最近、デニー・ザイトリンのアルバムが日本で出ているが少し前までは60年代中ごろのCBSレコードから数枚出ているアルバムでしか聴くことはなく現在では忘れてしまっていたピアニストである。しかしザイトリンと云えばトライデントという具合に、強烈な印象があり、この1枚はだれもが認める代表作である。わたしも当時ジャズ喫茶で聴き、カッコいいジャケットともども惚れこんだが、なかなか手に入らなかったアルバムだ。本職が精神分析の先生だとかいうことで異色のピアニストであり演奏も
色んなスタイルが混在していてなかなか
一筋縄ではいかないその風貌どおりのユニークさである。またチャーリー・ヘイデンの参加も大きく、そのせいかオーネットのロンリーウーマンやビル・エヴァンスが取り上げるほどの名バラード、クワイアット・ナウも聴ける。その破天荒さをセンス良く弾きこなすところがまた魅力だと思う。この頃の荒削りな演奏に比べ最近の演奏では大人になりすぎて若かりしころの無鉄砲さがなく、いまいち面白味に欠けると思うんだが、致し方のない事だろうか・・・・・・。
Denny Zeitlin
Live at The Trident
Columbia
Denny Zeitlin
p,
Charlie Haden
b,
Jerry Granelli
ds,
St.Thomas
Carole's Waltz
Spur of The Moment
Where Does It Lead
Lonely Woman
My Shining Hour
Quiet Now
and others
65/03/22
Unknown
CD
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