雑記帳・かつおの尾

2000年2月

 

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・わたしがパソコンを買った理由(わけ),
 そしてそれからのパソこんな日々・その六(2/1)

当時,ASAHIネットとPeopleは相互乗り入れをしていた。
ASAHIネットのほうには将棋の会議室は無かったが、Peopleのほうにはあった。
早速覗いてみる。最初はなんだこれはという感じであった。将棋の図面がテキスト
なので、後手の駒が下のようになっているのである。

後手:はま
後手の持駒:なし
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ ・ ・v桂v香|一
| ・v玉v銀 ・v金v飛v銀 ・ ・|二
| ・v歩v歩 ・v歩 ・v角v歩v歩|三
|v歩 ・ ・v歩 ・v歩v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 歩 歩 ・ ・ 歩 ・|六
| 歩 歩 角 金 銀 歩 歩 ・ 歩|七
| 香 玉 ・ ・ ・ ・ ・ 飛 ・|八
| ・ 桂 銀 金 ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手:まは
先手の持駒:なし
手数=25 ▲9八香 まで


こんなふうになっていれば普通なのだが。

図面を見るのはすぐに慣れたが、指している人はどうも強そうな人ばかりである。
ちょっと入りにくいのである。でも楽しそうだ。まあいいか、ぼろ負けしても,
楽しめればよいのだからと、ちょっと勇気を出して仲間に入れてもらう。
いったん中に入ってしまうとそこは将棋好き仲間。それからパソコン通信での
将棋が生活の一部になる。ASAHIネットとPeopleの相互乗り入れが解消され
てからは、有志とASAHIネット内に将棋の会議室を作り今もゆっくりペース
の将棋を楽しんでいる。これまでの成績は五分五分くらいか、ちょっと負け越し
というところかな。
(つづく)

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・わたしがパソコンを買った理由(わけ),
 そしてそれからのパソこんな日々・その七(2/3)

将棋のソフトはいろいろ新しいものが出ているがわたしは「極U」が結構気に
いっている。時間制というのがあって、コンピューターのほうがある程度で読み
を打ち切って指してくるのである。昼休みなどに遊べるようにしているらしい。
あまり時間をかけずに遊べるのが良い。
Shock price 500 というシリーズでゲームなどのソフトが500円で出ているが
その中に将棋もある。これは値段につられて買ってしまった。秒読み、指し手読
み上げなどがあって楽しいのだが、将棋は弱い。500円分の力である。これは
自分のほうを10秒将棋にして指すとそれなりに楽しめる。
(つづく)

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・谷川ファンである(2/7)

プロ棋士の将棋は正直言ってわからない。すごいのだろうなとは思うのだが、ど
こがすごいのか,どんなふうにすごいのか、解説付きで棋譜を追ってみても、茫
洋としているばかりである。そんな中でも谷川棋聖に魅力を感じている。
谷川棋聖は将棋の歴史みたいなもの、今までの古い将棋のどろっとしたものを、
背負っているというのか,引きずっているというのか、そんなものを感じるので
ある。そんな谷川棋聖が今期のA級順位戦で苦戦している。A級順位戦は10人
でのリーグ戦,一人9対局であるが、7回戦まで2勝五敗で中原永世十段と並び
10人中、最低の成績で降級,陥落の危機であった。8回戦は島朗八段に勝ち,
3勝目をあげたが依然として降級2名の中に入る可能性がある。最終9回戦は,
森下八段戦で勝てば残留決定だが、負ければ他の3敗棋士の結果次第である。
他の3敗棋士が4人いる。島八段,加藤九段、郷田八段、田中九段である。
この4人が最終局に勝ち,谷川棋聖が負ければ降級である。可能性は低いが,な
にがあるかわからないのが勝負の世界。最終,九局目は3月2日に行われる。
勝ってすっきりと残留を決めてもらいたい。

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・わたしがパソコンを買った理由(わけ),
 そしてそれからのパソこんな日々・その八(2/9)

