このマザーボードは168ピンのDIMM。違うのは長さだけじゃない。Aptivaはただグサっとさせばよかっただけなのだが、このマザーボードには、なにやら白いレバーがついている。それをまず広げて、グサっとやろうとする・・・が、入らない。やはりやってしまった、お約束の逆さし。よく見ると、切り込みで位置を確認するって書いてあるではないか、何故ここで必ず逆に挿そうとするんだ>自分。ちなみに私は小学校の時の図工は必ず2か3だった。工作で、絶対に切ってはいけないところを切って先生に怒られるタイプ。小学校の頃から全く変化が無いことに、我ながら情けなくなる。

ケースに取り付ける

とにかく、無事にメモリも挿せた。続いて「ケースにマザーボードを取り付ける」。ケースはAptivaとは違って、側面がはずせるタイプ。これはとっても便利。とりあえずドライバーでねじを取って、両側ともはずす。

ケースの中から袋に入ったねじが大量にでてきた。そしてケーブルと、何に使うかよくわからない鉄板。ケースのフロントパネルからは、色とりどりの線が出ている。とりあえず、ビーズ用の皿を出してきて、そこにねじをあける。いよいよマザーボードの取り付け。スタンドナットをなるものを皿から探し出し、マザーボードをケースにかざして穴が開いているところに、スタンドナットを取り付ける。1個だけマザーボードの穴が大きいのがあるので、これがスペーサ用かと思い、ここはスペーサを取り付ける。

マザーボードを乗っけて、ねじ止め。特に問題なく取り付けられた。電源ケーブルを挿し込む。これが固いと書いてあるのに、なんだかすんなり入ったので、ちょっと拍子抜け。と思ったら、もっと入った。これで大丈夫かな、とひっぱってみたが、今度は抜けなくなった。まあ抜かないからいいやと思って、次にすすむ。

次はさっき見つけたカラフルな線を、外部コネクタなるものにつながなければならないらしい。本には、

コネクタ部に大抵何か書いてあるが、印刷されていなかったら、ケーブルをたどって、どこにつながれているか見当をつけてください

となっている。ほとんどの線に、何か書いてあったが、赤と黒の2本だけ何も書いてないものがある。たどると丸い機械につながっている。よく見るとスピーカーのようだ。ところが、外部コネクタのスピーカーの部分の針は4本。今持っているスピーカーらしい線は2本・・・。一体どこに挿せばよいのかわからない。取り合えずそれは放っておいて、ほかのを挿す。結局スピーカーのはわからないので、信号名を見て、赤いのを+5VDC(多分電源だなと思った)、黒いのをその隣のGND(黒はアースだって聞いたしと思った)にとりあえず挿しておくことにした。ちなみに残りの信号は、もう1本GNDと、スピーカーデータだった。

ビデオカード取り付けて、電源を入れてみる

そして「ビデオカードを挿す」に。これも一度Aptivaでサウンドカードが邪魔で抜いたことがあるので、それほど問題なくAGPスロットに挿してねじで止めた。ここで、なんともう電源ONで試すことができる。とりあえずつけたビデオカードにディスプレイをつけ、キーボードとマウスを挿して、電源コードを差し込む。そして電源ON!・・・ところがディスプレイに何も表示されない。しかもマザーボードのセルフチェックのピという音もしない。う、やばいと思ってとりあえず電源を引っこ抜く。本を見て、「どこまで電源が来ているかチェックをする」というのをやってみようと、もう一度電源ON。すると、CPUのファンはちゃんと回っている。電源のランプもついている。しかしディスプレイに何も表示されない。やっぱりビープ音も鳴らない。どうしてだろう。しばし思案。とりあえずビデオカードをもう一度挿してみようと、全部を引っこ抜いて、挿しなおす。ピが鳴らないのは、さっき適当に挿したスピーカーのケーブルが間違っているのかも、と今度は、赤を「スピーカーデータ」に、黒をその隣の「GND」に入れる(黒=アースという固定観念は、ここでも抜けていない)。

もう一度電源ON・・・う、やっぱりディスプレイは真っ黒、ビープ音もしない。CPUのファンは軽やかに周り、電源のランプもついてるのに・・・何故? 本のトラブル対処の部分を見てみる。

なんとなく動いている気配なのに、画面が真っ黒なままという場合は、まずディスプレイの電源およびコネクタがしっかり挿さっているかを確認してください

・・・あ・・・。やっぱりここでもお約束。電源が入っていなかった。電源の入っていないディスプレイが動かないのは当たり前である。こんどこそとディスプレイの電源を入れて、本体の電源をONにする。すると、本と同じBIOSの画面が出てきた。やったー。私は小躍りして喜んだ。ところが、最後のところに「CPU is unworkable or has been changed」というメッセージが出て止まっている。F1 Continueと書いてあるので、とりあえずF1を押すと、何事もなく機器構成の画面になった。CPU にはちゃんとCeleron 400MHzと書いてあるし、メモリも合ってる。さっきのメッセージは何だろと思いつつも、ここでは考えないことにしておく。

