ボビー・ティモンズといえば一世を風靡した
アートブレイキー・ジャズメッセンジャーズの
モーニンに代表されるファンキーな曲を多く作曲したピアニストである。リーダーアルバムとなると数枚思い浮かぶがこれといって聴き応えのある素晴らしいものが少ない。ファンキーな曲は覚えやすいが飽きもくる、ノリが勝負であるがゆえ管入りの派手さが欲しいし、やはりライヴがいい。その点このアルバムは、あのヴィレッジ・ヴァンガードでのライヴである。この1961年はビル・エヴァンス・トリオそして伝説のジョン・コルトレーン・カルテットのライヴと
まさに
歴史に残る出来事があった場所である。そのエヴァンスとコルトレーンの間に出演したのがこのトリオである。当時の最先端のジャズクラブで気の抜いた演奏などできるはずがないだろう。ここではかなりパーカッシブなピアノを弾いていてトリオの意気込みが伝わってくる、そしてマイルス・デイヴィスが気に入ったであろうと思われるロン・カーターのベースの素晴らしさが見事捉えられているのも貴重だと思う。
Bobby Timmons
In Person
RiverSide
Bobby Timmons
p,
Ron Carter
b,
Albert Heath
ds,
Autumn Leaves
So Tired
Goodbye
Dat Dere
They Didn't Believe Me
Popsy
I Didn't Know What Time It Was
and Others
61/10/01
Ray Fowler
CD
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