ゲームは単純なカードゲームがやはり面白い。
ウィンドウズ付属のソリティア,ハーツ、フリーセルなども面白いが、デスクパ
ワーを買った時におまけで付いてきたGAME PACKの中に入っていた、ス
ーパーパズというカードゲームも結構面白かった。カードの並べ替えなのだが、
考えてから動かさないと、「手詰まりです」などと笑われたりすることになる。
さめがめ、さんさめにも一時かなりはまってしまったことがある。
ジジのお魚落としとか、エムソフトのブロック崩しも結構楽しく遊んだ。
遊ぶのはほとんどフリーソフトである。お金を出したのはchild-dream.netの4作
品だけである。雑誌の付録CDーROMに「人形の傷跡」が収録されてをり、そ
の紹介文に惹かれてやってみたのだが、面白い。面白いのだが前半がフリーソフ
トで後半はシェアウェアになっている。うまいことになっているものだ。結局,
「人形の傷跡」「Lost Memory」「Creatures」「ANGEL WHISPER」と4作品とも
遊んでしまった。去年のことである。
(つづく)

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・わたしがパソコンを買った理由(わけ),
 そしてそれからのパソこんな日々・その九(2/14)

前に Shock price 500 の将棋は弱いと書いたが、一月ほど前に新しく「将棋U」
が発売になったそうである。かなり強くなっているという話を聞いたのだが,確
認はしていない。

わたしが二台目のパソコンを買ったのは'98年の秋である。デスクパワーのモニ
ターの調子がおかしくなったのである。まずファンの音の変調に気が付いた。
時々ガラゴロと大きい音がする。そのうちモニターが真っ暗になるようなことが
たびたび起きたのである。蛍光灯などが切れる前の時のように,チカチカと光っ
たかと思うと,真っ暗になってしまうのである。これには参った。
普通に使える時もあるのだが、調子が悪い時もあるという状態が続いて,これは
いつ使えなくなるかわからないという感じである。
結局,ほこりが原因みたいだったのだが。パソコンの裏,本体を開けたのはメモ
リを増設したときの一回だけである。あとは裏に気を使ったことが無かったので、
ほこりが付きほうだいに付いていたみたいだ。ほこりでファンが変調になり、モ
ニターに影響が出たのかもしれない。確かなことはわからない。ほこりを取った
ら,機嫌をなおしてくれたようで,いちおうおとなしく動いてくれているのだ。
パソコンが使えなくなったら困るのは対局中の将棋である。対局中の相手に迷惑
をかけることになるので困る。このさい思い切ってとCOMPAQの
PRESARIO1230を買ってきた。持ち帰りである。ワード、エクセル等
の入っていないやつで168,000円也。今はこちらを主に使っていて,デスクパワー
のほうはファイルのバックアップに使っているような状態である。
(つづく)

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・わたしがパソコンを買った理由(わけ),
 そしてそれからのパソこんな日々・その十(2/21)

パソコンに興味を持っていなかったときには漠然と,パソコンはある程度きちっと
した物ができあがっていると思っていた。思い違いであった。日進月歩というか,
進んでいるのかどうか疑問であるが、次々と新しいものが出てくる。新しいソフト
も出てくる。別に新しいものがどんどん出ても構わないのだが、新しいソフトは
それなりの機械でないと動かないことが多い。これは困ったものだ。
まあ、仕事に使っている訳ではないし,趣味、遊びに使っているわたしとしては
そこそこに使えれば良いのではあるが。
最初にパソコンを買った時にはWindows3.1であった。この時はDOSのことも少しは
覚えなければと思っていたが,半年ほどでWindows95を入れて,今使っているのは
Windows98である。もうDOSのことはほとんど気にせずに使っているのだが、わた
しがパソコンで一番感動したのは,はじめてDOSでデフラグを実行した時だった。
この時は おおー、これこそコンピューター!とすばらしく感動したのである。
ほんとうの話である。
(おわり)

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・こぎ出でな(2/28)

熟田津(にぎたづ)に船乗りせむと月待てば潮もかなひぬ今はこぎ出でな

額田王(ぬかたのおほきみ)の歌。
好きな歌である。骨太である。押しても引いてもびくともしない。力強い。
それでいて表面に出ているものは,華麗,やはらか。
完成された美しさみたいなものを感じる。
短歌のひとつの方向の頂点に達しているのではないだろうか。
千三百数十年前に作られた歌である。2000年の今を生きている私が時を越えて
親しく触れられるということは,ほんとうにすばらしいことだと思う。
「こぎ出でな」が良いのだ。この「な」に触れるたびに酔ってしまうのである。


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