ちゃんとBIOSの画面が表示されているのに、やっぱりビープ音が鳴らなかった。スピーカーのケーブルはやっぱり間違っているようだ。ふと思った。黒=アースと思っていたが、普通アースが無いときは、アースには入れないよな・・・。黒を+5VDCの方へ挿し直し、リセットしてみた。「ピ」と意外にもかなり大きな音がした。なんだ、やっぱり間違ってたんだー。今までの懸案がとりあえず解決されたので、気をよくして次に進む。

ドライブ類を取り付ける

さて、ここまで来れば、あとはドライブ類の取り付けだけ。これはドライブを交換したときにやったことがあるので、そんなに問題ないやと思った。まずはフロッピードライブ。ところがこれが結構コツがいる。フロントカバーにうまく合うように、前後の位置を調節しなくてはならないのだ。でないと、フロッピーを入れてもうまく入らなかったり、イジェクトボタンを押しても出てこなくなってしまう。何度か試行錯誤を繰り返した挙句、なんとか位置を決めてねじを止める。そしてフラットケーブルを挿す。これは前に、見事逆にさして、フロッピーディスクを1枚壊しているので、今回はさすがに間違えない。一応確認して、フラットケーブル・電源ケーブルを挿す。

続いてハードディスク。今回はとりあえず1個だけ取り付けるので、ピンをマスターにして、取り付け。どこにしようか迷ったが、とりあえず真ん中あたりに取り付ける。これもフラットケーブルは何度もさしているので、問題なく挿せた。

最後はCD-ROM。これはケースの感じからいって、一番上に取り付けるものらしい。今までCD−ROMは一番下だったので、なんとも変な感じ。ここで迷ったが、プライマリのスレーブにはせず、Aptivaからフラットケーブルを引っこ抜いて、セカンダリのマスターにする。単にハードディスクから線を伸ばすのが面倒だっただけで、特に理由はない。とりあえず取り付けて、さてフラットケーブルをつけようかと思って、はっと思う。 また1番ピンの方向を確認してない・・・。多分ハードディスクと同じ方向なのだろうが、また逆挿しをすると何が起こるかわからない。せっかくつけたドライブを、もう一度はずし、1番ピンの方向を確認する。やっぱりハードディスクと同じだった。なーんだと思い、もう一度取り付け。電源ケーブルを挿そうとするが、これが恐ろしく固い。おいおい大丈夫か、というぐらい力を入れても、なんか入った感じがしない。もう一度挿しなおすか、と引っ張ろうとすると、今度は抜けない・・・。困った電源ケーブルである。もう一度押し込んで、まあこれでいいか、と思いフラットケーブルを挿す。

さすが新しいマザーボードだけあって、IDEのスロットがものすごく挿しやすい位置にある。Aptivaは、ハードディスクの交換をするだけで、私の腕はまるで猫に引っ掻かれたような傷跡が無数にできたが、今回はほとんど流血沙汰にはならなかった。偉い、偉い。

再び電源ON

さてさて、パソコンらしくなったので、再び電源をONにしてみる。もともとハードディスクはWindows95の起動ディスクになっているので、このまま電源を入れれば、Windowsが動くはず・・・。なんと、(みなさんのご期待とは異なり)ここでは問題なく動いてしまった。期待に添えずごめんなさい。すると、ひたすら「未知のなんとかを検知しました」というメッセージがでて、なんだかWindowsが働いている。よく分からない私は、要するに機器構成を変えたから、それを探知してるのね、と勝手に解釈し、放っておく。すると、何度か再起動をしろというメッセージが出た後、普通のWindowsの画面になった。マザーボードにCD-ROMがついているので、とりあえずこいつを入れてみる。動いてドライバインストールの画面になった。もちろんインストール。再び再起動。ところが何やらメッセージが出て止まっている。なんだろーと思ったが、まあいいや、と「スキップ」というボタンを押すと、普通のWindowsの画面になった。しかし白黒。画面のプロパティを見ても、16色以上にできない。これは、多分ビデオカードのドライバをインストールしないといけないのかな、と思って、付属のCD-ROMを取り出し、CD-ROMドライブに入れてみた。しかし、うんともすんとも言わない。不審に思った私は、「マイコンピュータ」を開けてみる。「う、CD-ROMが認識されてない・・・」。困った私は、マザーボードについていたCD-ROMをもう一度入れてみるが、「そうか・・・CD-ROMは認識されてないんだった・・・」。本気で困った私。さっきまであったのに、なんでだろう。Windowsなら、未知のハードディスクが探知されたら、普通はそれをインストールしようとするはず。たしかプラグアンドなんとか機能って言うんだったと思うが、それを起動させるためにどうすればよいかわからない。マイコンピュータのプロパティを開けて、デバイスマネージャとにらめっこ。ハードディスクコントローラというのが目に入る。なんだかよくわからないが、とりあえず今インストールされてるこいつを全部消しちゃえ、そう思った私は、このハードディスクコントローラにあるリストを全部削除した(今思うと、かなりすごいことをしているような気がするが、壊れなかったので、結果オーライである)。そして再起動。するとやはりなにやら認識を始めている。再起動しろとメッセージが出たので、再起動。すると、再びさっき無視してスキップした画面に出た。マニュアルを見ると、こう言う画面になったら、こう入れてくださいと書いてある・・・。やっぱりマニュアルはちゃんと読まないとだめなんだな、と反省。ちゃんとWindowsの画面になったので、マイコンピュータをあけると、やったーCD-ROMが出てる。よくわからないなりに、どうにかなるものだとこのとき思った。

サウンドカードを挿す

ビデオカードのドライバをインストールして、続いてサウンドカードを挿す。これが無いと、せっかくの2つのスピーカーもただの箱。PCIバスはたくさんあるので、どこに挿そうかなと思うが、とりあえずビデオカードのすぐ下じゃ邪魔だなーと思って、その下に挿す。本当はCPUに近い方が早いと後で知ったが、もう遅い。いずれにせよ特に問題ないので、そのままスピーカーを接続する。サウンドカードはSANYOの製品のくせに(でもボードにはMade in Taiwanと書いてあった)、マニュアルがやたらと不親切。バルク品だから文句は言えないが、それにしても、オーディオケーブルをどこに挿すかぐらい、書いておいたって罰は当たらないだろう。CD-ROM付属のオーディオケーブルの形から、合うところが1箇所しか見当たらない。おそらくそこだろうと思うが、今度はどっちを上にして挿せばよいかわからない。それはCD-ROM側も同じ。どちらか一方しかうまく挿さらないようになっていればいいのに、上でも下でも挿さるようだ。CD-ROM側の場合の数は上下で2、サウンドボード側の場合の数も上下で2。つまり正解は1/4・・・なんて、もう忘れかけた確率の計算をしてみる。とりあえず適当に挿して、電源を再び入れてみた。ドライバがインストールされて、スピーカーからは、ちゃんとWindowsの起動音が鳴った。次は音楽CD。ちょっと前に買ったCharlotte ChurchのCDを入れてみる。さすが40倍速。ものすごい音がして、CDが回り始めた。ところがソフトは起動したが、Charlotteの美しいソプラノは聞こえてこない。1/4の確率をはずした・・・と思って、別のをためしてみるが、やっぱりだめだった。うーん、どうしてだろう。ちなみにいまだパソコンで、CharlotteのAmazing Graceを聞くことはできない。

他の周辺機器を接続する

とりあえず絶対にパソコンでCDを聞かなくてはならないわけではないので、CharlotteはCDラジカセに任せて、他の周辺機器を接続する。滅多に使わないプリンタ、逆に一番使うモデム。再び再起動すると、どちらもちゃんと機能した。そこで最初の問題に戻る。例の「CPU is unworkable・・・」のメッセージだ。メッセージの最後に、「CPU SOFT MENU」を確認しろと出ているので、セットアップ画面に入る。一番上に、!!CPU SOFT MENU!!なる恐ろしげな文字を発見。そこへ入る。すると、CPUの速度が266(66)になっている。今挿してあるCPUは400MHz。確かに「has been changed」である。しかし、

パラメータをどのように変更してよいかわからない場合は、BIOSのパラメータを変更しないでください

爆弾マーク付きで書いてあるのに、なんで自動設定されないわけ?と思いながら、400MHz、外部クロックを66MHzにする。再起動すると、やっぱり何事もなく起動した。よかったよかった。とりあえずネットにつなげるようになったので、お世話になったSさんに「動いたー」とメールを送る。
信じがたいことだが、本当にパソコンが出来てしまった。初心者でも、1度もパソコンを作ったことなんかなくても、意外にどうにかなるものである。自分の作ったパソコンが起動するのは結構嬉しいもの。買い替えを検討されている方、今のパソコンの使える部分は使って、安く自作するというのはどうでしょう。
何はさておき、まだ基本機能だけなので、前々からいれようと思っていたDVDとか、写真をバックアップしておくための記憶媒体とか入れようかなと思う。今までフロッピーでバックアップしていたこのページも、もう1枚のフロッピーでは収まらなくなった。ちなみにメールも同様(メールにいたっては、圧縮してもダメ)。今考えているのはZipドライブだが、他ので良いのがあれば、それもいいかなと思う。いつまでもスカジーを車だと思っているのも悔しいので、本当のSCSIを入れてみるというのも画策中。それより前に、いい加減OSをWindows98にアップグレードするべきか。でももうすぐSecond Edition出るらしいしなあとこちらも思案中。いずれにせよ、大学に勤めている間は、「アカデミックパック」なる半額パッケージが使えるので、OS買うなら今のうち・・・。自分で作った(組み立てた)パソコンだけに、そんなに問題なく拡張できそうなのも良い。さてさて、このパソコンはどんなになってしまうだろうか。今から結構楽しみである。

(かたぎり ひろえ)
08/27/99